このネットでは口蹄疫対策に関する最新の科学的知見と国際動向を紹介し、畜産関係者と市民が新しい防疫体制の構築に参加するための情報を発信してきました。しかし、市民に影響を与えるマスメディア、ことにNHKは英国や欧州における口蹄疫対策の最新情報を報道せず、完全に農水省の広報機関に堕してしまっています。
国の権限で働く獣医行政・研究の目的はどこにあるのでしょうか。BSEも口蹄疫も感染源を曖昧にして隠蔽し、被害を最小にすることよりも権威と権限、そしてそこから得られる利権を最大にすることを目指しているように見えます。それは日本の政治の裏側にある実態であり、獣医行政だけでなく日本の社会に沈殿している利権をめぐる腐敗と無縁ではないでしよう。そして今や家畜の命だけでなく、国民の命と自由を軽視し、憲法で守られている国民主権、基本的人権の尊重と恒久平和主義を無視する安倍・麻生リベンジ内閣は、政権を追われた倍返しの怨念で国民支配の政治を始めようとしています。ここではNHKの報道を監視し、口蹄疫だけでなく「命と自由を守る民間ネット」へと情報発信を広げていきたいと思います。
はじめに 自然と人為
「自然とデザイン」ライブラリの回覧 (第1回8部回覧)
平和への不安を煽るNHK報道部
戦後68年 いま、"ニッポンの平和"を考える(1) 35分
戦後68年 いま、"ニッポンの平和"を考える(2) 40分
口蹄疫に関する資料
真実は誰のために?
「口蹄疫対策検証委員会報告書を科学的に検証する」
疫学調査チームは何のための仕事をしたのか
日本獣医学会微生物学分科会長からのメール
牛豚等疾病小委員会開催状況(第1回~第20回)
OIEは口蹄疫ワクチンをどう考えてきたのか?
韓国における口蹄疫発生とワクチンの効果について
2007年英国口蹄疫疫学調査から全頭殺処分の問題点を考える
宮崎口蹄疫事件から5年~誰も責任をとらない中空構造⑦
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口蹄疫対策民間ネット(2013年改訂版)
はじめに(ブログの開設にあたって)
はじめに(口蹄疫という鬼)
このネットは、宮崎口蹄疫の防疫対策の検証を通して、新しい防疫体制の構築に参加するための民間ネットです。防疫体制は生産体制と密接に関わってきますので、現場の方々と共にこのプログに問題点や改善案等を提示し、このネット上の作業それ自体が家畜防疫を総合的に推進する一役(翼)を担っていくことになれればと願っています。
NHK宮崎放送局制作ドラマ「命のあしあと」
追跡!A to Z 口蹄疫“感染拡大”の衝撃
「ワクチン接種したら、殺処分しかない」という非情な虚構
特報フロンティア なぜ”SOS”はとどかなかったのか
「殺処分神話」を生んだ動衛研村話法
ワクチン接種後に殺処分した本当の理由は?
これまでこのネットで作業してきました内容は畜産システム研究会報第34号、35号にまとめて発表し、要望のまとめは酪農雑誌「デーリィマン」に投稿しましたので、ここにその内容について掲載させていただきます。
Ⅰ.口蹄疫の被害最小化対策を考える.畜産システム研究会報第34号,11-45.(2011.2) 引用文献
Ⅱ.口蹄疫被害最小化のためのマネジメント -遺伝子検査とワクチン接種-. 畜産システム研究会報第35号,39-63.(2011.12) 引用文献 16. Charleston Online Material
Ⅲ.口蹄疫対策に関する最新の科学的知見と国際動向
-殺処分を最小にする世界最先端の防疫対策を準備すべき-
デーリィマン61,44-45,2011.12
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この度、山内一也東大名誉教授とのメール対談:「口蹄疫との共生」を考える、を週1回の予定で下記の通り掲載させていただくことになりました。
B.「口蹄疫被害最小化のためのマネジメント -遺伝子検査とワクチン接種-」
はじめに
1) 「口蹄疫禍」を新しい時代の夜明けに スライド1-2,14
2) マネジメントと論理的、科学的な基本認識の共有 スライド2
3) 口蹄疫感染とウイルス排出と抗体産成の関係 スライド3,4
4) 口蹄疫の伝染時期と防疫対策 スライド5,6
5) 口蹄疫のワクチン対策と遺伝子検査 スライド7,8,9
6) 韓国の口蹄疫対策基本方針変更
7) 近隣諸国の口蹄疫対策
を含んでいます。
8) 口蹄疫対策の最前線、感染源と感染経路の疫学調査 スライド10,11
9) なぜ、口蹄疫にワクチンを使わないのか ー科学と経済の問題ー スライド12
10) 口蹄疫防疫体制の強化のために スライド13.14
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「口蹄疫を終息させるための被害最小化問題」と対策(2010-10-21)
なぜ簡易遺伝子検査法の開発導入を稚拙な論法で否定するのか(2010-11-30)
日本獣医学会微生物学分科会長からのメール(2010-12-01)
獣医・専門家は、なぜ「ワクチン接種後に殺処分の必要はない」ことを紹介しないのか(2010-12-03)
我が国の口蹄疫対策と海外専門家の評価(2010-12-13 )
疫学調査チームは何のための仕事をしたのか(2010-12-17)
国際シンポジウム「国境なき家畜伝染病防疫対策の取り組み」(2012-01-05)
口蹄疫対策強化月間は県・国の責任を農家に転嫁するプロパガンダ(2012-02-08)
初稿 2011.7.20 更新 2015.4.7 日時セット 2015.1.20
まず、初動の躓き。連絡の遅れ。(まさか口蹄疫とは思わなかったという現地の獣医を責めるのは酷。)症例が少なすぎて判りません。10年前に素早く制圧できたのが裏目に出たとも言えます。
まだ、この時点では甘く見てたんじゃないかとおもいます。パンデミックが始まった5月の連休では、大臣・政務官は外遊へ…。
そんなことしてる間に宮崎は大変なことに!
やりきれない気持ちでいっぱいです。→私、あくまで消費者目線のシロウトです。
あわててリングワクチネーション実施したけど収まらず、大惨事になった。
と理解してます。
発生動向調査を獣医師チームを組んでしっかりやりながら、同時に処分も進める形を確立しないと、悲劇は繰り返されます。
そして、情報を集積してリアルタイムで検査・処分の指示を出すのが誰なのか?
調査チームが後追いになったのが一番の問題かと。
結局、今回は県知事vs大臣という醜い政争ばかりに収斂され報道されました。
また、埋却場所の不足が事態を複雑にしましたね。
安くて簡単で精度の高い簡易検査キットみたいなものが欲しいです。
普段から獣医師は、食欲不振や発熱があったら、「とりあえず検査項目でやっとこう」くらいに思ってくれるようになってもらわないと、初動は改善されないかもしれません。
日本は口蹄疫発生国に囲まれており、毎日沢山の人間が出入りしてます。
海外(イギリス・韓国)の対処方を参考に、我が国の防疫体制を組み上げる必要があるとおもいます。
僕たちは専門家として教育を受けたばかりに、かえって「口蹄疫対策」についての先入観が強く、近年の動きに対する情報も少ないため、先生の文章に触れて「そうか、そういうやり方になってきているのか」と初めて認識した次第です。
僕自身、強硬に「早期全頭殺処分」を主張していました。
えびの市や日向市の例があったからです。
未だに迷いはありますが、僕のコンサル先の農場(1,600頭規模)でも初発から1ヶ月後にようやく殺処分が始まったのに、感染したのは一部だったことを考えると、三谷先生のおっしゃるように、こまめな個別検査による最低限の殺処分と徹底消毒で対応できるのではないかと思っています。
初動の遅れに関しては、宮崎は宮崎で、国は国で、隠したかったことがあったから、猿芝居のような補償問題で対応を遅らせ、現場を攪乱したんじゃないかと疑っています。