この前いつものようにビデオ借りにいった時、ふと「パパのお弁当は世界一」というタイトルが目に入りレンタルしました。
出演者は知らない人ばかりだったので、そ~大した内容ではないだろうな?というのと
父親が弁当を作るというのにもちょっと引かれたので借りました。(邦画です!)
ストーリー・・・・
夫婦がある時を境に離婚! 娘が高校生になる時期を待っていたのか?
翌日から娘は高校一年生という時からこの物語が始まる。
”朝”
「みどり! 明日から父さんお弁当つくるからね(^^)」
「えっ? 父さんが? いいよ」
「作る! 任しとけ!」
そしてお父さんのお弁当作り・・・奮闘がはじまる。
初日、なかなか卵焼きがうまくできない! しかも味付けも適当
でも何とかお弁当らしく 自分でもなかなかだ!と満足
「あ~? 本当にお弁当作ってる!」
みどりは大丈夫かな?と、心配げにでもカバンに詰め込み学校へと急ぐ
カンコ~ン♪ お昼休み(学校)
「あれ? みどり今日はお弁当?」
「そ~、お父さんがね 作ったの・・・でもなんか・・・・・」
そしていぶかしげにゆっくりとお弁当箱の蓋を開ける
「えっ? これなんだろう?」
「何か焦げてるって感じだね?」
そして みどりはドキドキしながらそれをほおばる!
「辛い! 苦い!」
仕事を終え帰宅した父親、どうだったのか?期待と不安の中
弁当箱をそっと開けた、 すると
前部は食べていたが、メモに”焦げて苦かった!”と書いてあった。
夜、「パパ! もう作らなくっていいよ」
「いや! 作る! 今度はきっと大丈夫だから!」
「・・・・・・・」
しかし、何度作ってもなかなかうまくいかない
そんな事を職場で話していると・・・・同僚の女性から
「ね~、どんなお弁当を作ってるの?」と聞かれ、たまたま携帯で撮っていたのを
彼女に見せると「なあにこれ? 駄目よ! 女子高校生はね、とっても敏感なの! こんなお弁当みんなの前では開けれないでしょ?」
「そ~かな?」
「そうなの! まず弁当箱からして駄目ね! 女の子だからもっとカラフルで可愛いのでないと駄目! ネットで簡単に買えるのよ!」
そして同僚から教えてもらったネットで、まずキャベツの千切りから特訓をはじめ
いろんなレシピの作り方を猛勉強!
仕事でいくら遅くなっても夜のうちに できるだけの仕込をこしらえ
朝は簡単なものを作り添えるだけに 少しずつではあるが 段取りができるようになってきた
そして段々レシピも増え、仕事帰りに食材を買うのが楽しみになってきた!
「ね~みどり!何か最近 楽しそうだね?」
「そうかな?」
「今までとは違って お昼が待ち遠しい感じ!」
そんなある日、みどりと彼氏と思っている友達といつもの帰り道
「ね~〇〇君はお昼どうしてるの?」
「俺か? いつもパンさ! 簡単でいいだろう?」
「だったら私がお弁当作ってあげようか?」とみどりは言う。
「いいのか?」
「みどりのお弁当美味いって誰か言ってたな?」
帰宅し夕食の時
「ね~ぱぱ! お弁当明日から二つ作ってくれない?」
「えっ! どうして?」
「うん、あのね パパの作るお弁当は美味しいっていうファンがいるの!」
「へ~ファンね? う~ん いいよ! パパのファンならね」
「ありがとう!」
それから毎日お弁当を二つ作るようになった!
「ね~パパ!」
「なんだい?」
「あのね、友達ガッツ系だから 野菜主体じゃなく お肉も入れてくんない?」
「えっ? お肉・・・・みどりはお肉余り好きじゃ~?」
「高校生にもなったら食欲も増えるのよ!」
「なるほどね!? わかった!」
その後、いろいろみどりからおかずの注文があるが お父さんは娘の・・・
そして自分のファンの為にと一生懸命作った
そんなある日! 朝 いつものところで彼氏と待ち合わせをしてお弁当を渡すのに
なかなか来ないので・・・・・遅刻も心配になって学校に向かう途中
彼氏が同じ学校の女子から
「ね~、今日お弁当作ってきたの!」
彼氏は「すっげ~ お前が作ったの? 嬉しい~な!」
その現場を見てしまったみどりは学校への道を一目散の走った
キンコ~ン♪ 昼休み
すると ひどりはカバンの中にあった二つのお弁当を机の上に取り出した
「ね~みどり、どうしたの? 何で? 二つも食べるの?」
友達は心配そうに伺うが・・・みどりは何も言わずほおばる
それを見かねた友達は もしかしたら?と察し
「私も食べてあげる!」
「私も!」と、黙って3人もくもくと食べ続けた。
帰宅
「みどり! 明日はどんなおかずがいい?」
「ぱぱ! もう作らなくってもいい」と言って 夕食も食べ残し自分の部屋に閉じこもった
心配したお父さんは鍵のかかった部屋の前でみどりに話しかけたが返事は無く
ただ泣き声が聞こえるだけだった
そんないろんな事もありお父さんのお弁当作りもようやく終わりを告げようとしていた。
お父さんは最後のお弁当だと、一生懸命作り上げ 食卓テーブルの上に置き会社へと向かった。
「先輩!どうしたんですか? 何か寂しそうですね? 」
「そうか? 」
「もしかして また娘さんに弁当作りは止めてって言われたんじゃ?」
「違うんだよ! 今日で娘も卒業! その後は就職なんだ だから俺の弁当作りも卒業さ!」
「なるほどね? でも3年間凄いっすね!」
キンコンカンコ♪ 昼休み
「今日で最後だね? みんなと一緒にお弁当食べるのも」
「そうだね!」
そしてみどりはお弁当箱を包んでいる風呂敷を広げた
すると1枚の写真と手紙が添えてあった!
「みどり! このお弁当が最後となってしまったね!
大したおかずも出来なくってごめんね!
それから 間もなく卒業 おめでとう! これからもいろんな事がありますが
頑張ってください! 父より」
そして、みどりは写真を手にとった。
はじめてお父さんの作ったお弁当の写真だった。