うさぎくん

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ベートーヴェン ピアノソナタ作品90

2018年11月17日 | 音楽

バレンボイムのベートーヴェン ピアノソナタ全集。この方、何度か全集を出しているそうだがこれは60年代後半の録音。

このセットを買ったのは昨年転居して間もないころだった記憶があるが、最初の数枚を聞いてしまいこんでいたらしい。ここでも取り上げていなかったようだ。

全体にかっちりとした、良い演奏だと思うけど、第27番作品90は、なんとなく流れが悪いというか、うまくいえないが散漫な印象だな、という第一印象を受けた。何度も聞き返せばまた違う感想になるかもしれない。

ピアノソナタの番号で言うと、一つ前の第26番は「告別」として有名、第28番作品101は昔たしか評論家の宇野功芳氏が著作でエピソードを紹介していたと思うが、ベートーヴェンのよき理解者であったエルトマン男爵夫人ドロテアに献呈された、チャーミングな曲だ。作品90の作曲された1814年ごろはベートーヴェンにとって移行期あるいはスランプ期?であったそうで、曲全体の印象もかなり地味だ。

昔はそんなにはっきりと意識してはいなかったが、ベートーヴェンには秋~冬が良く似合う気がする。もちろんどの季節に聞いてもいいのだが、暮れなずむ空とか、短い日の暮れた後の、人々が帰宅を急ぐ通りとか、曲を聞きながらそんなシーンが思い浮かんでくる。。

手持ちのCDで、作品90を一番素敵に演奏しているのはやはりバックハウスかな、という気がする。毛筆の楷書で書かれた文字のような、多少ごついけど温かみのある感じ。

全集でほかに持っているのはシュナーベルだが、この歴史的録音はどうもほかの印象が頭をよぎってしまって、演奏の良しあしを感じ取ることができない。数枚持っているポリーニのCDの中にもあった。響きの美しい、すてきな演奏だ。ブレンデルの90年代の録音も探したが、作品90は持っていなかった。2枚だけ持っている仲道郁代さんのCDにも収録されていて、意外にといったらいいのか、スケールの大きな演奏に思えた。


一回なおりかけた風邪がまたぶり返したというか、改めてまたひいたかんじで、それが中々なおらん。。昨夜は従弟と飲んだのだけど、全然飲めなかったはずの従弟が飲みにゅけーしょんに目覚めていてびっくりした。ちょっとペースがきつかったわ。。というわけで、今日はちょっと午前中ゆっくりして、仕事いってくる。

コメント
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