新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

オオムラサキ公園

2018年10月31日 | 日記


 山梨県長坂のオオムラサキセンターを訪れた。オオムラサキが生息する場所であるのみならず、昆虫一般について調べ、観察できる施設になっている。いまは蝶々が飛ぶ季節ではなかったが、幼虫を観察できた。木の葉のうえに木の葉の色と同色の、じっと目を凝らしてみてはじめて気がつく程度の幼虫だった。周り一帯を囲って、オオムラサキ自然公園にしている。春夏秋冬、楽しめる場所のようだ。
 そうそう、オオムラサキは国の蝶、国蝶だそうだ。この蝶の色、羽を広げたときの美しさ、大きさをもっとよく知り、鑑賞し、自信をもって世界に広めてもよいのではないか。
  




アベノミクスは是か非か

2018年10月15日 | 日記

 安倍首相が来年10月からの消費税引き上げを正式に表明するらしい。8パーセントを10パーセントに上げたところで、財政再建には焼け石に水であることは経済学者たちの一致した見解のようだ。将来もっと税率を上げる必要があるだろう。しかし税率を上げてばかりでは自民党内閣がもたない。食品には軽減税率を適用しようとか、さまざまな人気挽回策を同時に講じていくのだろう。
「アベノミクスによろしく」の著者、明石順平さんがラジオで話していた内容が、頭にこびりついている。日本経済はそのうち破綻するかもしれない。ギリシャやベネズエラのようになるかもしれない。ベネズエラでは年に一千万パーセントのインフレが起きた。貨幣価値が1年で千万分の一に下がったわけだ。これが日本で起これば、1千万円の預金が1年後には1円の価値しかなくなる。銀行預金もタンス預金もおなじことで、貨幣の価値自体が下落する。
 そうなるかもしれない根拠は、国の借金にある。いま日本国が抱える借金の総額は刻一刻と増えており、1100兆円を超える。国民で頭割りすると一軒あたり2080万円になる、と財部誠一氏がネット上の「日本の借金時計」で明らかにしてくれている。
「アベノミクスによろしく」(インターナショナル新書)を読んでみた。経済オンチな私でも、この国が危険な状況にあることは読みとれた。政府は国債を民間銀行に買わせておいて、日銀がそれを買いとる。政府はまたあらたに国債を発行し、民間銀行に買わせる。日銀がそれを買いとる。こうして日銀が紙幣を増刷し、民間に紙幣を垂れ流しつづけることで政策的インフレを起こそうとしている。だがインフレ目標2パーセントがいまだに達成できていない。
 景気浮揚策をとり続けることで、どうにか景気を保っているが、安倍氏以外の人が首相の座について、景気浮揚策を捨て、財政再建一本やりの政策に転じることに対しても、明石順平氏は危惧している。アベノミクスを肯定もしないし否定もしていないことは「アベノミクスによろしく」という書名にも現れている。日本の財政状態はにっちもさっちもいかないところまで来ていると主張する。
「久米宏、ラジオなんですけど」に出演したときの明石氏の発言は、いまひとつ歯切れが悪かった。国の財政破綻が起こると、まずは円が暴落し、株価も同時に暴落する。銀行預金も現金も価値がいっきに下がる。このようなことが起こるとしたら、時期はたぶん東京オリンピックのあとだろうという。しかし起こらないかもしれないとも・・。景気引き締め策をとっても経済は悪化するし、景気浮揚策はいまだに成功していない。だいたいインフレが起これば、一般の人の財産が目減りする代わりに、国の借金も目減りする。つまり財政再建のためには国として、ある程度の物価上昇が必要なのだ。借金をまともに返すことより、借金の額を目減りさせていくことを政府は選んでいる。
 話を個人に戻そう。悪性のインフレが生じて、貨幣価値がいっきに下落すると、銀行預金としてもっているお金の価値がいっきに下がってしまう。貴金属や不動産に替えておけば、インフレによる損失を最小限にくいとめられるだろうか。





赤そばの里

2018年10月03日 | 日記


 長野県箕輪町で赤そばの花が満開でした。去年10月5日に行ったときには、ちょっと遅かったので、このブログに畑全景の写真を載せることができませんでした。ことしはちょうどよい見頃でした。花のみならず、念願だった赤そばを味わうこともできました。赤そばは花が赤いことから来る命名のようで、そばの実、そば粉の色は赤くないようです。今回食べた「たべりこ」という店の手打ち赤そばは、もっちり感がありコシが強いものでした。しかしこの特徴は赤そば自体のものというより打ち方、捏ね方のせいかもしれません。
 下の写真は、蝶々がうまい具合に目の前の赤そばの花にとまったところと、赤そばの説明板です。
 もうひとつ、おもしろいものを見つけました。イノシシやシカ対策だと思われます。ガスボンベと爆発音を出す装置です。村の観光名所を害獣に荒らされないために設置され、夜間には一定の間隔で「パ-ン」という爆発音を出すのでしょう。おかげで、いまのところ害獣に荒らされたあとは見つかりませんでした。村の人たちのご苦労を垣間見ることができました。
    

台風一過

2018年10月01日 | 日記

 台風一過、さまざまな爪痕を残しました。
 近くのキャンプ場上の山が帯状に崩れ、土砂が道路を塞いでいます。駅へ行くのにふだん使用する道路ですし、路線バスが走る道路です。目下、土砂を撤去する作業が行われています。
 朝から停電、夕方になってやっと復旧しました。停電は困ります。パソコンが使えません。充電はわずかな時間しか保たないし、インターネットのルーターの電源が入っていなくては回線に接続できません。さらに固定電話を使用できません。携帯電話を使っていると、またたく間にバッテリーが減っていきます。停電になると充電する術がありません。蚊がいるのに香取マットが使えません。電気を入れなければ臭いを発散しません。夕方4時すぎ、電気がつきました。よかった。冷蔵庫、冷凍庫の中身を家人が心配していましたが、どうなったでしょうか。
 朝は中央線が停まっていました。おおくの人が出勤できませんでした。さいわい今日は都民の日で、私の勤務先は休業日です。都立学校に勤務していて、10月1日が休校日という恩典に長く預かってきましたし、私立学校に転じたいまも都民の日が休校になっています。
 隣家の車庫の屋根板が飛ばされ、わが家の敷地に落ちていました。わが家には被害はありませんでした。自治会の防災倉庫が、50メートルほど道路を転がっていたそうです。私が気づいたときはすでにきれいに解体され、束ねてありました。
 日影原農園では、イノシシよけの防御柵が強風で3分の1ほど倒されてしまったようです。
 山道では倒れてきた木が道路に覆い被さっています。危険です。
 各人が復旧作業に協力して、日常を取りもどしましょう。