MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『誘う女』

2018-02-20 21:01:19 | goo映画レビュー

原題:『To Die For』
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:バック・ヘンリー
撮影:エリック・アラン・エドワーズ
出演:ニコール・キッドマン/マット・ディロン/ホアキン・フェニックス/ケイシー・アフレック
1995年/アメリカ・イギリス・カナダ

「魔女の活動期」の終焉について

 主人公のスザーン・ストーンのようにテレビにレギュラーで出演するほどの有名人になるためには手段を選ばない人はいるのだろうが、まさか自分が結婚したイタリアンレストランを経営していたラリー・マレットの家族が、まるで映画『ゴッドファーザー』(フランシス・フォード・コッポラ監督 1972年)で描かれているように本物のイタリアンマフィアとつながっているとは露程も想像していなかったというアイロニーが描かれていると思う。
 エンドロールにドノヴァン(Donovan)の「魔女の季節(Season of the Witch)」が流れていたのだが、邦題の「季節(season)」というのが今更気になった。これは正確を期すならば「活動期」と訳すべきであろう。以下、和訳してみる。

「Season of the Witch」Donovan 日本語訳

自分の部屋から外を見ると
色々な景色がある
自分の部屋から眺めると
数え切れないほど様々な人々がいる
奇妙なことだ
とても奇妙なことだ

君は色々とかなりおかしなものを拾い上げるに違いない
君は色々とかなりおかしな人と遭遇するに違いない
君は色々とかなり不思議なことに出くわすに違いない
魔女の活動期に入ったに違いないんだ
魔女の活動期に入ったに違いない
魔女の活動期に入ったに違いないんだ

自分の肩越しから
僕が何を見ていると君は思っているの?
見知らぬネコが肩越しから僕を見つめている
奇妙な奴だ
とても気味が悪い

君は色々とかなりおかしなものを拾い上げるに違いない
君は色々とかなりおかしな人と遭遇するに違いない
ビート族の若者たちがそれを豪華に飾り立てるために現れる
魔女の活動期に入ったに違いないんだ
魔女の活動期に入ったに違いない
魔女の活動期に入ったに違いないんだ

君は色々とかなりおかしなものを拾い上げるに違いない
2匹のウサギが排水溝を走っている
ビート族の若者たちがそれを豪華に飾り立てるために現れる
魔女の活動期に入ったに違いないんだ
魔女の活動期に入ったに違いない
魔女の活動期に入ったに違いないんだ
僕が出かける時に

自分の部屋から外を見ると
色々な景色がある
自分の部屋から眺めると
数え切れないほど様々な人々がいる
奇妙なことだ
とても奇妙なことだ

君は色々とかなりおかしなものを拾い上げるに違いない
君は色々とかなりおかしな人と遭遇するに違いない
2匹のウサギが排水溝を走っている
魔女の活動期に入ったに違いないんだ
魔女の活動期に入ったに違いない
魔女の活動期に入ったに違いないんだ
僕が出かける時に
僕が出かける時に

 どこかで聴いたことがあると思っていたら、バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)の「For What It's Worth」にそっくりだったのだが、「魔女の季節」が1966年8月のリリースであるのに対して、「For What It's Worth」のリリース日は1967年1月だから、そういうことなのである。

Donovan - Season of the Witch (Audio)

Buffalo Springfield - For What It's Worth (Official Audio)


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