年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

もし自分が新型肺炎で14日間の記憶を思い出せるか

2020年02月14日 | 宅老のグチ
連日報道されている病気の蔓延はそろそろ収拾のつかない段階に来たようだ。数次感染となれば誰から病気をもらったかわからない。まだ治療方法が確立されていないようだが試行錯誤で前進しているように見える。
普通のインフルエンザでも毎年多数の人が死去しているので気にならないようになるには時間がかかる。今日乗った電車では8割以上の人がマスクしていた。
 いま感染していたら14日間の行動を高熱状態の中で思い出せる自信はない。そこで携帯の行動履歴を提出するようになるかもしれない。韓国の報道を見ていると、感染者の行動が報道され、立ち寄り先が閉店・殺菌しているようだ。
 今日は都立図書館で埼玉大学教育学部百年史を詳しく読む。昭和18年9月の卒業生は本当に運のない人たちだ。昭和の初めからの中国との戦いが戦争と宣言されず、紛争が拡大となり、学生となることで軍隊に入ることを猶予されていた特権が徐々に消えた。特に小学校の教員を養成する師範学校は卒業後短期間軍隊に入ればよかったのだが特権が無くなると競争率が下がった。成績優秀な学生は将来を見越して学んでいるので日本軍隊の欠点を知っていたのだろうか。陸軍の人気は無かった。昭和18年7月に陸軍特別操縦見習士官制度が設立され、学生を募集したが同時期に海軍が先に募集していたのでかなり陸軍は焦っていたようだ。朝日新聞の18年7月8月の記事からその様子が解る。試験問題はまだ入手していないが航空適正の学力と体力が重視されていたようだ。
 昭和18年以降の埼玉師範学校の学生は空襲によって女子学生が1名死去しただけで戦後となった。戦争に動員された卒業生の死去の事由を大学は調べていないようだ。当時の教師の戦争責任論はまだ無い様だ。国民精神文化研究所というのを知った。どうやら教師の左翼化を是正するための機関のようだ。戦後すぐにGHQによって解体され、公職追放となった。
 昭和19年20年の埼玉師範学校の入試問題は公のための死を容認することが正解となるようだ。また21年の入試はまた逆の回答が正解となる。新聞論調も20年8月15日前は一億玉砕精神強調で16日からは民主主義による再建となる。生身の教師は9月からの生徒指導はどうだったのだろうか。
 今の政治は特に農業関係の政策はまだ戦争の原因問題を引きずっている。埼玉師範学校の生徒の半数以上が農家の出身だった。国家による教師養成で農家の子女を戦争に行かせた。

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