治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

愛甲さんからの感想

2017-08-23 11:00:52 | 日記
「発達障害、治るが勝ち!」
愛甲さんから感想をいただきました。
一部省略して掲載させていただきます。

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「発達障害、治るが勝ち」、読みました。
浅見さんの思いのたけが心に響く言葉になって体の芯まで浸透してくる感じがします。

「発達障害が治る」ことをこれまで大きな声で言える人はほとんどいませんでした。
それは障害というものが完治しない障り(さわり)であって、発達障害も他の障害と同様、一生背負い続けなければならない障りであるといった誤った考えが医療現場や教育・福祉現場から発信され続けてきたせいかもしれません。

DSM5が出て、発達障害が神経発達のアンバランスが原因のスペクトラムであることが明言されました。
発達障害がスペクトラムであるのならば、神経発達のアンバランスを生かし、資質を開花させる方向で修業を続けることで「発達障害が治る」ようになるはずです。
愛着障害を治し発達障害を治すことで、その人らしく生きられるようになるはずです。
実際、花風社の本を読んで実践されている方々のなかに「発達障害が治った」人が増えています。

私自身、神田橋先生から(中略)
「発達障害は治る」障害なのです。

発達障害があると「ふつう」になりたくても簡単にはなれません。
「ふつう」になるよう薬で抑えつけられると3次障害になります。
「ふつう」になるよう自分で抑えつけ過ぎると2次障害になります。
2次障害は行動化や症状とも呼ばれていますが、すべて自己治療です。
資質が開花する方向で生きられるようになると、いつの間にか不全感が消えて周囲に溶け込み、「ふつう」の人のように生活している自分に気づくようになります。
「ふつう」になろうと無理するのをやめて、自分らしくワクワク生きられるようになると症状が消えます。
それは、それまでの自己治療が〇〇能力に変換されるからです。

文字を書けない人が書けるようになるとワクワクします。
音痴な人が上手に歌えるようになるとワクワクします。
運動選手がタイムを縮められるとワクワクします。
長縄跳びで皆の息が合ってたくさん飛べるとワクワクします。
お祭りで花火が上がるとワクワクします。
ワクワクは人によって異なりますが、自分にとってのワクワクが大切なのです。
それが資質の開花に向けての道標になるからです。

ひどい虐待を受けてきた人や深刻ないじめを受けてきた人には、ことばにならないトラウマ(心的外傷)があります。
トラウマがあると、過去ー現在ー未来がつながりません。
トラウマがあるとフラッシュバック(意味不明の不安、怖れ、怒り、哀しみ、動悸など)が生じ、生きづらさにつながります。
トラウマ治療には(中略)身体アプローチと同時に基底とつながる安心が必要です。
発達障害があって、愛着障害があって、トラウマがある人は、まずは治しやすいトラウマ治療から入っていただくのがよいのではないかと思います。

(後略)


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