治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

渡る世間は怖くない

2010-12-16 06:10:29 | 日記
さて、今回の新刊はもちろん、この十年方々で出会った方たちからもご注文いただいています。
面識のある成人の当事者の方たちからも。
その方たちには「○○さんは直接この本には出てきませんが、皆さんとの出会いで書かせていただいた本です」
という風にお返事しています。

また、先日いただいたある親の会の方から
私が講演で
「渡る世間は怖くない」って言っていたのが印象に残っていたと。

この言葉私は覚えていないけど
うん、言いそうです。いかにも私が言いそう。

だって世間は怖くないよ。

社会適応は障害者にとって屈辱的なことじゃないよ。

そもそも社会はただそこにあって一方的に適応を強いてくるものじゃないでしょ。
社会と障害者は対立していないでしょ。
もし対立しているように見えるのなら、それは「社会」っていうものを見誤っているんじゃないかな。

その方から
「世間は不況なのに障害者雇用は右肩上がり。
不平不満を言っているだけではもったいない」という言葉もあり

現実のアップデートができている親御さんはそう思うだろうなあと思いました。

この一年、就労関係の様々な方とも出会いがありました。
会うとわかります。
変わってきています。

特例子会社の社長さんとかって、必ずしも福祉の世界によくいるタイプの方々ではありません。
威勢のいい方結構います。

私が言われてきたのと同じ悪口言われていること多いです。

「障害を食い物にしている」とかね。

もちろんよく知らない人にそんなこと言われてもみんな平気。だって志があるからね。
逆に障害者の人に、支援している立場の人々がしばしば見ていない可能性を見出しているからね。
だから辛口発言もするし、その結果悪口も言われるし
「ああ、やっぱり言われます? わはははは、私も」みたいな感じで話が盛り上がる。

こういう人たちもやっぱり
自閉っ子のサポーターなんですよ。
味方につけないと損だね。
あっちは味方になってくれる意欲も力もあるんだから。

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