湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

伏見稲荷大社での神秘体験・・・京都の旅6

2012-08-27 13:33:12 | Weblog
伏見稲荷大社へ参詣したのは、特に、三男が希望したからです
私も、行きたかった所です
鳥居が連なる有名な場所ですし、ぜひ見ておきたいと思いました

ここで、私達は不思議な体験をしました

まず、境内横の駐車場です
私達のクルマを停めた場所は境内に一番近い通路の脇でした
クルマを停めた場所からすぐに境内に入れました

境内に入ると、異変に気付きました
天気が好いのに、雨が降っているのです
晴天で、頭上に雲はありません
それなのに、私の顔には、細かい水滴が降り注ぐ、かすかな感触があるのです

次男が最初に気付き、妻も気付きました
私は近くの樹木から霧のような滴が降っているのかもしれないと考え
場所を移動してみましたが、あいかわらず、顔に、さわやかな水滴を受ける感触が続きます

なんとも不思議な気分です
私の子供の頃は、晴天の日の雨を天気雨と呼び

別名

”狐の嫁入り”

と、言いました

それを、まさか、狐を守り神とするお稲荷さんの総本山の境内に入った瞬間、体験するとは!
私は、これは、何らかの霊力のはたらきによるものであると考えました

私達は、有名な鳥居の並ぶ通路を進んでいきました
これが、思ったよりも、はるかに長い道中になりました
とにかく、進んでも進んでも、さらに道は続くのです
途中にトイレまであります

やがて、山中で、一人の男性がうずくまりながら
二人の小学校高学年くらいの少年に、なにやら話しかけています
なんとなく、私も話に加わりました

彼の話によれば
ここは”三の辻”という場所で
見ると、そこには粗末な案内図が掛っていました
この先30分ほどで”四の辻”になり、そこが全道程の半ばであるとのことでした

「せっかく来たんだから、行ってきなさいよ」

彼には、そう言われたのですけれど
後から妻達とともに来る、84歳の父の膝の状況を考えると、ここが限界です
私は、ここで妻達を待ち、下山することにしました

妻達の到着を待ち、事情を説明して、下山ルートを進みました
そして、その時はまったく気にならなかったのですが
後で思い出すと、例の男性と別れの挨拶を交わした記憶がありません

私より10歳以上は年上の感じでした、60代の後半から70代の男性です
すぐ近くに休憩所らしき場所があったにもかかわらず
その男性は、狭い通路脇にうずくまるような、中腰のような姿勢でいました

私は彼と、至近距離で話していましたから
当然、別れ際には、何らかの挨拶をしたはずです
しかし、私には、まったく、そうした記憶がありません
子供達に聞いても、やはり、誰も記憶が無いのです
妻達が来た時は、すでに彼は、そこにはいませんでした

私には、彼は、狐さんの使いで、私達に道を教えてくれたのだと思えてしまうのです

下山の最後に、池がありました
錆びたバラ線を張り巡らした、趣の無い佇まいでしたが
スッポンが泳いでいるのが見えたりして、子供達は喜んで眺めていました
やがて中年の女性が現れて、子供達にスッポンのエサをくれました
子供達は、それをスッポンに投げ与えて楽しんでいました

伏見稲荷大社の境内に戻ると、私は皆に、かき氷を食べることを提案しました
もちろん、全員賛成です

かき氷屋さんに入ると
暑い晴天の日曜日であるにもかかわらず、空いていて
8人が、通路をはさんだ4人掛けのテーブル2つに座ることができました
予約も無しに行った小さな店で、待つことなく、8人が同じ場所に座れることはめったにありません

なんだか、奇跡と偶然に満ちた、伏見稲荷大社参詣でした

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