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残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する 間違った木に向かって吠えていないか?

2018年01月06日 | 本と雑誌
残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する
エリック・バーカー著  橘玲監訳  竹中てる実訳
飛鳥新社  1500円+税


昨年、全米でベストセラーになった成功本。
著者のバーガーさんは、人気ブロガーで、ニューヨークタイムズやウォールストリートジャーナルに記事を執筆しています。
そして、辛口の橘玲さんが監訳。
竹中てる実さんの訳もこなれていて読みやすい一冊です。

内容的にも、ケースや事例をたくさん織り込んでいるため、
どんどん読み進めることが出来ます(・・・徹夜にご注意!)。

原題は、「Barking up the wrong tree」・・・間違った木に向かって吠えている・・・
今まで、ポジティブシンキングとかアサーションとか様々な成功に向けた方法論が出てきました。
同書は、それらが本当なのか?ということをエビデンス(証拠)を示しながら解説していきます。

目次

第1章 成功するにはエリートコースを目指すべき?

第2章 「いい人」は成功できない?

第3章 勝者は決して諦めず、切り替えの早い者は勝てないのか?

第4章 なぜ「ネットワーキング」はうまくいかないのか

第5章 「できる」と自信を持つのには効果がある?

第6章 仕事バカ・・・それともワークライフバランス

同書の帯には、結構ショッキングなコピーが連なります。

成功者は優秀?No!・・・アメリカの大富豪の大学での成績はよくない
成功者は社交的?No!・・・第一線の専門家やトップアスリートの9割は内向的
成功者は優秀?No!・・・シリコンバレーの成功者の多くは精神疾患スレスレ

そして、今すぐ「思考」と「行動」をアッフデートせよ!と締めくくります。

週末、こたつでミカンを食べながら、ゆっくり読むには最適な一冊だと思います。

世間、巷では、ワークライフバランス、働き方改革、プレミアムフライデー、労働時間短縮などなど、
政府、企業をあげて喧しい昨今・・・。

第6章では、そのあたりの注意点を指摘しています。
仕事の大成功と家庭円満は両立しない(古代ローマから現代までのこれだけの証言)
ワークワークバランス、ライフライフバランスであれば何となく出来そうですが、ワークとライフをバランスさせることは、やはり難しいようです。

個人的には、本多静六博士が提唱した「働学」「人生即努力、努力即幸福」あたりが日本人に合っている成功法則だと思います。
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