ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

ミッション:8ミニッツ

2011年11月06日 | 映画(ま行)
(原題:SOURCE CODE)
【2011年・アメリカ】劇場で鑑賞(★★★☆☆)


『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督、ハリウッド進出第1作。
特殊な装置で爆発8分前の乗客の意識に入り込み、列車爆破事件の犯人を見つける主人公の運命をスリリングに描いたサスペンス・アクション。

シカゴへ向かう列車の中で目を覚ましたコルター・スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)。目の前には初めて見る見知らぬ女性クリスティーナ・ウォーレン(ミシェル・モナハン)が座っていた。アフガニスタンで戦闘ヘリを操縦していたはずの陸軍大尉のコルターは、現状に混乱するばかり。持っている身分証明書には、「ショーン・フェントレス:教師」と記されており、鏡を観るとそこには見知らぬ人物が写し出されていた。やがて起こる列車爆発事故。気が付くとコルターは薄暗い密室にいた。「包囲された城」と呼ばれるこの密室空間。コルターはモニターに映し出されたグッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)から列車の爆発事故について質問されるが、故ルターにはまったく状況が飲み込めない。やがて、先程までコルターがいた世界は軍の特殊プログラムで、列車爆破直前8分間の犠牲者の意識の世界であることを知らされる。この爆弾犯は次なる大規模テロを目論んでおり、それを未然に防ぐためにコルターは列車内を捜索して犯人を特定しなければならない。かくしてコルターは列車爆破直前8分間を、何度も繰り返し体験していくことになる…。



警告:このラスト、映画通ほどダマされる。

映画通じゃなかったともやですww。
そもそもこの映画、ダマされる要素なんて皆無だったよね?
このキャッチコピーを考えた人間に、「お前は何にダマされたのか?」を3時間くらい詰問したい。
「映画通であるお前は1年間に何本の映画を観ているのか?」(たぶん2~3本見て映画通を気取ってる? しかも予定調和なメジャースタジオの大作しか観たことがない?)
「映画通であるお前はSF小説を読んだことがあるのか?」(たぶん無いよね)

キャッチコピーに関してグダグダ書きましたが、映画自体はとても面白かったのでご安心を(笑)。



このソース・コードを使った世界観が、意外としっくり馴染んでしまったともや。
あぁ、これは鈴木光司・著『ループ』(『リング』シリーズの完結編)と同じなのね…と。
どういう方法で作ったかは不明だけど、爆発事故から8分間さかのぼった世界をコンピューター上のプログラムで作ってしまった。
どういう方法なのかは劇中では語られないが、例えば犠牲者の脳から記憶を抽出して作り上げたととしても、その人間が知り得ない部分(爆弾の場所とか、駐車場のバンとか)まで再現できるのはおかしい…とか、ツッコミ始めるとキリがないのだが、とにかく実際に起きた8分間だけの仮想世界を構築したというのが大前提なのです。
それはラストは列車爆発で終わる8分間だけのRPG=ロールプレイングゲーム。
その世界を調べて爆破犯人を探すために選ばれたのが、教師であるショーン。
そういうプログラム世界を作ったけれど、科学者たちはその世界に介入(プレイ)できない。
唯一プレイヤーにリンクすることができたのが、ジェイク・ギレンホール演じるコルターだったという訳ね。
だから他の仮想世界を作ったとして、プレイヤーにリンクできるのはコルターだけ。
科学者がコルターに固執する訳です。

この8分間の世界でいくらコルターが乗客を救おうと、それは過去の世界ではなくプログラム上での出来事なので、タイムパラドックスも起きないし、プログラム上で再現された人間が生き返ることも無い(現実世界では死んだままなんですね)。

ここでちょっとネタバレを。
この映画の面白い部分は、8分間しか作られていない世界なのに、ありえないその先へ到達…作り出してしまうこと。
それはコルターの執念なのか、プログラムのバグなのかは分からない。
全員が死ぬように定められていた列車乗客たちは、プログラムの世界で生き残る未来を手に入れたのである。
『ジュラシック・パーク』のカオス理論ですな(笑)。

ここまでは綺麗まとめられたSF作品で面白かったんだけど、あのラストはどうにも釈然としないのぉ。
プログラムの世界での出来事が、現実世界に影響を与える…。
メールに関しては、似通った電脳世界のことなんで、ま、いいかって感じだったけど、過去が変えられてしまうというのは…。
こういう大風呂敷展開も嫌いじゃないよ、嫌いじゃないけど、今まで綺麗にまとまっていたのに一気に矛盾が…タイムパラドックスが発生してしまったじゃないですか~。
これは今までの現実世界が正規の時間軸から外れたパラレルワールドに放り込まれ…あぁ、モヤモヤするww

追伸。
あぁ、こういうのを観ちゃうと、ますます『ループ』の映像化を期待しちゃいますね。
内容自体はホラーじゃなくなってしまいましたが、ゾクゾクする面白い物語なのになぁ。

監督はダンカン・ジョーンズ。

全米興行成績(2011年4月公開):初登場2位→7位→8位→10位→10位→ランク外
全米興行収入:5469万ドル(2011/6/10現在)
日本興行成績(2011年10月公開):初登場5位→8位→9位→ランク外

2011年10月28日公開
公式HP:ミッション:8ミニッツ


Source Code(『ミッション:8ミニッツ』輸入盤サントラ)

Lakeshore Records

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11月5日(土)のつぶやき

2011年11月06日 | etc.
17:33 from ついっぷる/twipple
今夜は困った出来事が…、21時から4本も見たい番組が。『使命と魂のリミット』、『妖怪人間ベム』、『火車』、『ステキな隠し撮り』。間を取って、『世界ふしぎ発見!』を見るという選択肢もあるんだがな…ww。
18:42 from ついっぷる/twipple
そ・も・そ・も、ステキな金縛りなんて無いんだからね!(金縛り体験者/匿名希望)
18:43 from ついっぷる/twipple
【ご報告】最近ブログアップが遅れる理由。あらすじを書くのに非常に時間がかかっています。劇中では出てこない登場人物のファーストネームを調べたり、サイトでは紹介されないキャスト名を調べたり…。サラっと行けばいいのは分かってるんだけどねぇ…ww。
21:08 from ついっぷる/twipple
バレーで延長しているので、『使命と魂のリミット』を見始める。石原さとみはいい女優になったなぁ…。
21:39 from ついっぷる/twipple
深田恭子のドロリッチのCM(『何だこれ? 何だこれ?』のヤツ)。最近のお気に入り♪
21:57 from ついっぷる/twipple
ともやは東野圭吾作品をあまり観たことがないのだが、なかなか面白い♪ ただ、医療ミスの関係者だけを調べていて、病院に恨みを持つ元関係者のラインを何で警察は調べないんだろう? …って思っていたら、ようやくそのことに気付く刑事が出てきた…ww。
22:06 from モバツイ / www.movatwi.jp
ミステリーにおいてミスリードをいざなう演出は必要なんだろうけど、あそこまで粗いとなぁ…。もう、石原さとみを楽しむしかないではないか…。
by tomoyaharada on Twitter