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地域×デザイン2017 まちが魅えるプロジェクト 六本木の東京ミッドタウンのデザインハブで開催中!

2017年02月05日 | 社会・経済
地方再生、地方創生といったコトバがひとり歩きしている昨今・・・。
全国各地で、さまざまな取り組みが行われています。

毎年、定期的に、まちづくりの紹介が、東京ミッドタウンのデザインハブで開催されています。

「地域×デザイン2017 まちが魅えるプロジェクト」


六本木の東京ミッドタウンのデザインハブの第63回の企画展です。

全国の10の事例、ケースが、展示と講演などで紹介。
うまく成功のサイクルに入ったケース、まだまだ、これから発展するであろう努力中の案件・・・様々です。

宮崎県・綾町・・・綾町の魅力を100年後に伝える「aya100」

香川県・小豆島・・・愛のバッドデザインプロジェクト

北海道・東川町・・・地域と世界をつなぎ新たなアイデアを町にもちらす「写真のまち」

長崎県・五島市・・・離島と都会を結ぶ、小さな私設図書館「さんごさん」

愛媛県・松山市・・・これからの日本の湯道具をつくる「YUIRO」

 

福島県・南会津町・・・木のおもちゃから広がる、南会津の林業再生とまちづくり「マストロ・ジェッペット」

岩手県・宮城県ほか・・・アジアのデザイナーと東北の事業者を繋ぐ「DOOR to ASIA」

兵庫県・豊岡市・・・「飛んでるローカル豊岡」プロジェクト


地場産業ブランディングと人材育成による地域拠点づくり「トヨオカ カバン アーティシャン アベニュー」


100年後の「工芸大国」を目指す、産地再生の取り組み「中川政七商店」



全国各地で、若者を中心に、さまざまな取り組みが行われています。
ネーミング、コンセプトも、なかなか良い感じです。
頑張ってほしいなあと思います。
継続はチカラ!
しっかりと収益を上げながら、助成金や補助金に頼らない事業になってほしいなあと思います。

最近の地方創生の論議は、国や地方公共団体をあげての取り組みが始まっています。
地元の住民や市民団体、NPOなどが主導して進んでいるもの・・・
民間のコンサルタントに丸投げしているもの・・・
地方公務員が自ら旗を振って活動しているもの・・・
さまざまです。
小職もプロボノとして、地方案件に関わっていますが、
思うことは、一般論やソーシャルデザイン、マーケティングといった教科書的な進め方では絶対にうまくいかないということ。

そして、「目的の手段化」の罠に陥らないこと・・・
「なぜ、これをやっているのか?」という問いに立ち返ることだと思います。
 

ここに来て思うことは、実存主義と構造主義の対立。
ジャン・ポール・サルトルとレヴィ・ストロースとの論戦です。
「文明の思考」・・・西洋的な思想でアンガージュマンを打ち出したサルトル・・・。
それに対して、「野生の思想」でサルトルを批判したストロース。

ストロースは、未開の地の原住民の中に入り込み、ブリコラージュ(器用仕事)というコンセプトを発見しました。
ブリコラージュは身の回りにあるモノや資源を使って、なんとかしていくという、環境、自然に優しい暮らし方と言えます。

これに対して、サルトルの思想には、どうも、今でいうマーケティングの思想が入っているように思います。
地方の時代を創っていくいくためには、あくまで、レヴィ・ストロースを主として行かなければならないと考えています。
 
この企画展 2月26日まで、六本木の東京ミッドタウンのデザインハブで開催されています。
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