Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

現代の一銭店を求めて

2017-08-31 23:55:32 | ひとから学ぶ

 以前にコンビニは現代の「一銭店」か、そんなことを書いた。確かに何でも置いていて、日常のことはほとんどここで済ますことができるようになった。ところが、店員と客が親しげに話していて、レジ待ちさせられるなんていうことがあると、いらだってくることが稀にある。かつての一銭店と違って、地域と密着してはいけない、それほどかつての一銭店と違って客の出入りが激しいということになるが、いっぽうでコンビニに屯できる空間があるといいなー、なんて思っている人たちもいる。

 最近会社の寮に住まう同僚たちは、寮までの帰り道の途中にあるコンビニに寄って、外で飲み会を始めることがたまにあるという。実はそのコンビニには店内に会話スペースがあって、そこで宴会を始めたこともあると言うが、こうした宴会が始まるのは夜遅くになってのこと〈そんな遅い時間まで残業しているということになるが〉。したがってコンビニのオープンスペースが閉じられてしまう。仕方なく、そのスペースが閉じられていると、店で買ったお酒を手に、店外で飲み会が始まるというのだ。もちろん時間が遅いこともあって周辺に迷惑をかけるようなことはしないようにしていると言うが、あえて屯する場所を求めている姿が、そこにうかがえる。とりわけオープンスペースを設けているのは、コンビニでも最近店舗をサークルKから改装しているチェーン店だ。もし本当の意味で一銭店を描くのなら、こうしたスペースがあることだと思っていたわたしは、こうしたコンビニの登場に将来性を感じた。わたしはそのコンビニをふだん使わないので、実際にそのスペースがどいう人たちに利用されているか、あまり意識して見たことはないが、同僚たちが店外で飲み会を始めるという話を聞いて、オープンスヘースとはまた違った世界が創造できるのではないかと思った。もちろんそうした屯する人たちが営業妨害につながる可能性もはらんでいるが…。地方にはあまり見ることがないが、居酒屋とコンビニが同じ敷地内に存在する、そんな例は、意外に地方には好まれるかもしれない。そして当然のことながら駐車場が広く、もっと言えば周囲に民家がないことだ。

 とはいえ、駐車場が満杯でも、店内に入ると意外に混雑していない、そんなことは地方でも珍しくなくなった。ようはコンビニの駐車場を駐車帯として利用している人も少なくない。そして、昼時にもなると、コンビニ弁当をその駐車場で食べて昼休みをしている人多い。地方だから、コンビニの駐車場じゃなくたって食べるところはたくさんあるだろうに、と思うのだが、真夏の炎天下でも、コンビニの昼時の駐車場は満杯になる。

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