治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

重度の人たちについて

2010-04-13 06:30:03 | 日記
私は自分の地元で、ときどき障害児の親御さんたちと交流させていただいている。
自閉症に限らない。
重度の心身障害の方々の親御さんたちともときどきお話させていただく。

比較的制度の発達した地域ではあるが
私とあまり年の変わらないお子さんを病院に連れていったりしているお話をさらりとされるのを聴くと
やはり「大変だな」と思わざるを得ない。口には出して言わないけど。

うちの母が私を病院に連れていった最後はいつだろう。30年以上前だと思う。
そう思うと、障害児を授かったということの重みが身にしみる。

そんなこんなで、ちょっとだけ、成年後見制度を促進するNPOのお手伝いをしている。
親なき後の地域生活を考える親御さんたちのこういう活動に
私の微力がお役に立つのなら何かしたいと思ったからお引き受けした。

重度な障害をお持ちの方たちの存在も知っているからこそ
私は大地君たちみたいなお子さんには、将来「支える側」に回ってほしいと思っている。

そして、脆弱な特性があっても、大地君みたいな子たちを納税者に育てるのは
私たち社会の大人の責任だと思っている。

私はこの信念を変えることはないと思う。
誰に非難されても。自分で納得しない限り。

=====
ところが
私に一面識もなく、日々どういう動きもしているかもまったく知らないまま
私が「いかなる障害者も経済的自立を果たさなくては恥ずかしいと主張するがちがちの新自由主義者」と触れて回る人がいる。
自分のブログで大々的にそういう主張を繰り広げ、私に返事を求め、返事がないと欠席裁判をして罵倒する。

何か質問があるのなら会社にメールを送ってくればいいのに不思議と絶対直接には接触してこない。
真実を知ることが目的じゃないんだろうと私は思っている。ただ罵倒したいのだろう。

ここで宣言するが、私は自分が話題になっていても、他人のブログに立ち寄って返事をすることはない。
他人の土俵では勝負しない。それが私の流儀。私のやり方は、私が選ぶ。

それがネットでの「非常識」なら、「非常識」でかまわない。
「非常識」と非難されることは、私にとって痛くもかゆくもない。

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みんな違ってみんないいのは子どもだけではない。
版元だってそれぞれ個性を主張する権利がある。

そして花風社は
それぞれの子どもが、それぞれの特性に応じて
なるべく自立度の高い大人になれるための提言をまとめた本を出したいと心がけていく。

それだけ。

写真はさるイベントでの書籍コーナーに並ぶうちの本たち。
罵倒する人もいれば応援してくださる方もいる。

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