自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

日本の憲法を考える

2017-06-20 11:42:27 | 憲法を考える
私の憲法関連ブログ

2017年(平成29年)
憲法を守る~政治の原点 2017-08-14
憲法と三権分立を破壊し国民を支配しようとしている安倍政権 2017-07-03
公私混同の総理の犯罪 2017-06-08
施行70年日本国憲法~国民の幸福と国家の暴走 2017-05-14

2016年(平成28年)
憲法と政治を考えよう 2016-05-08
「赤信号、私が渡れば怖くない」憲法の歯止めを首相自らが壊す政治的認知症 2016-1-8

2015年(平成27年)
戦争放棄の憲法を守ることは、日本と日本人を守ること 2015-11-29
戦争と自然~右と左の中心は自然だ! 2015-11-13
「もの言えぬ空気」~サンデーモーニング ”風をよむ” 2015-11-01
安保関連法と「アベノミクス」は国民を無視した憲法違反の重罪 2015-09-30
「この葵の御紋(憲法)が目に入らぬか!」と悪代官(安倍首相)を追い詰める黄門様は誰?2015-09-27
沖縄・民族の尊厳と国民主権~基地問題を考える 2015-09-24
「憲法9条」の戦争放棄と「安保法案」の抑止力-どちらが人類を救う? 2015-09-18
サンデーモーニング 風をよむ~声を上げ始めた人々 2015-09-12
私の戦後70年~農業と地域と憲法の破壊を許すな 2015-08-17
国や組織に主体があるのではない。個人に主体があり、主体は他者への感謝から生まれる。 2015-08-08
ホトトギスとウグイス~民主主義を破壊する安倍政権 2015-08-01
憲法違反の「安保法制案」に賛成した議員の被選挙権剥奪の国民運動を開始しよう! 2015-07-15
立憲主義と平和主義が危ない~寄らば大樹と知らしむべからず 2015-06-26
戦争(明治政府)と平和(徳川幕府)~多様な視点と国民を守る憲法 2015-06-17
国民主権ではなく、国民支配の政治を始めた自民党 2015-06-12
TBS「サンデーモーニング」とフジテレビ「新報道2001」 2015-06-08
18歳までに憲法をしっかり勉強しよう 2015-06-05
憲法の価値を実現する 2015-06-05
自衛隊活動の拡大を問う~憲法を考える 2015-05-31
失われて気づく日常~憲法を考える 2015-05
憲法を考える~成立の経緯にどのような問題があるのか? 2015-05-10
銃で民主主義を守るアメリカと民主主義崩壊を放置する日本 2015-05-01

初稿 2017.12.19  2017.6.20(「利己主義が民主主義を破壊する」の削除)

公私混同の総理の犯罪~見識と道徳を持たない政権与党と日本という国の恐ろしさ

2017-06-08 23:41:36 | 自然と人為


 総理の立場で政治を私物化し、行政までも嘘に従わせようとしている今日の政治情勢にあるが、あの軍部の暴走による戦争に反対して国会での反軍演説に命を懸けた斎藤隆夫のような議員は政権与党にはいないのか。当時は軍部の暴走に対する斎藤隆夫の演説に拍手をした国会議員は多かったが、除名の提案に反対したのは7名しかいなかった。国会での議決にまで軍部が干渉したと思われる。今は戦争放棄の憲法改正を国会で提案できる多数政党が政権を握っている。民主主義は多数決で決定されるが、多数を握れば政治の私物化が許されるものではなかろう。
 参考: 加計だけじゃない、国家戦略特区は安倍首相のお友達優遇の巣窟だった!
      公務員・行政の私物化を許さないための、国家公務員の労働組合
       による画期的な院内集会
      国家戦略特区という名の国家私物化驚愕実態


 日本では政治の世襲化が進み3代目が首相となっているが、初代岸伸介は戦争犯罪でA級戦犯とされたがアメリカに協力する人物として釈放され、日本がアメリカの属国になる道を進めた。祖父を尊敬する安倍晋三は沖縄の基地反対運動を黙殺し、戦争放棄した自衛隊をアメリカのために世界で戦わせるために憲法違反の集団的自衛権を解釈変更により認めさせた。文字で書かれた憲法を解釈で変更できるとしたら憲法の意味はなくなる。そして戦争放棄の平和憲法9条に自衛隊を加えるという矛盾を平気で語る。彼は自民党総裁として総理になったにも拘らず、これは自民党の憲法改正案も無視した構想だ。嘘を言い続けていれば、アメリカへの忠誠ならなおさら嘘は平気なのだろう。しかも総理になれば組織より自分が強いと錯覚してしまった様だ。残念ながらアメリカへの従属と国粋主義が同居する矛盾を、矛盾とも考えることができない論理的思考が欠落した総理の様だ。

 自衛隊は災害時に活躍しているので、武器を使う自衛隊を世界に派遣するよりは、「世界自然災害緊急援助隊」と改称して武器を持たずに派遣すれば世界に喜ばれ誇りある組織として世界の平和にも貢献できるであろう。武器を使う自衛隊を海外に派遣することは、人を殺せと国家が命ずること。「国を守るため」とか「抑止力」とか言われるけれど、自衛隊が武器を持つことは、その暴力が国民に向けられることに早く気が付かないと大変なことになる。いかなる組織も強くなりたいのは世の常であり、組織の暴力を阻止しているのが日本の憲法であることを多くの方に知っていただきたい。

 戦争中は戦争に反対すると「非国民」と国民が国民を非難した。平和な今日でも少しでも政治や国を批判すると「反日」だと攻撃される。
 「日本国」とはどんな国なんだろう。「非国民」とか「反日」の一言で、自己の意に沿わない人は「日本人ではない」と批判する人が絶えない我が国だが、今や公私混同する首相官邸までもそちら側に立ち、共謀罪(2)で国民を監視し自由と言動を自粛させようとしている。世の中には建前と本音があるが、首相官邸の公私混同とは本音を建て前に胡麻化して権力を行使することであり、我儘な3代目により状況によっては恐怖政治がはじまる悲しい国だと思う。

 ここに「反日」だと非難されるサンデーモーニングの番組を含めて「日本国憲法」について考えている番組を紹介しておきたい。

「考・憲法1 押しつけ?」”風をよむ”2014年5月4日
「考・憲法2 古い・・・?」”風をよむ” 2014年5月11日
「考・憲法3 中国・北朝鮮の脅威?」 ”風をよむ” 2014年5月18日
「考・憲法4 国民か、国家か」 ”風をよむ” 2014年5月25日

英雄たちの選択「開戦前夜!政治家 斉藤隆夫の挑戦」(2014.12.4),感想1感想2
「日本国憲法を生んだ密室の九日間」(1993.2.5 放送)
NHKスペシャル「日本国憲法誕生 全編」(2007.4.29),(書き起こし)
ETV特集「焼け跡から生まれた憲法草案」(2007.2.10)
歴史ヒストリアム「はるかなる琉球王国~南の島の失われた記憶」(2014.9.3)

初稿 2017.6.8  更新 2017.12.17

自然と人類の一員である我々の幸福と永続性とは

2017-06-01 13:22:52 | 自然と人為


金子みすゞ大漁(たいりょう)は、私の大好きな詩だ。

朝やけ小やけだ          浜は祭りの          
大漁だ                ようだけど               
大ばいわしの            海の中では          
大漁だ                 いわしのとむらい
                     するだろう               

 祭りの人には言えないけれど、魚の気持ちに心がいく金子みすゞが愛おしい。その金子みすゞは夫との心の戦に敗れ、死しても自分の世界を守る道を選んだ。世間では死んだら何もかもお終いと思うけど、死んだ後にも残したい世界があってもおかしくはない。金子みすゞは詩の世界で残してくれた。生の欲動より死の欲動が強くなる時、いや死の欲動とまでは言わないまでも、自分の死が近づき自然に戻ることを意識する人は、自分の大切にしたい自然と生きる世界の永続性を死後に、次の世代に求めるのではないだろうか。

 現実の世界は「建前」と「本音」で成り立っている、と言われる。多くの人が住む国も社会も基本的には競争社会であり、勝者の為の「建前」と「本音」があり、政治も経済も勝者に属するための「建前」と「本音」で踊り狂う。しかも日本の政治の世界では権力という暴力で親分(総理)のご意向だとして、「本音」を「建前」として押し付ける支配欲に生き、人の心を持たない野獣・ヤクザの様な寸劇がテレビで報じられ、日本という国はこんなに下品だったのかと恥ずかしくも悲しくもなる。
 参考: 悪の官邸にワルの役人
      政権の代弁者"・山口敬之と安倍官邸の癒着(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)
      前川・元事務次官の発言(2)(3)(4)(5)  前川発言とメディアの対応
      「危険視される安倍政治」、国連報告書(2)(3)(4)(5)5-翻訳
      官邸が国民を支配する共謀罪(2)  加計・森友問題(2)(3)
      現代日本政治の原点『明治維新』と安倍政治(動画)(2)

      宗教の声と沖縄の叫び(動画) 
      鈴木大拙「有限な科学と無限の宗教」翁長沖縄県知事国連スピーチ


 東京オリンピックの頃テレビが伝える現実に興奮した時代もあったが、今の大衆社会で「アメリカの属国」に甘んじる安倍内閣の支持率が落ちないとしたら、それは「強い国」への憧れだろうか。それとも政治への無関心からだろうか。私にはテレビによる「仮想現実の魔術の世界」から多くの人が抜け出せないだけのような気がする。人生100年時代を迎えるそうだが、我々は自然の中に生きる人類の一員として、いずれ自然に還ることを実感する年齢となり、まずは自然と日本人とは限らない隣人を大切に生きることの原点は何時の時代も変わらないことを伝えていきたい。

初稿 2017.6.1 更新 2017.6.4 資料追加