山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

薬草満載の散策会

2016-06-12 20:51:02 | 旅行・散策
 雨が心配されていた森林散策会だった春野町静修地域は真夏が来たような晴れだった。
 「春野いきいき天狗村」に集合して、樹齢100年というヤマザクラのある元分校・禅寺をめざす。
 近くの県道には、花穂が生薬になるという「ウツボグサ」(シソ科)の見事な群落に出会う。

                       
 フィトンチッドが飛び交う森のトンネルを歩くと、「ハナイカダ」を発見。
 葉の上の緑色の花は終わっていたが緑の実がなっていた。
 この葉を乾燥させると下痢止めの効能があるという。
 若葉は山菜となる。


 そのすぐ近くに、葉が青みがかった「コンテリクラマゴケ」(紺照鞍馬苔)の群落もあった。
 京都の鞍馬山で最初に発見されてコケ状に生育するので「クラマゴケ」の名がつく。
 本種は中国原産で園芸植物として導入されてそれが野生化したという。

   
 また珍しいシダを発見。
 「ヒトツバ」というシダに似ているが、葉の裏表にツヤがあり、栗の葉に似ているので「クリハラン」という。
 単葉で直立している様は舞台でダンスをしているかのようだ。

               
 春に咲いた「セリバオーレン」(芹葉黄蓮・キンポウゲ科)の花がまだ白くなって残っていた。
 根茎を乾燥させて漢方の整腸薬として使用する。
 根茎を切ると黄色の断面が見られるのでオウ(黄)レンという。

  
 途中で、「サルトリイバラ」の見事な実の連鎖を発見。
 しかもよく見ると、怪しい毛虫もついていた。
 これはどうやら、サルトリイバラを食草とする「ルリタテハ」の幼虫のようだ。

 今回のコースは漢方の薬になる植物が多かった。
 さらには、静修トンネル前で珈琲を提供し、また地域づくりを貢献している大脇さんの家を発見したのも収穫だった。     
 


 
 
コメント
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