隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film280 『小川の辺』

2024年09月17日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第280作品目は、『小川の辺(ほとり)』をお送りします。

 

 

『小川の辺』は、2011年7月2日に公開された時代劇映画です。配給は、東映。上映時間は、103分。


「隊長のブログ」では、時代劇映画を、これで19作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご覧下さい 


原作は、藤沢周平の短編時代小説「闇の穴」に、収録された一編『小川の辺』。


藤沢周平さん原作小説の映画化作品一覧は、こちらをご参照下さい


監督は、篠原哲雄。


篠原監督作品は、同じ藤沢周平原作 2008年公開 『山桜』  、


2015年公開『起終点駅 ターミナル』  と、


2016年公開の中国・日本合作映画『スイートハート・チョコレート』  の三本を、取り上げています。


脚本:長谷川康夫、飯田健三郎。


主演は、『山桜』に引き続き、東山紀之。


共演者:菊地凛子、勝地涼、片岡愛之助、尾野真千子、松原智恵子、笹野高史、西岡徳馬、藤竜也、ほか。

 

 

あらすじ:物語の始まりは、藤沢周平作品ではお馴染み、江戸時代の東北の小藩である海坂藩(うなさかはん:架空)。海坂藩士・戌井朔之助(いぬいさくのすけ)(東山紀之)は、脱藩した元藩士・佐久間森衛(片岡愛之助)を討てとの藩命を受けます。しかし、佐久間は朔之助の妹・田鶴(菊池凛子)の夫であり、かつては剣の腕を認め合った友人でもあったのでした。


朔之助の心は、揺れました。妹を斬ってでも、主命に従えと諭す父・忠左衛門(藤竜也)に、涙を流す母・以瀬(松原千恵子)。妻の幾久(尾野真千子)は、夫の身を案じながらも、気丈に振る舞います。


武家の妻として夫を守るために、兄にすら刀を抜きかねない田鶴の勝気な性格を知りながらも、家を守るため、武士としての道理を守るため、朔之助は主命に従い佐久間を討つ旅に出ることを、決意します。。。

 

 

感想:まさに、藤沢周平作品の真骨頂である、義と情の狭間で揺れる武士を見事に描いた作品です。それと、近年公開されることの多い、コメディタッチの時代劇とは異なり、時代劇らしい時代劇とも言えるでしょう。


実績のある監督・脚本家を始めとするスタッフに、ベテランから若手まで実力派の出演者たち、見応えがありました。


海坂藩から、佐久間を追い詰めた行徳までのロードムービーとしても、楽しめます。


朔之助が佐久間の居所を見つけ出したのが、行徳の “小川の辺り” の隠れ家。ここから、題名が『小川の辺』と名付けられたのですね。


その “小川の辺り” での果し合い。それまで、東山紀之さんと片岡愛之助さんの抑えていた演技が、殺陣(たて)の時には、観ている者も殺意を感じる程にヒートアップします。


殺陣や所作の一つ一つが、美しく映ります。夫を殺され兄に刃物を向ける、菊地凛子の立ち回りも様(さま)になっていました。

 

 

 

 

==「映画」バックナンバー =
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f
Film1~265 省略

Film266 2023/6/3  『劇場版 奥様は、取り扱い注意』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/00b12d8b9e497667f223739375d7bf53

Film267 2023/6/26 『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b82ac487cc77aa80d2ca313b8fc8da94

Film268 2023/6/30 『怪しい彼女』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9f4880700651f5a0dd2a73739bbc1ed0

Film269 2023/7/5  『花の生涯~梅蘭芳~』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e1df49eb7fcf19bb89cedb38912fe873

Film270 2023/7/10 『グラン・トリノ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8ae6da27e5e09ef2ba07ea99fbfc514e

Film271 2023/8/2  『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/bddd6e6c4b208b05fdd08fcf0865dc30

Film272 2023/8/21 『涙そうそう』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3e87272dac5e83432751056c2093d639

Film273  2023/8/30  『忠臣蔵 (昭和33年)』

Film274  2023/9/8  『こんにちは、母さん』

Film275  2023/10/7 『ベニスに死す』

Film276  2023/11/22  『トゥームレイダー』

Film277  2024/2/8   『ルーキー』 

Film278  2024/4/24 『南極物語』

Film279  2024/7/12 『2046』 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「藤沢周平 映画化作品」記事一覧

2024年09月16日 | 映画

小説家の 藤沢 周平(しゅうへい)さんは、昭和2年(1927)に山形県東田川郡黄金村大字高坂字楯ノ下(現・鶴岡市)で、生まれました。

 

 


山形師範(現・山形大学)卒業後、結核を発病。昭和27年(1952)治療の為上京して、五年間の闘病生活をおくります。


昭和32年(1957)、退院準備に入るもの、郷里での教員生活を諦め、東京の業界新聞社に勤務。会社勤めの傍ら、小説を執筆します。


昭和46年(1971)、『溟い海』でオール讀物新人賞を、受賞し、作家デビューを果たします。


昭和48年(1973)、『暗殺の年輪』で直木賞を受賞。


以降、時代小説作家として、武家もの、市井ものから、歴史小説、伝記小説まで幅広く活躍しましたが、平成9年(1997)1月26日に、69歳で亡くなられました。


そんな、藤沢周平さん原作小説の映画化作品は、これまでに八本が劇場公開されていて、「隊長のブログ」では、全ての作品を紹介しています。


詳細は、下記の記事一覧をご参照下さい。

 

==「藤沢周平 映画化作品」記事一覧== 
(公開年:タイトル:監督)

1.  2002年 『たそがれ清兵衛』 山田洋二  

2.  2004年 『隠し剣 鬼の爪』 山田洋二  

3.  2005年 『蝉しぐれ』 黒土三男  

4.  2006年 『武士の一分』 山田洋二  

5.  2008年 『山桜』 篠原哲雄  

6.  2010年 『花のあと』 中西健二  

7.  2010年 『必死剣 鳥刺し』 平山秀幸

8.  2011年 『小川の辺』 篠原哲雄  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「時代劇映画」 記事一覧

2024年09月15日 | 映画

時代劇映画  」とは、平安時代から明治維新までの日本を題材とした、日本映画の作品の総称と捉えています。

 

 

狭義には、武士が主役で殺陣(たて)を伴う “チャンバラ映画” を指すこともあるでしょうが、隊長は時代背景が明治維新以前であれば、町民が主役でも「時代劇映画」と定義しています。

 

最近では、海外で「時代劇映画」の人気が、ジワジワと広がっているとのことです。

 

そんな「時代劇映画」を、これまでに19作品を紹介しています。

 
詳細は、下記一覧をご参照下さい。

 

==「時代劇映画」記事一覧==

(公開年:タイトル:監督)

1.  1958年 『忠臣蔵』 渡辺邦男

2.  1995年 『写楽』 篠田 正浩  

3.  2000年 『雨あがる』 小泉堯史  

4.  2002年 『助太刀屋助六』 岡本喜八

5.  2002年 『たそがれ清兵衛』 山田洋二  

6.  2004年 『丹下左膳 百万両の壺』 津田豊滋

7.  2004年 『隠し剣 鬼の爪』 山田洋二  

8.  2005年 『蝉しぐれ』 黒土三男

9.  2006年 『武士の一分』 山田洋二 

10.  2008年 『山桜』 篠原哲雄  

11.  2010年 『花のあと』 中西健二  

12.  2010年 『必死剣 鳥刺し』 平山秀幸  

13.  2010年 『桜田門外ノ変』 佐藤純彌  

14.  2010年 『武士の家計簿』 森田芳光

15.  2011年 『小川の辺』 篠原哲雄  

16.  2013年 『清須会議』 三谷幸喜  

17.  2014年 『超高速!参勤交代』 本木克英  

18.  2016年 『殿、利息でござる!』 中村義洋  

19.  2016年 『超高速!参勤交代 リターンズ』 本木克英  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「吉田紀子 脚本作品」 記事一覧

2024年09月14日 | テレビ番組

脚本家の 吉田 紀子(のりこ)は、山梨県甲府市出身。生年月日は、昭和34年(1959)12月6日生まれ。2024年9月現在、64歳です。

 

 


小学校時代を、福島県福島市で過ごします。小学校6年生の時、東京都練馬区石神井へ移住。都立大泉高校在学中、テレビドラマを見ていてふと、脚本家になりたいという夢を抱きます。


明治大学文学部文学科・演劇学専攻に進学。大学時代に、8ミリ映画サークルにて脚本を書き始めます。大学の授業にはほとんど出ずに、もっぱら8ミリ映画制作・映画鑑賞&飲み会の日々を送っていたそうです。


大学卒業後、2年間のOL生活を送りますが、脚本への夢捨てがたく、北海道富良野市で倉本聰氏主催の「富良野塾」でシナリオを学びます。


1989年に、TBSテレビの深夜ドラマ『邪魔してゴメン!』で、脚本家としてデビュー。


2003年、吉岡隆主演のフジテレビ連続ドラマ『Dr.コトー診療所』の脚本を担当し、第12回橋田賞を受賞。


2006年9月公開 妻夫木聡、長澤まさみ主演の『涙そうそう』で、初めて映画の脚本を手掛けます。

 


  

以降も、数多くの作品に関わり、ヒット作品を生み出し続けています。


私生活では、2014年から夫とともに、軽井沢に在住しています。


そんな吉田紀子さんの脚本作品を、「隊長のブログ」では、これまでに六本を紹介しています。


詳細は、下記の記事一覧をご参照下さい。

 

==「吉田紀子 脚本作品」 記事一覧 ==

1.  2005年1月期ドラマ『優しい時間』

2.  2006年9月公開映画  『涙そうそう』

3.  2015年12月20日ドラマ 『44歳のチアリーダー!!』

4.  2020年1月6日ドラマ  『最後のオンナ』

5.  2021年1月期ドラマ  『その女、ジルバ』

6.  2024年4月期ドラマ 『Destiny』

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダンス Part118 『「SUMMER TUNE」TATARA EDITION 2024』

2024年09月13日 | ダンス

隊長が好きな「ダンス・舞踊」を、紹介するシリーズの第118回は、『SUMMER TUNETATARA EDITION 2024』をお送りします。

 

 


8月25日(日)の夕方に、埼玉県川口市のダンススタジオ「Tune in DANCE STUDIO (チューンイン ダンススタジオ)」が、主催するダンス パフォーマンス イベント『「SUMMER TUNE」TATARA EDITION 2024』へ、行ってきました。


『「SUMMER TUNE」TATARA EDITION』を観覧するのは、昨年の『「SUMMER TUNE」TATARA EDITION 2023』 に引き続いてです。


今回も、川口オートレース場で開催されていた、「第44回たたら祭り」のメインイベント “花火大会” の開始前と終了後に、同ダンスパフォーマンスイベントが行われました。


最寄り駅の「埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線南鳩ヶ谷駅」に到着したのが、17時10分頃。去年は、約20分かけて会場まで歩いたのですが、この日は猛暑日。駅前からの無料バスに乗車。終点の「SKIP CITY」から、オートレース場まで徒歩で約10分でした。


ダンスパフォーマンス第1部開始の18時20分より大分前に、オートレース場正門と道路を隔てた「Tune in DANCE STUDIO 」に到着したのですが、隊長の勘違いで、1部は見過ごしてしまいました(無念


19時頃から始まった、1時間弱の花火大会を、満喫しました。動画は、フィナーレ花火の打ち上げ。

 


 

花火大会終了後の第2部は、バッチリ観覧することが出来ました。


お目当ての MASA-Cさん率いる「GECK」は、5番目に登場。チーム名の由来は、以前のレッスン時間が、月曜日の夜9時からだったからとのこと。

 


 

相変わらす、キレキレのダンスパフォーマンスで、観客を魅せてくれました。


イベント終了後は、行き同様に無料バスで、「南鳩ヶ谷駅」まで戻り、帰路につきました。

 

 

==「ダンス」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/aa03bee8ce98591f1fc4f56a3adfa3c1 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/58cefcab59904c5e6a10c93adcea8ee0

Part1~105 省略

Part106 2022/1/31 『七曲目は「一剣」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/fa5c207ac7892e017191ecf93d2c5ea9

Part107 2022/5/24 『「渋谷・鹿児島おはら祭」給水係から踊り手に昇格』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7a0eeff5f8002efcdd0b39a0b47fc9e3

Part108 2022/10/8 『八曲目は「光秀の意地」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ddda52963424627a9b80139ab43a8f99

Part109 2023/2/24 『九曲目は「元禄花の兄弟 赤垣源蔵」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/18992fece0cbc0ccc6088ef7ecbee563

Part110 2023/4/10 『blue DANCE studio「THE LIVE Vol.6」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/58cefcab59904c5e6a10c93adcea8ee0

Part111 2023/5/11 『第64回渋谷区民踊舞踊大会に出演』https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4be03e5243f89a00c58c9551444e382e

Part112  2023/8/10 『「SUMMER TUNE」TATARA EDITION』

Part113  2023/11/5 『第39回 横山流 羽衣会 発表会』

Part114  2023/12/29 『Tune in Christmas 2023』

Part115  2024/1/20 『ウクライナ国立バレエ 「雪の女王」』

Part116  2024/4/8   『ALL JEXER DANCE FESTIVAL 2024

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする