能率技師のメモ帳 中小企業診断士&社会保険労務士のワクワク広島ライフ

マネジメント理論を世のため人のために役立てるために・・・経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

法律を学ぶ楽しさ・・・ロジカルな法律学でストレス解消!

2011年09月30日 | 日記・エッセイ・コラム

小職の部下に伊藤塾出身者がいます。

サラリーマンをしながらの通塾で、結局、司法試験(旧)は受かりませんでしたが、「伊藤真先生から学んだことは、今でも大きく生きている」と本人の弁。

 

彼は、法学部の出身で、当時から法曹への希望があったとのことで、キッタハッタの会社員人生に愛想をつかし悩んでいたところに伊藤塾の存在を知ったとのこと。

冷やかし半分で説明会に行ったところ、伊藤先生の熱い講義に圧倒され、伊藤塾に入ることになったとのことです。

倉庫の警備員をしながら法律を学んだこと、万全の準備をして受験した司法試験に失敗したことなど伊藤先生自らの体験談や、法学部時代には聞いたこともないような憲法講義が彼の心を動かされたとのこと・・・。


試験には合格する方が良いですが、彼のように、学びの方法論、師匠・メンターとしての後ろ姿、何かに向かって突き進む情熱や志・・・そういったものを伊藤塾で得たという話を聞いて、なるほど、こういう事もあるのだと妙に納得しました。

小職自身も法学部出身で、部活をしながらも何故か法職課程に在籍していました。

刑法や商法は面白く、多少の勉強はしたつもりですが、無味乾燥の法律大好きというわけでもありませんでした。

ゼミの教授に言われ行政書士試験を受験。

これには何とか合格。

が、法律の勉強はここで止まったように思います。

それよりも、経営学やマーケティングの方が面白く、そっちへ没入していったという感じでした。


しかしながら、社会人となり世間の荒波にもまれ悩めるソクラテスとなっていく中、ふとしたことから法律学の本を引っ張り出して読んでみました・・・なぜか面白いのです。

刑事法などは、意義、要件、効果・・・など明快に客観的、論理的に解説してあり、じめじめした世俗な泥臭さがなく、アタマの中がすっきりするのです。

実体法の持つ哲学的な世界が、すごく純粋で高尚で面白く感じられたのです。


そのうち、休みの前の日など刑法や憲法の本を、大好きなバーボンを飲みながら、ゆっくりゆっくり読む。

これが結構ストレス解消になるのです。


法律家は、法の世界と生身の人間の世界を結ぶ大変なポジションにありますが、趣味の法律学というのもアリです。

何かの壁や困難にぶつかった時、グラス片手に六法、判例集や法学書を読む・・・ぜひお試しください。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK 仕事学のすすめ 司法試験流知的生産術・・・伊藤塾長の伊藤真弁護士の志がスゴい

2011年09月27日 | テレビ番組

NHKのEテレ「仕事学のすすめ」の9月は、弁護士の伊藤真氏。

というよりも、志のある法曹を育てる伊藤塾の塾長という方が通りがいいと思います。


仕事学のすすめ9月号は、一時期書店から姿を消しました。

もともと発行部数が少ないにも関わらず反響が大きかったからです。

八重洲ブックセンターでは、先週ベストテンの10位に入ったとのことでした。

 

旧司法試験は、国内で最難関の試験と言われ、何年どころか10年以上もチャレンジを続ける受験生もいたと言われる現代の「科挙」。

以前読んだ伊藤氏の著書「夢をかなえる勉強術」「夢をかなえる時間術」。

その中には、最難関の試験を突破するための様々なノウハウ、ハウツーが解説されています。

すべてが検証済み。


 回のNHKでは、そのエッセンスを抽出し、それらの方法論が様々な仕事にも役立つという展開。

確かにそうだと思います。

最初に合格体験記を書く(ゴールやビジョンの設定)、目次や索引の活用(全体像の把握と理解度確認)、司法試験論文試験のまとめ方(ロジカルライティング)、スランプ対策・・・。

伊藤氏自身が悩みぬいた末に編み出した技術を学ぶことが出来ます。


伊藤氏の凄さは、単なるハウツーではなく、世のため人のために役立つ法曹を育成するという志の高さにあります。

自ら1票の格差を是正するための活動をしたり、日本国憲法の真の意義を普及していく・・・そういった地道で、奥の深い活動をされていると聞きます。

 

法科大学院が開校し、多数の法曹が輩出(排出?)される現代。

弁護士でさえ、会計士のようにサラリーマン化している状況です。

それでもローファームへの就職難とのことであり、また、新司法試験の合格率も年々減少しています。


伊藤氏の熱い語りを聴きながら、法曹に限らず、仕事に携わるすべてのビジネスパースンは、志(こころざし)や社会貢献をしていかなければならないと考えた次第です。

伊藤氏の率いる伊藤塾が、平成の松下村塾のようになり、よりよい社会、よりよい日本の礎になることを祈っています!


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本文化を再編集 「日本言論知図」 萱野稔人著・・・知を活かす知の実践性

2011年09月24日 | 本と雑誌

「日本言論知図」 

萱野稔人著 東京書籍 1470円

 

15分野151のテーマについて、それぞれ見開き2ページで解説した現代日本の文化の一覧表ともいえる一冊。

著者は、新進気鋭の若手哲学者(1970年生)、現在、津田塾大学准教授。

 

日本経済の再生のためには「知を活かす知の実践性」、言論のオープンネス、言葉を通じた思考の深化など、「言論」の重要性を中心に据えて論を進めます。


同書では、政治・経済・社会に留まらず、サブカルチャーや芸能、アートまでを幅広く取り上げています。

お笑い芸人のキャリア分布図、芸能プロダクション勢力図など、今までの哲学カテゴリーからすると???の部分の多々あります。

が、それが、新しい日本哲学の一ジャンルになる可能性もあります。

 

また、田原総一朗氏や上野千鶴子氏との対談もあり、若き哲学者との言論バトルが楽しめます。

哲学というジャンルが、クラシックになり、過去形となっている今、新しい「哲学する心」を刺激してくれる1冊ということができると思います。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「不思議、大好き。」 日本のコピーベスト500 がんばれ!コピーライター!

2011年09月23日 | 本と雑誌

「日本のコピーベスト500」 

宣伝会議 2,000円

 

日本の広告史の中で、燦然と輝く広告コピーのベスト500。

コピーとは、広告文案のこと。

日本を代表する10人のコピーライターにより選出、まとめられました。

それぞれの時代の風を感じさせる名作ぞろいです。

たった2000円で、これだけ楽しませてくれる1冊です。

宣伝会議から出ている「コピーバイブル(わたしの座右の書の一冊です)」とともにお勧めです。

 

ベスト500のコピーを読んでいると、米国マジソン街のMBA流のマーケティングの合理性とは異なる、日本人ならではの情緒性、感性、売りに直結させない、奥ゆかしさ・・・といったものを感じさせます。

大学時代に貪るように読んだ米国広告代理店DDB(ドイル・デーン・バーンバック)社のコピーやビジュアルと比較すると、やはりアングロサクソンと日本人は違うのだなと感じた次第です。

 

同書のランキングを一部紹介させていただきます。


第10位 すこし愛して、なが~く愛して サントリーレッド

 

第9位 恋は、遠い日の花火ではない サントリーオールド

 

第8位 なにも足さない、なにも引かない。サントリー山崎

 

第7位 好きだから、あげる。丸井

 

第6位 触ってごらん、ウールだよ。

 

第5位 モーレツからビューティフルへ 富士ゼロックス

 

第4位 男は黙ってサッポロビール

 

第3位 おしりだって、洗ってほしい。TOTO

 

第2位 想像力と数百円 新潮文庫

 

第1位 おいしい生活。西武百貨店

 

懐かしいコピーが並びました。

糸井重里さんや仲畑貴志さんなどのスーパースターがいた時代。

日本の経済の右肩上がりを信じて疑いませんでした。

 

広告費の削減、テレビ番組の陳腐化、民放や新聞社の業績悪化・・・活力や発信力のない昨今の広告業界です。

もっともっと知恵やアイデアを出してほしいと思います。

最近のコピーやコピーライターに元気がないと感ずるのは私だけでしょうか?


がんばれ!コピーライター!


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今こそいたただきたい熊野那智大社のヤタガラスの力・・・大雨の和歌山県、奈良県が心配です

2011年09月18日 | 日記・エッセイ・コラム

大雨のため、和歌山県、奈良県等がたいへんなことになっています。

さらに、停滞する台風15号の影響により、さらなる災害の危険性が高まっています。

 

先月、参拝した熊野那智大社にも、水や土砂が流れ込み大きな被害が出たことをニュースで見て、心を痛めました。

那智の滝の下には、多数の石が転がっており、神秘的な滝の風景が一変していました。


なでしこJAPAMを陰で支えたヤタガラスは、神様の使い。

復興に向けてのお力を貸していただきたいものです。


また、参拝の途中に車で通った十津川町も、土砂による堰き止めダムが多数出来ており、二次災害が心配です。

十津川のフレンドリーなお土産屋さんが記憶に残っています。

何とか危機を乗り越えていただきたいものです。

 

地震、台風、大雨などの自然災害は致し方ありません。

人の生命が傷つかないよう最大限の対応をしていただきたいと強く願っています。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メンタルヘルス・マネジメントと能率 心の通い合った活き活きとした職場を再び日本に復活させるために

2011年09月17日 | マネジメント

メンタル不調をきたす人たちがふえています。


経済停滞による仕事量の減少、成果主義の導入、内部統制による労働者の委縮、雇用不安、家庭事情の多様化などなど働く人の置かれている環境は厳しさを増しています。


パソコンもケータイもなかった20年前。

ホワイトカラーと呼ばれた人たちの仕事は実に悠長でした。

手書きの書類、場合によってはタイピストによる清書、稟議と根回しによる仕事の進め方、声の大きな役付者が勝つマネジメント・・・。

年功序列、終身雇用・・・。

体育会的に先輩後輩関係を維持すれば30歳係長、40歳で課長、50歳で部長というモデルどおりの昇進をとげることが出来たのです。

それはそれで宮仕えの厳しさはありましたが、予定調和的な状況の中、ゆっくりじっくり仕事をすることが出来たといえます。

古き良き昭和の時代があったのです。


グローバルスタンダード、アメリカンスタンダードの名のもと取り入れられたITC、内部統制、経営と執行の分離、クォーターごとの決算、コンプライアンス、CSR、内部統制・・・。

このあたりから、社内の風土が相当程度変わってきました。

自分の職務範囲のことしかやらない、縮み志向、同僚が困っていても助けられない、パワハラ、すべては他責、自分のキャリアだけ充実すればいい、最低限のコミュニケーション、前にいる人にもメールで連絡・・・。


何かが間違っているような気がします。

メンタル不調をきたす人が増加し、自殺者が減らないことも当然だと思います。

私の友人にもメンタル面で苦しむ友人がいますが、本当に辛そうです。

朝会社に行けない、通勤途上で引き返す、職場にいると頭痛、めまい等の身体的ダメージをきたす・・・。

適確な治療と十分な休養しか対策がないとのことです。


教科書的には、セルフケア、ラインケア等の対策が必要だと言いますが、「おいおい、また中間管理職かよ」という感じです。

米国じこみの事案が出てくると、必ず部長や課長を集めての研修が始まります。

内部統制、コンプライアンス、セクハラ防止、パワハラ防止、メンタルヘルス研修、ITC研修・・・。ミドルのメンタルヘルス対策はどうしてくれるんだ!?というところです。


一部の論調には、ゆとり世代の若者が精神的に弱いだとか、米国の陰謀(笑)だとか・・・様々な原因をあげていますが、「昭和のビジネスパースン」として、何らかの方向性を模索したいと考えています。


その一つが、ニンベンの付いた効率、「能率」の思想・手段を復活させること。

心の通い合った活き活きとした職場や組織を再び日本に復活させることを目指したいと考えています。

なでしこJAPANのように、温かく見守る佐々木監督、私の背中を見ろというベテランの澤選手、次々と登場する日替わりヒロイン、目覚ましい成長を遂げる若手選手・・・。

それは、まさに昭和の時代、元気のいい日本株式会社の姿だと思います。


メンタルヘルスという言葉自体が、メンタル不調を作っているという側面もあると思います。

何でもアメリカ、なんでも国際基準・・・という視点から脱却すること、日本にあったものに修正していく、そういうマネジメントが求められていると思います。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

増税・円高・電力事情・・・空洞化は進むのか?

2011年09月16日 | 社会・経済

3.11以降の政治の混乱、経済の停滞、グローバル対応の遅れ、異常なまでの国家債務・・・。

この国は大変なことになっています。

 

それに加え、復興増税、史上最高レベルの円高、電力不足、進まぬTPP・・・。

日本企業は海外への移転を目指し、外資系企業は日本に来ようともしません。

日本企業も海外へ工場を移転するなどの動きを加速。

これでは、国内景気は低迷し、さらには雇用危機の到来は必然的に訪れます。

 

グローバル展開を目指さないのであれば、内需の拡大しかありません。

新産業を興す、世界が注目する新テクノロジー開発、環境やパイオなどでのイノベーション、高付加価値の商品・サービス開発・・・。

それにより雇用を増やし、国内経済を活性化する・・・。

そんな解決策しかないはずです。

 

これには手を付けず、直面する短期的課題を解決するための小手先の政策を打ち出す政府。

本当に危機的だと思います。


今日のニュースでも国民年金支給額の削減や復興増税が取り上げられていましたが、

今からの時代、国民一人一人が「清貧の思想」「清く貧しく美しく」「武士は食わねど高楊枝」

・・・といった世界に生きていくしかないかもしれません。

こうなれば、平成の鎖国という政策もありかもしれません・・・苦笑。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日経ビジネスと経済産業大臣 希望と怒りのハザマで、フクシマと日本を考える・・・

2011年09月11日 | 本と雑誌

「未来都市フクシマ-被災地は世界を変えるか-」

日経ビジネス9月12号の特集。


福島を、未来志向、グローバル志向で再編集するという高い志のもとでの情報発信です。

「いつも歴史は、絶望からはじまった」というフレーズは、過酷な状況におかれた東北地方の未来への鼓動を感じさせるものです。

千年の歴史を守るために立ち上がった「舞い降りる救世主」、最先端が終結する「地球の壮大な実験場」、そして「世界を動かす中心へ」という三つから構成される特集記事は、読む者に世界レベルでの希望を感じさせる内容となっています。

危機に直面する日本経済、混乱を極める世界経済・・・。

その中心にフクシマを置き、歴史を再編集していく・・・。

このアプローチは、人々に希望と勇気をあたえると思います。

今、「がんばろう!」から「行動しよう!」というフェーズに入っていると思います。

ビジョン、夢、希望・・・。そこに向かって全力で駆け上がりたいものです。

 

それにしても、経済産業大臣の発言と辞任劇。

言葉を失ないました。

「放射能をうつしてやる」「死の町」。

人間であれば、絶対に許されない発言。

マスコミ記者との懇談の場での発言とのことですが、この人のレベルもきっとその程度のものなのでしょう。

怒りを通り越して、言葉を失う・・・。

しかも、経済産業大臣という国を代表する要職に、その程度の人しかいないという事実・・・。

経済も産業も、ここから立ち上がり歴史を創ると誰もが思っている時・・・。

前途は、まだまだ厳しい状況だと思います。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

能率の秋 実りある秋にするためにも、まずは計画から・・・秋のチャレンジ、自己啓発

2011年09月08日 | マネジメント

朝夕、急に涼しくなりました。クーラーや扇風機依存からも多少解放されるようになりました。


読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋、観光の秋・・・。過ごしやすい季節は、さまざまなことにチャレンジできます。出たとこ勝負で、時間を集中的に投下していくことも方法論としてはあるのですが、今年の秋は「能率」的に過ごしたいものです。


今の時期に9月~12月の計画を立てておけば、かなりのことが出来ます。


今年の年初に計画したことを再度チェック。実現できなかったことに優先順位をつけて、緊急度・重要度という観点からリストアップ。それぞれに必要な時間を見積もり、9月~12月に入れ込んでいく・・・。

けっこう楽しい時間です。


私の場合は、今年、無事、社会人大学院を修了。

次のチャレンジに向けての隙間時間になっています。このため、時間的にも多少の余裕があるため、以下のプログラムを考えました。


1.友人の経営する学習塾へのコンサルティング・・・当人も困っているようなので土日を使って、中小企業診断士としてベストな改善、勧告をすること。

2.商工会議所主催のご当地検定へのチャレンジ・・・多少、旬をすぎていますが・・・笑。

3.積ん読になっている書籍35冊の読破・・・速読の技術を駆使して読書ノートにまとめる。

4.B級グルメの食べ歩き日記に、5件を追加すること。

5.神田神保町、古本まつりでのレア本のゲット。


以上 五つの目標を設定してみました。期限は、4か月。

楽しみながらチャレンジしていきます!


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「日本企業に いま大切なこと」ビジネスパースン必読の一冊 野中郁次郎先生、遠藤功先生が吠える!

2011年09月05日 | 本と雑誌

久々に元気の出る本に出会いました。


「日本企業に いま大切なこと」

PHP新書 野中郁次郎・遠藤功著 720円(税別)

 

帯にある「アメリカ型は、もう古い」。

そうです。

日本型経営の良き時代を復活させ、日本経済を活性化しようという趣旨です。

現場基点の日本型経営の強みが1990年代から除々にフェードアウトし、グローバルスタンダード、アメリカンスタンダードの御旗のもと、仕事のやり方が変えられて行きました。

経営と執行の分離、短期的な業績・成果の尊重、メール主体のコミュニケーション、セクハラパワハラ防止活動、残業禁止、定年延長などなど、日本の会社組織は帰られていくことになりました。

社内では、何の付加価値も産み出さない本社部門、管理間接部門のスタッフが跋扈し、現場の権限は縮小、稟議や申請の増大、個人情報保護やセクハラパワハラ防止の研修や規定類の増大など、現場力をそぐ動きを続けてきました。

そして、現在では、活気・生気のない職場、やる気のない社員、責任回避の管理監督者、低い水準のROI、ROE、カタチだけの中期ビジョンや人を魅了しない経営計画・・・。日本の企業もかってのパワーを失いつつあります。


そういった中で出された本書。


ナレッジマネジメントの野中先生と「見える化」の遠藤先生。

この本の中で吠えまくります。

かっては、欧米流を流布された先生方が180度転換して、日本の古き良き日本型マネジメントの復古を呼びかけられています。

遠藤先生の「エコノミック・アニマルになれ!」には、思わず苦笑してしまいました。


よくよく考えてみると、日本企業では、米国MBAホルダーが評価され、登用されることが少なかったように思えます。

結果論的にも、その行動は正しく、日本型マネジメントが生きていた証拠のようにも思えます。

本書でも、経営はサイエンスではなくアートの側面大と指摘しています。

お隣の中国や韓国、台湾でのMBA重視も、あと5年後どのような結果を出すのか興味深いところです。

今日の日経朝刊にも、サムソンやLGで液晶パネルの国際価格低下により、幹部のリストラ、開発予算の削減等を行っているという報道がありました。


東北復興、日本経済活性化のためにも、日本型マネジメント復活を呼び掛けます。


ビジネスバースン、経営者必読の一冊です。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする