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指原莉乃「逆転力」が面白い6・・指原の戦略論(総選挙分析ライター)

2015-01-04 21:30:00 | 分析系 メンバー
指原莉乃「逆転力」が面白い6・・指原の戦略論(総選挙分析ライター)


前回までの5つの記事でHKT48の支配人を兼務する指原莉乃が戦略的思考の持ち主であり、「真っ向勝負をせず」、「戦わずして済む方法」を探り、「自分の土俵で戦う状況」を作ることを行動規範としてHKT48のコンサートを成功に導いた”戦略家”であると同時にHKT48の組織パフォーマンスを上げる能力のある強力な”戦略リーダー”であることを明らかにした。
指原莉乃「逆転力」が面白い1・・指原の戦略論 140811
指原莉乃「逆転力」が面白い2・・指原の戦略論 140819
指原莉乃「逆転力」が面白い3・・指原の戦略論 141231
指原莉乃「逆転力」が面白い4・・指原の戦略論 150101
指原莉乃「逆転力」が面白い5・・指原の戦略論 150103

今回は、AKB48G総監督である高橋みなみとの比較において指原と高橋のリーダーシップの違いを考えてみる。

高橋の経歴はこのブログの記事を読むようなヒトなら誰でも承知していると思うが、AKB48の一期生でAKB48創設の時からの”超選抜”メンバーである。2007年1月に折井あゆみがAKB48を卒業してからチームAの実質的なリーダーとなり09年8月にチームAのキャプテンに就任、12年8月からAKB48Gの総監督となっている。一見するとAKB48の超エリートのように見えるが、AKB48がブレイクするまでの艱難辛苦を経験した数少ないメンバーでもあり、AKB48の事情、特にチームA事情に精通している(14年2月よりチームAキャプテン兼務)。

高橋は「努力は必ず報われる(11年6月選抜総選挙)」、「こんなんじゃダメでしょ。死ぬ気でやりましょう(11年8月西武D)」の発言に表れているようにメンバーの気持ち(魂)に働きかけてメンバーを動かすタイプである。さらに、メンバーに気を配りメンバーを理解しようと努め優しい言葉で励ます(「逆転力」P132)など「人間性」に溢れたリーダーシップを展開している。高橋の強い責任感も相まってメンバーからの信頼は厚い。

また、「AKBを好きな気持ちは誰にも負けません」からわかるようにAKBを強く愛しており、AKB48Gの総合プロデューサーの秋元康氏は「AKB48とは高橋みなみのことである」と語った。まさしく高橋みなみはAKB48Gの”精神的支柱”である。

一方の指原は、前回までの記事で明らかにしたように「真っ向勝負をせず」、「戦わずして済む方法」を探り、「自分の土俵で戦う状況」を作ることを行動規範とした戦略的思考ができる”戦略リーダー”である。メンバーの接し方については、相談を受けたときは「答えられることはなるべく答える」がメンバーの話を「聞くだけ聞いて終わり」とし、メンバーのメールは適度に無視、メンバーに「媚びる態度」はやめ、「話を合わせて無理矢理入っていく」ことはせず、メンバーと「意識的に距離を置く」ようにしていると言っている。(「逆転力」P123~127)

すなわち、メンバーとは「先輩後輩の関係」(P127)をはっきりさせている。(ただし、指原は「後輩に優しい」と言われているのでメンバーと“ベッタリ”した関係にはならないというニュアンスである)

このように高橋のリーダーシップは自らの経験を内省して魂の声として語りかけメンバーの気持ちを動かすタイプのものであるのに対して、指原は目指す目標とその方策(作戦)をはっきりさせメンバーに徹底させるというものである。例えて言えば、高橋はAKB48G全員のメンバーの心に横ぐしで働きかけるのに対して、指原はHKT48の中心に位置して全体作戦をメンバーに上から指示するという感じである。

AKB48Gのメンバーの心を動かすということに対しては高橋のリーダーシップが有効であり、HKT48の組織パフォーマンスを上げるということに関しては指原のリーダーシップが有効となる。(指原はHKTメンバーが自分の言うことを聞かないときは高橋の名前を出して注意することがあると言っているくらいなので高橋はAKB48Gメンバーに対して強力な権威(カリスマ性)を持っている)


ところで、高橋は今年AKB48を卒業する。その後任のAKB48G総監督には横山由依がなることがすでに発表されている。横山はAKB48の9期生で研究生から昇格後、運営の強い推しも手伝って選抜メンバーとなり、NMBの兼任、AKBチームA・Kのキャプテンなどを経験している。前任の高橋がAKB1期生として苦労ののちAKBが大きくなっていき、そのなかでの艱難辛苦の体験をもとに高橋の人間性と”超選抜”というカリスマ性でメンバーの心に働きかけてメンバーを動かしていたのに対して、この後横山は何をもってメンバーを動かしていくのかという課題を持っている。 

例えば横山が指原のように圧倒的な現場経験と戦略思考を兼ね備えているというのであれば問題はないが、自らがよって立つものが弱かったときにはメンバーは動かず、”烏合の衆”となりAKB48Gはカオスとなる。AKB48Gの総監督が重責なだけに高橋から指名された横山は大変だと思う。

以上

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