ちょっと遅め、直売所グリーンアップ春の研修で女川へ。
研修先をどこにするかと悩んでたとき、
女川もいいなぁと思っていたところ、通称・県庁ズの山田さんがいるし!といろいろ相談しました。
彼は現在県庁から女川へ出向して5期目とのこと。
直売の研修ではあるけれど、復興過渡期の女川水産業から学ぶことも多いだろうとプランニングしてもらいました。
着いて早々、復幸まちづくり合同会社の阿部代表のお話。
生業は新聞販売店店主。
震災直後、街も家も流されて機能しない中「自分たちで動いていかなければ!」と、商店街の自営業の仲間と出資しあい立ち上げた会社の代表も兼務。
象徴的だったのは「還暦以上は口出すな」と始まった組織の意思。
表面的に捉えてしまうと還暦以上はカチンと来ますが、震災から街や人を復興に向かわせるという目標に向かうにあたり、
年配の方々の持つ力やノウハウも存分に借り活かす。
けれど中心に居るべきは10年、20年責任を持ち続けられる世代であるべきだ。という意思表示。
立ち上げには重鎮の方のバックアップもあったというけれど、その心意気が素晴らしい。
それと根本がそれぞれ生業の商売を持っているので、
街のためにもなる活動をしつつそれが各々の生業にも活きるように、という考え方、
大変だとは思うけれどそこがブレてしまうといくらいいことやっても無理が来る。バラバラになる。
現在は女川の商品を新たに緩やかに繋げるブランディングと発信、
そして女川水産業の体験プログラムを核に活動中とのことです。
冷静な面もあり、震災があってもなくても人口減から始まる地方の問題も頭の隅に置きながら
いわゆる復興特需的な注目に応えるだけにならぬような視点を持ち合わせているところもいい。
根本の志があるので、取って付けたような事業にはならないんだろうなと思いました。
民設民営の組織が自由に発想し、そして山田さんがうまく行政からバックアップしてる連携はうらやましくもある。
商工会や観光協会とか最近ではNPOとか各地域に同様な組織はあるのだけれど、
連携という点ではそれぞれが自己完結に陥りがちな中、実際は大変なところはあるにしろ、ここうまく回っているなという感じを街を歩いても感じました。
授業の後は水産業体験。
ほんとはホタテ作業の予定でしたが諸事情あってプログラムチェンジ。
藤崎催事などに出展していたころお世話になったマルキチ阿部商店の女将さん登場。
この人に会うのも目的でした。震災後、工場もお店も流されてしまった中、仮設店舗を訪ねたことがありましたがそれ以来。
せっかくなのでと女将直々の指導で看板商品の「秋刀魚の昆布巻き」の製造体験。
夢中になりすぎて完成写真は撮り忘れましたが面白かった。
後日、仕上げしてもらってからお店に送ってくれることになってます。
その後は自由時間。
キレイに蘇った新生・マルキチ阿部商店。真ん中の看板は津波から生き残ったシンボル。
お弁当部門まで始めててびっくり。
ダンボルギーニも見ました。撮り忘れたけどダンボールで作ったスターウォーズのロボットもあった。
山田さんに案内してもらいましたが、時間が足りない!
あっちもこっちもじっくり見たい店ばかりでした。
テレビでよくみるこの風景も、半分は新しい人、新規起業のお店もあります。
建物ありきでソフトを決めるのではなく、ここでも発想が逆で、
やりたい!という人達が話し合い建物を作ってるとのこと。
この通りの向こうから朝陽が上がる設計も素敵です。
あ、うちのバンドメンバーデザインの商品もたくさんありました!
女川、とても良かった。
ほっかぶり、ミヤギノチルドレン、次にどっちで訪れるのが早いか、楽しみです。
山田さん、女川のみなさまお世話になりました!
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