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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

芸人の辛さ 哀しさ ユウキロック「芸人迷子」

2017-03-02 12:38:42 | 日記
昨日は{R-1」の話を書きましたが、今日は、そうした賞レースでそれなりの結果を出しながら、期待されたほどのブレイクをせず、コンビを解散した漫才師が、その顛末を書いた本「芸人迷子」の話です。
「第1回M-1グランプリ」で準優勝。翌年「第4回爆笑オンエアバトルチャンピオン大会」で、ぶっちぎりの優勝。これが2002年の事。この時点で「ハリガネロック」は、スターへの階段を駆け上がろうとしていたのでしょう。が、それから12年後、彼らは解散する。何故なのか?
この本 時系列が行ったり来たりするので、ちょっと分かりにくいところもあります。ただ、著者のユウキロックの心の叫びは本物だと思いました。正直、読んでいて感情移入してしまい、辛くなってくる部分もありました。ただ読み終えても、なぜこれだけ人気も実力もあったコンビが、大きくブレイクしなかったのか、素人の私には分かりません。ほんのちょっとしたタイミングのズレ そういうものが幾つか重なっていくうちに、悪い方へ 悪い方へ物事が進んでいってしまったのでしょう。
特に、幾つかのレギュラー番組がなくなり、相方との仲もしっくりこなくなってくる。こうなると、漫才師としては、もう手の施しようがないでしょう。それでも、まだ相方からの問い掛け 意思表示を待つ。漫才に対する思いが捨てきれない。芸人の辛さ 哀しさが伝わってくる本でした。