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指原莉乃「逆転力」が面白い3・・指原の戦略論(総選挙分析ライター)

2014-12-31 15:30:00 | 分析系 メンバー
指原莉乃「逆転力」が面白い3・・指原の戦略論(総選挙分析ライター)


以前、HKT48指原莉乃の「逆転力」(講談社AKB新書)について2回ほど記事を書いている
指原莉乃「逆転力」が面白い1・・指原の戦略論 140811
指原莉乃「逆転力」が面白い2・・指原の戦略論 140819

すでに本が出版されて半年近くなるので、ネタばれも許してもらってもう少し”指原の戦略論”について述べてみたい。今回は指原の状況認識と行動についてどういうところが戦略的なのかを探ってみる。「逆転力」の中からひろってみると

指原は小学校の低学年のころからパソコンを使い始めてネットに”別の世界”があることを知り、何かあれば「別の世界に移る」という方法があることがわかったと述べている。このことが中学校のころいじめを受けて不登校になったときに自らのアイドルオタクと相まって大分を出て東京に行きアイドルになる、という行動に結びついたと言っている。

AKB48に入ったのちは、周りのメンバーのビジュアル・歌・ダンスを見て”正統派アイドル”を目指すことはあきらめ、自分が得意なMC(トーク)と文章力を武器として鍛えていった。

アイドルとしては、キャラは自ら作るのではなく周りがキャラづけしてくれたものを受け入れる、プライドを捨てて何でもやる、キャラを立たせるためにイジッてもらう、他人に「自分」を見つけてもらう、など具体的な方法を述べている。


野中郁次郎著「戦略論の名著」(中央公論新社)のなかに「戦略とは、何かを分析することではない、本質を洞察しそれを実践すること、認識と実践を組織的に総合することだ」(P2)とある。

実は、前述の指原の話の中に戦略的思考が垣間見える。指原は事象の「本質を認識(洞察)」して作戦を練り、「実践」するのが上手い。「逆転力」はこの手の話が多い。前述の話は戦略思考的には次のように解釈できる。

ネットから”別世界”の存在を知り、”別世界”への移動によりリセットが可能との認識を通して、「引きこもり」状況から「アイドル」へ劇的転換させる実践を行った。

”正統派アイドル”が難しいという状況認識からMC(トーク)と文章力を武器として磨くという実践につなげた。

アイドルの本質を洞察した結果、アイドルの”キャラ”づけの具体的方法を展開できるまでになった。


「逆転力」にはこのほかにも、スキャンダルのこと、HKTをどうやったら早く一人前に育てることができるか、コミュニケーション術等幾つかもの興味深い話が語られているが(興味のある方は購読して確認していただきたい)、指原の思考法の根底には事象の「本質を認識(洞察)」して「実践」するという態度が徹底している。すなわち、指原は自ら意識していないかもしれないが、思考方法が”戦力的”なのである。

そのことに加えて、以前の二つの記事でも指摘したが、指原は「真っ向勝負をせず」、「戦わずして済む方法」を探り、「自分の土俵で戦う状況」を作るという規範をしっかり持って行動している。 

ということは、指原はれっきとした”戦略家”である。昔の軍隊で言えば「作戦参謀」、高級将校である。指原がHKT48の劇場支配人を兼務しているのは、AKB48Gの総合プロデューサーである秋元康氏が指原のこういう能力を見抜いての起用だろう。

指原が芸能界の大御所や年配者に評判がいいのは、こういう人たちが指原とのちょっとした会話の中から他のアイドルにはない指原の能力を感じとるからではないかと筆者は勝手に思っている。

以上

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