新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

カー・ライフ・アドバイザー

2021年06月29日 | 日記

 きのう愛川町まで行ってきた。車の6か月点検だったが、それよりNさんに会ってきたというほうが適切かもしれない。ワクチン接種の話題で話がはずんだ。
 カー・ライフ・アドバイザー。たしかこの肩書きだと思う。日産のディーラーに勤務するNさん。もう30年近くお世話になっている。決して出しゃばった態度をとらない。だが、いないと困る存在になっている。
 1台目の車はいすゞのジェミニだった。この車に10年近く乗っただろうか。長崎まで1200キロを往復したことがあった。車体のあちこちにへこみが生じ、錆びて剥げ落ちるほどボロ車になっていた。玄関の車庫に置いてあったそれを見つけたのか、Nさんがときどきわが家を訪れるようになった。必然的に2台目をNさんから買った。ニッサンのプリメーラだった。そのころNさんはニッサンのディーラー津久井店に勤務されていた。その後、溝ノ口店、相模原中央店と転勤され、いまは愛川店に勤務されている。Nさんを追いかけるように、いやNさんに促されてというべきか、私が通う店も換わっていった。3台目のセレナは溝ノ口店に勤務されていたころに試乗し、購入を決めた。セレナはワンボックスの8人乗りで乗り心地は満点。青森まで往復したことがあった。いまはデイズ・ルークス。愛川店で購入し、すでに5年が経過した。
 プリメーラのころ、車検を受けなければならない時期に私が忙しくて車を店へ乗っていく暇がなかった。Nさんは自宅まで車を取りに来てくれ、代わりにご自分の車を代車として使ってくださいと置いていってくれた。セレナをデイズ・ルークスに買い換えたときには、だいじに使っていたキーホルダーをキーから外し忘れ、車につけたまま店に置いてきてしまった。Nさんは休日にいかにもプライベートで来たという服装で、わが家までそのキーホルダーを届けてくれた。なんの考慮もなく入り、20年以上継続していた自動車保険をニッサンが斡旋する東京海上系の保険に切り替えたのもNさんのお薦めによる。中身がよく分からないままで更新していた保険を、いざというときに役立ち、ムダがない保険に切り替えることができた。保険料が高いと困るという私の注文にも快く応じてくれ、不必要な条件を削って保険料を節約してくれた。事故に遭ったときに、まずはNさんに相談しなくては・・という気になる。
 今後、車を手放すときまでNさんにおつき合いいただくことになりそうだ。私よりはるかに若いのだから、だいじょうぶだろう。

ジェームズ・マレー

2021年06月20日 | 日記

 ジェームズ・マレー。英語辞書の金字塔といえるオクスフォード英語大辞典を編纂した。語釈を歴史の古いものから順に配列した辞書だ。いまの辞書は使われる頻度によって語釈を配列してある。つまり辞書を引く人の便宜を考慮し、使用頻度が高い用法を先頭から順に配列してある。マレーの辞書を手に取ることはまずないが、その偉大さは若いころから聞き知り、図書館などでときに畏敬の念を抱きながら開いてみたものだ。
 マレーの孫娘が記した伝記には、若いころさまざまなことに関心をもち、研究と教育に打ち込むようすが描かれている。スコットランドとイングランドの境界地域に生まれ育ったため、みずからをボーダラー(境界人)と呼んだ。地理的にも言語の面でもスコットランドとイングランドを隔てるものはなにもない。それなのに人為的な境界が存在する。人為の不自然さを目の当たりにして育つ。みずからの周りにあるものすべてに興味をもち、植物標本を集め、地層の研究にいそしみ、地中から出土する土器を採集する。外国語学習にもいそしみ、十代の後半からは地元の学校で生徒たちの教育に当たる。生徒たちに地層を見せたり、古代建築物を見学させたりしながら、みずからの研究結果を披露するので生徒たちから人気を博した。
 1858年、19歳で英語の発音に興味をもち、エディンバラ大学へ教わりにいく。そこで出会ったのが音声学者アレクサンダー・メルヴィル・ベル教授だった。ベルは発音記号を考案し、どのような言語でもその発音を正確に記述する方法を確立していた。ベルはマレーの才能を見抜き、家に招待し、個人的なつき合いをはじめた。当時十代だったグラハム・ベルは彼の息子だった。電気のことを学びたいというグラハムに、マレーはバッテリーとボルタ電堆を自作してみせる。のちに電話機を発明するグラハム・ベルは、のちにマレーを「電話機の(生みの親でなく)生みのおじいちゃん」だといっていたらしい。
 さてマレーをロンドンの言語学会に紹介したのもこのベル教授だった。ここからマレーの人生は一気に辞書編纂へと移っていくのだろうか。いやまだまだ紆余曲折があるに違いない。K. M. Elisabeth Murray “Caught in the Web of Words”



STさんからの手紙

2021年06月14日 | 日記

 元炭遊舎代表のSTさんから封書をただいた。近況うかがいの手紙をワープロ書き3枚で送ってあったところ、返事が便箋4枚、それもていねいな手書きで届いた。82歳になったいまもお元気に活動しておられるようだ。
 手紙は一昨年の福祉作業所「かわせみの家」の移転作業のことから始まる。理事長を務めておられることは炭遊舎時代から変わっていない。作業所として借りていた建物が老朽化したために、自前の建物を建て、そこへ引っ越すことにする。土地取得作業が難航を極める。国と県から融資や助成金を得る手続きに奔走する。入札業者がきまってからも何回かの設計変更を強いられ、木材の値上がり、コロナ発生などがわざわいして工期は遅れに遅れる。どうにか建物が完成、作業所が引っ越し、STさんが個人でしていた莫大な借金が福祉作業所の借金に切り替わり、どうにか肩の荷を下ろしたとのことだ。それでも理事長の職を降りることができず、他の理事たちと一緒にあと3年務めるとのこと。
 つぎに不幸だった自分の生い立ちが書かれている。昭和14年生まれ、戦中、戦後の極貧のなかで妹、父を亡くし、妹2人とともに母方の祖母に育てられた。そのつらい経験から貧しい人、ハンディキャップを背負った人を見ると援助の手を差しのべずにいられないという。
 身の回りの同年代の人たちが次々にこの世を去り、寂しい思いをしていることもつけ加えられている。
 これまでは反原発運動の資料やアフガニスタンで命を落とした医師、中村哲さんの講演記録などを同封して、ご自身のことは付けたし程度にしか書いてくださらなかったが、今回はいくらか感傷的な手紙になっていた。機会があれば直接お会いして、ふたたびその薫陶を受けたいと思っている。

ワクチンは安全か

2021年06月10日 | 日記

 世を挙げて新型コロナのワクチン接種を進めている。ワクチン接種によって新型コロナに感染するリスクがきわめて低くなる、感染しても重症化リスクがなくなるとされている。
 いっぽうデメリットとして副反応が生じることがある。接種直後の副反応(接種した部位の痛み、発熱、倦怠感など)はよくいわれるが、長期的にみた副反応はほとんど語られていない。ある研究者は、若い女性に接種すると不妊症になる恐れがあることを指摘している。これは接種して数年経たなければ表面化しない。また別の研究者(動画を配信している井上正康氏)は、血栓を生じ、脳梗塞、心筋梗塞を引き起こす可能性を語っている。
 メッセンジャーRNAワクチン自体が新しいタイプのワクチンだから、治験結果の資料がまだ十分に整っていない。それを承知で世界じゅうでワクチン接種を進めているのだから、一種の人体実験ではある。
 ワクチンを接種するリスクと接種しないで新型コロナに感染するリスクを天秤にかけて、接種するか否かを決める判断が、日本では個人に委ねられている。

写真は毎日通る秋川橋から南を臨む風景。秋山川というが流れはほとんどない。相模川に流れ込む。相模湖の一端といえる。いつ見ても心が洗われる。

カード詐欺に注意!

2021年06月09日 | 日記

 うかつなことをした。けさ、カード会社から「6月8日に不正取引の可能性がある取引を検知したため、一時的にカード取引を停止しました」というメールが届いた。そこに書いてあるURLにアクセスし、確認のための個人情報を入力していった。カード番号とカード裏に書いてある3ケタのチェック番号、それにカード暗証番号まで入力した。するとカード会社のホームページへ進んだ。あとの進め方が分からない。
 3ケタのチェック番号を教えてしまったことは前にもあった。数年前、ホテル斡旋会社を通じてホテルの予約をしたときだった。このときは悪徳会社でなかったせいか事なきを得た。今回はチェック番号以外に、カード暗証番号まで・・。いかにもカード会社のページのように見えたので、つい入力してしまった。
 カード会社のカスタマーセンターへ電話し、不正取引は確認されていないこと、メールは詐欺メールであることを知った。また長い間、使っていないカードだったためにその場で退会手続きをした。電話一本で退会できた。これでカードを不正使用される心配がなくなった。
 カード裏に書いている3ケタの番号をぜったいに教えてはいけない。また暗証番号も教えてはいけない。これは鉄則だろう。
 ちなみにこのカード、私がはじめてつくったクレジットカードで、長い間お世話になった。海外旅行ではフルに使わせてもらった。ふだんの使用を別のカードに切り替えてからは、年会費を納めるだけになっていた。不正使用されたことは一度もなかった。