ギリシャ神話におけるエロースは、一般に恋と性愛の神とされる。
そもそもは壮年の男性であったが、後に青年となり、
さらにローマ神話における愛欲の神・クピド(キューピッド)と習合して、
悪戯好きな幼児の姿ともなった。
射抜かれれば即座に恋に落ちるという弓矢を持ち、
気まぐれに神々や人々を恋の苦しみに陥れる物語で知られる。
迷惑で無責任な子供の神と考えられ、
主要な神とされたオリンポス十二神にさえ、入っていない。
***
しかし、“性愛の神”というのは本来は、
日本の産霊(むすび)の神と同じ意味合いだったのではないか、と思う。
産霊の神とは、結び付けることによって生成・創造を起こす神であり、
日本では、天御中主に次ぐ根本の神とされ、
神道の真髄とも考えられるほど重視される。
皇室の祖神とされる八柱の神々のうち、
神産霊、高神産霊、生産霊、足産霊、玉留産霊の
五神までがこの産霊の神なのである。
ギリシャにも、
エロースがなければどんな神々も産まれない筈であるがゆえに、
エロースこそ最古の神であるとする考えもあったという。
エロースは、産霊の神としてシュウ=高神産霊だと思うが、
ギリシャでは、彼一神で、すべての産霊の神の働きを兼ねたのだろうか。
エロースの恋人であったプシュケ(蝶の姿で現される“心”の象徴)は、
根源意識であるシュウの双子、テフヌト=神産霊を思わせる。
地図を引っくり返してイギリスを見ると、天使の姿をしているが、
これは国魂(国土霊)としてのエロースの姿だと思う。
アイルランドは蝶の姿で、プシュケだろう。
***
コンスはシュウと同一視される神だったが、
オシリスの魂がアメンであり、ネフティスの魂がネイトであるように、
コンスの魂がシュウであると考えられたのかもしれない。
この区分は非常に曖昧だと思うのだが、
ムハンマドがコンスであれば、
本来のエロースはむしろシュウに近いように思う。
そもそもは壮年の男性であったが、後に青年となり、
さらにローマ神話における愛欲の神・クピド(キューピッド)と習合して、
悪戯好きな幼児の姿ともなった。
射抜かれれば即座に恋に落ちるという弓矢を持ち、
気まぐれに神々や人々を恋の苦しみに陥れる物語で知られる。
迷惑で無責任な子供の神と考えられ、
主要な神とされたオリンポス十二神にさえ、入っていない。
***
しかし、“性愛の神”というのは本来は、
日本の産霊(むすび)の神と同じ意味合いだったのではないか、と思う。
産霊の神とは、結び付けることによって生成・創造を起こす神であり、
日本では、天御中主に次ぐ根本の神とされ、
神道の真髄とも考えられるほど重視される。
皇室の祖神とされる八柱の神々のうち、
神産霊、高神産霊、生産霊、足産霊、玉留産霊の
五神までがこの産霊の神なのである。
ギリシャにも、
エロースがなければどんな神々も産まれない筈であるがゆえに、
エロースこそ最古の神であるとする考えもあったという。
エロースは、産霊の神としてシュウ=高神産霊だと思うが、
ギリシャでは、彼一神で、すべての産霊の神の働きを兼ねたのだろうか。
エロースの恋人であったプシュケ(蝶の姿で現される“心”の象徴)は、
根源意識であるシュウの双子、テフヌト=神産霊を思わせる。
地図を引っくり返してイギリスを見ると、天使の姿をしているが、
これは国魂(国土霊)としてのエロースの姿だと思う。
アイルランドは蝶の姿で、プシュケだろう。
***
コンスはシュウと同一視される神だったが、
オシリスの魂がアメンであり、ネフティスの魂がネイトであるように、
コンスの魂がシュウであると考えられたのかもしれない。
この区分は非常に曖昧だと思うのだが、
ムハンマドがコンスであれば、
本来のエロースはむしろシュウに近いように思う。