MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『斉木楠雄のΨ難』

2017-11-06 21:38:40 | goo映画レビュー

原題:『斉木楠雄のΨ難』
監督:福田雄一
脚本:福田雄一
撮影:工藤哲也/鈴木靖之
出演:山崎賢人/橋本環奈/新井浩文/吉沢亮/笠原秀幸/賀来賢人/内田有紀/田辺誠一
2017年/日本

無敵の才色兼備、あるいはバカについて

 作品冒頭で主人公の斉木楠雄が超能力で持ち上げる車のナンバーの「46-49」を解釈するならば、この「おバカ」な作品を真面目に捉えないで欲しいという暗黙のメッセージであろうし、こちらもそんなに期待して観に来ているわけではないのだから、例えば、ヒロインの照橋心美がなかなか登場しないと思ったら、ただ単に心美が教室の一番前の端の席に座っていてカメラに映っていなかったことや、心美の上履きが何気に厚底だったりと小ネタは悪くはない。
 あれほど多彩な超能力を持った斉木楠雄でさえも、美人で聡明な照橋心美には敵わず、辛うじて一日時を戻して災難を回避できるくらいで、周りの男たちは心美の思い通りで行動させられ、心美にとって計算外だったのは誰もが認めるバカである燃堂力だけである。結局は照橋心美を演じた橋本環奈の「顔芸」しか記憶に残っていないのだが、本作は橋本環奈の「アイドル映画」というよりも「SHOWROOM映画」と呼ぶべきものであろう。


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