さて、昨日のコメントですももさんから「自閉っ子のための努力と手抜き入門が目からウロコだった」というお話が出ましたので今日はあの本について書きます。
先日以来のお勉強会でも、ふだんの皆さんからのお話でも、だいたい発達障害のお子さんを抱えている保護者の方のお悩みって次のような感じだなあと感じています。
◎対人不安→社会に出られない という現象にどう対応したらいいか。
◎社会や周囲に理解してもらうには?
◎強い精神症状が出ていたとき家族ができることは?
◎社会の中で活かせる資質をどう見つけるか?
◎身体的な不調について
◎意欲がわかない子に意欲を持たせるには
そして今、第二回目のご質問を受け付けているところなので、またいろいろ皆さんから課題が出てくると思いますが
こういう質問を通じて、私も読者の方のニーズがどこにあるかを知ることができます。
この中の、最後の意欲の問題。
課題があるのに取り組まないという問題。
これは定型発達の人でもありますけど、まあ発達障害の人のほうが顕著かもしれません。
どうしてそうなるんだろう?
とこれは私の中でずっと疑問だったんですけど、それをニキさんに講演会の場とかでぶつけ、だんだん話を聞き出していってできあがったのが「自閉っ子のための努力と手抜き入門」です。
なんというか、うちで書いてくれている三人の自閉っ子著者
ニキさん、ちゅん平さん、大地君
ってそれぞれ努力のかたちが違うんですよね。
そしてちゅん平さん、大地君が「巨人の星」のBGMが流れても違和感ない反面
ニキさんってもっと脱力系なんです。
でも私から見ると努力家なんですよね(本人は自覚ないらしい)。
脱力系努力家。今のところ努力家には見えないけれども実は努力できる人たちのために
ニキさんのやっている「手抜きのための努力」を伝えたくて
そしてすももさんのおっしゃるとおり、ニキさんが絡むといつもそうなるとおり
目からウロコになりました。
中でも私が衝撃受けたのは、たとえば身体感覚にバグがあったりして、身体感覚アプローチがおそらく有効であるけれども運動嫌いの子に対して
「やってみると楽しいよ」
というアプローチはNGだということです。
まあ理由を聞いてみれば、自閉っ子の認知のかたちからして当然なんですけど、
ニキさんに言われるまで気づきませんでしたね~。
目次を貼っておきますね。
ご興味のある方はどうぞ。
あと愛甲さんに質問する会、あと三名です。
8月15日までにお申し込みの方は、質問お受けできます。
どうぞお急ぎを。
「自閉っ子のための努力と手抜き入門」目次
○――第一部
●長い前座
特別支援教育に携わる先生たちへの、一民間人からのお願い。
「障害児の未来は、消化試合ではない」
浅見淳子
○――第二部
●第一章 努力と手抜き その大前提――脳みそに、違いがあるのは当たり前
ところで老眼始まった?
社会がいくら理解しても
体感と世界観のずれ
名前がついてた
おばさん的対応とおねえさん的対応
手抜きのための努力をしよう
「初期投資」という考え方
鍛えるというより老化を遅らせる
仕事と趣味の両立にも体力は必要
趣味の見つけ方
自閉おばあさんになる準備
女優ごっこと大リーグ養成ギブス(古っ!)
認知方面のモンダイ
俺ルールがもたらすキョーフ
スルーするのも支援
学校よ、ネタバレしておくれ
社会とネタバレ
なまはげ
コネ入社は悪くない
現実を教えることは残酷なことではない
学校にどうあってほしいか
「もう一度自閉っ子に生まれたい」という言葉の真意
自分オタクになろう
ナルシストと呼ばないで
「私は世界の中心ではない」と知ってほっとする
支援されているんだよ
●第二章 努力と手抜きの現場報告
自閉症オタクでないからアセスメントが上手
不適切な対応と無駄な争いを避けるためのアセスメント
定型発達者が有利なのは
自分の好き嫌い、得意不得意を知る
運動・身体づくりへのモチベーションを育てる
得意なことをやめるのには大変な努力が必要
苦しまないと効果がない?
誤学習を防ぐために
「やったら楽しいよ」とは言わないで
「気が変わる」が難しい
世の中への恨みの解き方
独裁者になりたいけど、独裁者はしんどい
努力が報われないとき
陰謀論に陥らないために
努力の必要性まとめ
先日以来のお勉強会でも、ふだんの皆さんからのお話でも、だいたい発達障害のお子さんを抱えている保護者の方のお悩みって次のような感じだなあと感じています。
◎対人不安→社会に出られない という現象にどう対応したらいいか。
◎社会や周囲に理解してもらうには?
◎強い精神症状が出ていたとき家族ができることは?
◎社会の中で活かせる資質をどう見つけるか?
◎身体的な不調について
◎意欲がわかない子に意欲を持たせるには
そして今、第二回目のご質問を受け付けているところなので、またいろいろ皆さんから課題が出てくると思いますが
こういう質問を通じて、私も読者の方のニーズがどこにあるかを知ることができます。
この中の、最後の意欲の問題。
課題があるのに取り組まないという問題。
これは定型発達の人でもありますけど、まあ発達障害の人のほうが顕著かもしれません。
どうしてそうなるんだろう?
とこれは私の中でずっと疑問だったんですけど、それをニキさんに講演会の場とかでぶつけ、だんだん話を聞き出していってできあがったのが「自閉っ子のための努力と手抜き入門」です。
なんというか、うちで書いてくれている三人の自閉っ子著者
ニキさん、ちゅん平さん、大地君
ってそれぞれ努力のかたちが違うんですよね。
そしてちゅん平さん、大地君が「巨人の星」のBGMが流れても違和感ない反面
ニキさんってもっと脱力系なんです。
でも私から見ると努力家なんですよね(本人は自覚ないらしい)。
脱力系努力家。今のところ努力家には見えないけれども実は努力できる人たちのために
ニキさんのやっている「手抜きのための努力」を伝えたくて
そしてすももさんのおっしゃるとおり、ニキさんが絡むといつもそうなるとおり
目からウロコになりました。
中でも私が衝撃受けたのは、たとえば身体感覚にバグがあったりして、身体感覚アプローチがおそらく有効であるけれども運動嫌いの子に対して
「やってみると楽しいよ」
というアプローチはNGだということです。
まあ理由を聞いてみれば、自閉っ子の認知のかたちからして当然なんですけど、
ニキさんに言われるまで気づきませんでしたね~。
目次を貼っておきますね。
ご興味のある方はどうぞ。
あと愛甲さんに質問する会、あと三名です。
8月15日までにお申し込みの方は、質問お受けできます。
どうぞお急ぎを。
「自閉っ子のための努力と手抜き入門」目次
○――第一部
●長い前座
特別支援教育に携わる先生たちへの、一民間人からのお願い。
「障害児の未来は、消化試合ではない」
浅見淳子
○――第二部
●第一章 努力と手抜き その大前提――脳みそに、違いがあるのは当たり前
ところで老眼始まった?
社会がいくら理解しても
体感と世界観のずれ
名前がついてた
おばさん的対応とおねえさん的対応
手抜きのための努力をしよう
「初期投資」という考え方
鍛えるというより老化を遅らせる
仕事と趣味の両立にも体力は必要
趣味の見つけ方
自閉おばあさんになる準備
女優ごっこと大リーグ養成ギブス(古っ!)
認知方面のモンダイ
俺ルールがもたらすキョーフ
スルーするのも支援
学校よ、ネタバレしておくれ
社会とネタバレ
なまはげ
コネ入社は悪くない
現実を教えることは残酷なことではない
学校にどうあってほしいか
「もう一度自閉っ子に生まれたい」という言葉の真意
自分オタクになろう
ナルシストと呼ばないで
「私は世界の中心ではない」と知ってほっとする
支援されているんだよ
●第二章 努力と手抜きの現場報告
自閉症オタクでないからアセスメントが上手
不適切な対応と無駄な争いを避けるためのアセスメント
定型発達者が有利なのは
自分の好き嫌い、得意不得意を知る
運動・身体づくりへのモチベーションを育てる
得意なことをやめるのには大変な努力が必要
苦しまないと効果がない?
誤学習を防ぐために
「やったら楽しいよ」とは言わないで
「気が変わる」が難しい
世の中への恨みの解き方
独裁者になりたいけど、独裁者はしんどい
努力が報われないとき
陰謀論に陥らないために
努力の必要性まとめ
武富諒太と申します。
いきなり質問で、恐縮ですが、
>あと愛甲さんに質問する会、あと三名です。
>8月15日までにお申し込みの方は、質問お受けできます。
ということですが、15日前に質問なしでも申し込みしても、いいですか?
質問したい気もするのですが、『自分の困った感じを問題として把握して、適切な質問の形にする』というのが、下手なので。
他の方の質問とお答えを聞いているだけの参加でも可能でしょうか。
まとまらない文の上、コメントで、すみません。
もちろん質問なしでご参加の方もいらっしゃいますよ。
一度目は質問なしで二度目は質問ありの方もいらっしゃいます。
他人の質問を聞くうちに自分が聞きたいことがはっきりしてきたりするのですよね。
よろしければどうぞお越しくださいませ。勉強になるし、ざっくばらんで楽しいです。愛甲さんが癒し系の方なので。
このブログにもまたどうぞお越しくださいませ。
コメントを取り上げて下さってありがとうございました!
>自閉症と犯罪の関係ですが、すももさんはすでにご自分で答えにたどりついていらっしゃると思います。
と言って頂けてすごく嬉しかったです。
気持ちが分かって貰えた!!!っていうか…嬉しかったです。
言葉の通じない方々があまりに多かったので…涙
今回の「やってみると楽しいよ」についても実は考えさせられたんです。
息子は水泳が得意で水泳部に入っています。
先月開催された市の水泳大会には出たくないの一点張りでした。
私はどっちでもいいよ。と本人に任せました。
(親の本音では出て欲しかったのですが、実はもう息子の対応にかなり疲れていて
投げやり気味だったので好きにさせようと言うのが本音でした)
暫くすると「やっぱり出てみようかな」と言うので出場することになりました。
出場種目はメドレーリレーと個人バタフライ50Mに、フリーリレーの補欠でした。
バタフライで3位入賞という成績を残し、これで少しでも自信がつけばと喜びながら、
もうフリーリレーも出場しないということで私たち家族は先に帰宅しました。
その後帰ってきた息子を思いっきり褒めようと思っていると
帰ってきた息子の様子が少しおかしいんです。
どうも私たちが帰宅した後、急遽顧問の先生にフリーリレーも出ろと言われ、
嫌だと言えない息子は出場したそうです。
多分大会に出ることすら大変な思いをして出たのに、終わったと思ったら急に予定変更…
そこでパニックを起こせない息子。
我慢できてしまう?から大丈夫なんでしょうか?
本人のストレスは相当なものだったと思います。
多分、顧問の先生は自信をさらにつけさせようと思って選出して下さったんだと思うんですが…
本人にとっては有難迷惑というか…
案の定、帰宅してからもう水泳部は辞めると言って聞きません。
なんとか褒めたり共感したりしましたが中々難しいです。
「やってみると楽しいよ」
に通じるところがあるなあと思って読ませて頂きました。
学校側に伝えようにも、先生が理解していないと、こんなのモンスターペアレント以外何者でもありませんよね。
そもそも理解していたら急遽変更はありえないんですが…
でも親としては黙ってられないので伝えますけど(笑)
なんと思われようとも子供のためなら怖くありません!
押しつけの支援、これがマイナスの支援というものでしょうか…
とても考えさせられる出来事でした。
自分が参加したいかどうかも10日くらい前に気づいたほどなので。
さっそく、申し込みします。
それはそれは息子さん、つらい体験でしたね。
発達障害のことを知らないのか
よくものの本に書いてある「成功体験を積ませる」を間違って解釈しているのか、いずれにせよ自閉っ子にはきついと思いました。
息子さんを理解する、理解してもらうためにはおそらく
ニキさんの本が相当に役立つと思います。
いろいろ謎が解けると思います。
よかったらどんどん読んでみてください。
またこちらにもお越し下さいね。
お申し込みありがとうございます。
15日までに質問したいことができたら、気が変わるのは自由ですから。もちろん質問はしなくても大丈夫ですけど、してもらってもまったくかまいません。
いずれにせよ、お目にかかるのを楽しみにしております。
またお越し下さいませ。