治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

春ウコンとかエビオスとか

2014-07-18 19:00:46 | 日記
コンディショニング講座の書籍化を楽しみにしてくださっている方は多いけど
意外な人物が新刊のお知らせツイートをふぁぼっていたので
おやおやと思って見に行きました。
たしかこの人は、もう花風社の本は読まないと何回も何回も宣言していたはず。

そして身の程知らずのついーとをみつけた。
(まあ、頭悪いから仕方ないんだけど。)



え~とね。
私が見た神田橋先生と並のギョーカイ人の違い。
それは理解力、対応力の速さです。
だからいろいろな手段をあっという間に理解して身につけて目の前の患者さんに役立ててしまいます。話が早いんです。
でも別に、「発達障害は治りますか?」で提言した方法を捨てていないよ。
どんどん増えてはいるみたいですが。それは外来に行った方たちから得る情報でもわかる。

まあ、この人はエビデンス重視(棒)らしいので
それで春ウコンとかエビオスとかが気に入らなかったようだし
それを私が「無批判に」のせたという方面にモンダイな想像力を展開していらっしゃるようですが
(まあ、頭悪いから仕方ないんだけど。)

冗談じゃありません。
私はおおいに自覚して、春ウコンやエビオスの情報を載せました。

それがきっかけとなって
この人が敬愛しているらしい北のギョーカイメジャーも今や春ウコンを処方していらっしゃるそうじゃないですか。
しかもご自分の身体で試されて、効果があると確認した上で。
私は気持ち的にギョーカイと切れたとき、このギョーカイメジャーとも切れたんですけど
その話を聞いて、ちょっと見直しましたよ。
ああ、ギョーカイの中にあっても必死に目の前の患者さんをラクにしたい先生もいるのだな、と。
だからこそ、春ウコンをご自分でも試され患者さんにも勧めているのでしょう。

でも老婆心ですが
春ウコンはこの先生にだからよかったのであり、同じように効果がある人を、見分ける腕をお持ちだといいなと遠くから祈っています。

読まずに批判しているおバカさんたちは知らないでしょうけど
神田橋先生は「発達障害は治りますか?」の中で春ウコンが誰にでも効果があるとは言っていないし
効果があるかないかの見分け方も触れています。
そして実際に先生の外来に行っても、みんな勧められるものは違います。
精神科のお薬を勧められる人だっているし、ウコンの人、エビオスの人、わかもとの人、なんか水の人、みんな違います。
最近そこに麻の実が加わったということで
これは早速杉山先生が採り入れられているようですね。

というわけで、この身の程知らずの人
(まあ、頭悪いから仕方ないんだけど。)
は神田橋先生に相当失礼なこと言っているわけですが
私にも相当失礼です。

無自覚になんてのせるわけないじゃないですか。

実際に先生が主張しても落としたネタはあったんです。
そのときの私が消化しきれなくて。
それが「資質の開花」です。「資質」と「才能」の違いがわからなくて、私は先生や愛甲さんが何言っているかわからなかった。だからあの本には載せませんでした。
ようやくわかって「こういうことですか」って言ったら「そうそう」っていうことになり
「早く言えよ専門家~」と思って出したのが
それをようやく消化して、できたのが「10年目の自閉っ子、こういう風にできてます!」なんですから。

私はね、ギョーカイの死んだふり支援で救われなくて、春ウコンやエビオスで救われる人がこの世に一人でもいるのなら、出しますよ、その情報は。
だって読者には情報にアクセスする権利がある。
楽になる情報があるのなら、それを知る権利があるんです。
この頭の悪い人のついーと見ていたらわかるでしょうけど
支援者ってある意味ゴーマンなんですよ。
自分たちが情報統制できると思っているんです。
私が当時反撃したのはそのギョーカイのゴーマンな情報統制体質にたいしてです。

「花風社は影響力があるのだから」。
さんざん言われました。
でも影響力なんていうのは、私が求めたわけじゃない。
周囲が勝手に投影しただけです。
私は影響力を持つために本を出しているんじゃない。
一人でも多くの人が救われる情報を出すために本を出しているんです。
影響力なるもののせいで、一人でも多くの人が救われる情報を出せないというのなら
私は影響力なんて、熨斗つけて返してあげますよ。
そういう成り行きで「発達障害ギョーカイ化外の民」を名乗るようになったんですよ。

この頭の悪い人の自慢は
このギョーカイメジャーの同級生だっていうことなんだけど
(自慢もまた、頭悪いですね)




こんなふざけた言い分ありますかね? 支援者として。
強度行動障害のお子さんを持つ親御さんなんて、苦悩の中にいる確率が相当高いでしょ。
その人たちから元気をもらううううう?
でもこれがギョーカイの現実なんですよ。

だからね
ギョーカイが救えない人を一人でも多く救える情報は、花風社は屈託なく表に出して行きますよ。
そしてそれは誰かを無自覚に信奉しているからじゃなく
私の仕事の根底に、

1 治さない医療
2 伸ばさない療育
3 就労させない就労支援

への「これじゃだめだろ」感が根強くあるからです。

この頭の悪い人は、他人の仕事への敬意がなさすぎますね。
世の中が二次元に見えているタイプの誤学習の持ち主ですね。
第一ね、私が「誰かの言うことを全面的に信用してよく言うことを聞く」なんて言ったら、私の周囲にいる人は笑いますよ。

どれだけ私が人の言うこと聞かないかは、画伯や夫(@自慢)だけではなく
愛甲さんや神田橋先生もよくご存じのはず。
画伯はともかく(画伯ごめん)
夫、愛甲さん、神田橋先生は私がこの世で言うことを聞く三大人物です。あと瀧澤さんくらいかな。

でもその人たちだってね、私が「なんでもいいなりになる」とは決して思っていないはずですよ。
むしろ「言うこと聞かないなあ」と思っているのではないでしょうか。

そして今、それをひしひしとかみしめているのは栗本さんでしょうね。

だって栗本さんっは身体のプロだけど、私は本のプロだから。
そして本は著者のために出すものではないから。
読者のために出すものだから。
私は本作りにおいては、独裁君主制を採用しているから。

だから春ウコンもエビオスも、出すという決断をしたのは私です。
理由は一つ。
ギョーカイが救えない人を救っているからです。
この「ばじる@人生半分忘れ物」みたいな頭の悪い支援者がぐるぐる地域を巡回しているからです。
そしてドヤ顔で保護者当事者を見下して情報統制しているからです。
いいですか皆さん。こういう支援者がバカにしているのは皆さんの主体性ですよ。
皆さんが主体的に情報を取捨選択カスタマイズする知性がないと思っているからえらそうに口出しするんですよ。

それに、一言も「万能薬」だとは書いていない。
飲むべき飲まないべきの目安も書いてある。鹿児島行って先生に診ていただくのがいちばんたしかだろうけど、そうじゃなくてもわかるんです。

私はその判断で、ウコンもエビオスも自分は手を出しませんでした。
でも麻の実は摂取しました。
おそらく杉山先生も、ご自身で確かめられたんじゃないかな?


北のギョーカイメジャーにしろ、杉山先生にしろ
私は別に関係ないけど
中には「目の前の人をラクにしたい」って思っている先生たちがいるっていうのは救いだとは思いますね。

ただ、質の悪い支援者にはご注意。
質が悪い上に、妙な上から目線です。

☆☆☆☆☆

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16 コメント

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おはようございます! (マスオさん)
2014-07-19 06:43:07
またまた呼ばれたようなんで、来ちゃいました。

率爾ながら、「この世で言うことを聞く人物」に私とデザイナーさんを入れてください。ただし、ビジュアル限定で(笑)。

それにしても「無自覚にのせる」とか「チェックも受けずに」とか。頭の悪い人がいるもんですね。
そもそも「チェック」とかって、どこのチェックを受けるわけ?
そんなことを言ってたら、親の肩を揉むことひとつとっても、どこかの機関の許可を受けないといけないわけでしょう。
カレーにガラムマサラ入れるのにも、香辛料は漢方に使われてるから、どこかの団体に認可受けなきゃいけないのでしょうか。石頭にもほどがあります。

先日の大橋さんの講演でも思いましたけど、動く人は話が早い。
カレーにスパイスひとつ入れるにも、誰かの認可を待ってる方々には引っ込んでいただきましょう。
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身体に必要な栄養をとる (おまき)
2014-07-19 07:30:14
身体と脳に必要な栄養をとると考えたら、
そんなに不思議はない春ウコンとかエビオスですよね。
麻の実は、脂肪酸なんでしょうかね。興味ありますね。
人によって、食べ物も、いろんな働きをしますから、副作用のない食品なら試したいです。

私も最近、毎日玉ねぎ一個食べて、三か月ほどしたら、血流がよくなったようで、体調がとてもよくなりました。そのおかげで気分も上がります。自閉症の方だってそうなんじゃないでしょうか。

息子は最近偏食が改善されつつあり、バランスが取れるようになったのか、自転車に乗れるようになりました。そして乗って楽しいと表情も明るくなります。

なんだか当たり前のことなんですが。栄養と運動。
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エビデンスって (nobutaku)
2014-07-19 09:14:56
先日はお世話になりました!
究極のエビデンスって、本人が楽になった、ってことではないのですかね。
私の場合は、数年単位でいろいろ試して、結果としてローヤルゼリーに落ち着いて、加齢の負荷をかけたとしても、それなりに体調を維持して仕事を続けられている。
そうやって、その人本人が自覚できて効果を感じられることこそ、エビデンスだと。
食べ物、環境、器具、運動などなど、その試すためのネタは多いほどいいし、そして副作用なども理解した上で試す試さないは本人に任せればいいだけのこと。
花風社さんの読者の方は、そのあたり当たり前のようにわかってらっしゃるのでなんの問題もないと思いますが、主体性のないぎょうかいの民の方は、そこができないので困ったことになるんでしょうか。やってみて効かなかったからと大騒ぎになるとか。
そして、春ウコン、試してみたいです。
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春ウコン粉で飲んでました (きたあかり)
2014-07-19 09:41:54
私は成人してから、ADHDと診断された当事者です。感覚過敏はほとんどないものの、若干、広汎性発達障害の傾向ありと言われました。

なんとか、社会では働けていますが、ADHDよくならないかなと思い、春ウコン粉をAmazonで取り寄せて飲んでましたが、やたら眠くなるため途中で2か月くらいで断念しました。人によって、倦怠感や肝臓障害、胃腸障害でるみたいですね。

麻の実は取り寄せましたが、価格が高いのが難点ですね。家族に高いと文句つけられました。麻の実なら、食べられるし。効果は今のところよくわからないですね。やっぱり、けちらず毎日食べないとダメかしら。

花風舎の新刊、楽しみにしています。
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なぜ言うことを聞くか (浅見淳子)
2014-07-19 10:03:12
画伯、ようこそ。
ね? 私って素直ですよね? ま、ビジュアル限定かもしれませんけど(笑)。
なぜ言うことを聞く相手とそうじゃない相手がいるか、それは単純な話で、相手に敬意を持っているかどうかの違い、それだけです。画伯とデザイナーさんがいなければ、うちの本は表紙が全部おさかなになってしまいます。でもこれまでもしっかりとしたお仕事をしてくださった人たちの意見をきいていれば、またいい本ができるじゃないですか。
要するに猿烏賊とかギョーカイの言うことを聞かないのは、彼らが尊敬に値しないから、それだけなんです。単純な話なんですよ。
またお越しくださいませ。
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食育 (浅見淳子)
2014-07-19 10:06:22
おまきさん、ようこそ。
まあ、彼らにとっては食事内容に気をつけることも「トンデモ」らしいですから。本気で言っているのか、食事内容に気をつけることが負担を伴うことなので手を抜きたくて言っているのか、そこはわかりませんが。発達凸凹のお子さんの偏食は親のせいではないですよ。でもそれをどうにかしようともがいている人を笑うのがどうかね
血流がよくなると抵抗力もつくし、いいですよね。
またお越しくださいませ。
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何よりのエビデンス (浅見淳子)
2014-07-19 10:08:31
nobutakuさん、先日は遠いところをお越しいただきありがとうございました! 早速現場で知見を役立てていただけているようでうれしい限りです。
体調がよくなることが何よりのエビデンスということも、選択肢は多ければ多いほどいいということも、本当に同意です。
今後とも花風社の本をよろしくお願いいたします。
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私の体験から (浅見淳子)
2014-07-19 10:18:37
きたあかりさん、ようこそ。
このレスはきたあかりさんに向けてであると同時に、皆さんに私の体験をお知らせするために書きますね。
まず春ウコンですが、最初から直感的に「自分向きではないな」と思いました。ただそれでよくなった人はたくさんいます。精神的に安定した人もいるし、知的障害の重い方で言葉が出るようになった人もいました。ただし医療関係のお父様でお子さんにあまりに効果があるので自分も試しにのんでみたら、おなかを下したという方がお二人いました。不要なものは出ていってしまうんだそうです。身体は賢いですね。あと春ウコンで気をつけなければいけないのは産地です。どこだっけな。誰か鹿児島で勧められた方が書き込んでくださるといいのですが。いずれにせよ、きたあかりさんは二ヶ月のんだとかある意味気が長すぎだと思います。効果が出る人はわりと速効という印象があります。これも皆さんのご意見をおききしたいですね。

エビオスに関しては、安くて手に入り安いものだし試そうかなと思って店で手にとって見ましたが、その瞬間「あ、私向きではないな」とわかりました。別にOリングしたわけじゃありません。私くらい身体が健康だと、そういうのはわかるんですよ。

麻の実は、一時高かった(工場が事故か何かで停止した時期)のでその時期にお買いになったのでしょうか。私は実は、今は飲んでいません。なぜかというと、もういらないなとこれもわかったからです。ただほしかった時期はものすごくたくさん食べました。実行機能が四割増しになりました。そしてその実行機能はほぼ維持したまま、もういらないなと思うようになりました。

思うに、値段とかなんとかではなく、身体がほしがるものをほしいときにとるのが一番効果があるのではないかと思います。でもそれは、私が直感に優れた身体を持っているからかもしれませんけど。ただ直感は、試してみないとわかりません。一度身体の声を中心に決定することを練習されてはいかがかと存じます。

その後の印象では、春ウコンはどちらかというと線の細い人に効くなあ、というのが素人なりの印象です。知的に重い方で、夏が乗り切れるようになったという人もいます。最初から夏に強そうな熱血タイプはおなかを下す気がします。それとどうやら春ウコンは小脳系に効くらしいという人もいます。私は小脳がかなり賢い人だと思うので、私向きではなかったのかもしれません。

麻の実もそういうわけで今は摂取していませんが、また身体がほしいと思ったら迷わず摂取します。自分の身体にきいてみるのがいちばんいいと思います。
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産地 (だんご3兄弟の母゛)
2014-07-19 10:58:26
久々にコメントします。

6月の勉強会では、お世話になりました。次回は親子でお世話になります。

さて春ウコンの産地ですが、屋久島産だったと思います。鹿児島に行った時に教えていただきました。

また、わかもとをはじめ家族それぞれに合ったものを教えていただきました。

一番効果があったのは今度一緒に行く次男です。



『自分のカラダに聞くのが一番』



身をもって感じています。要らない時は、息子たちに摂るように促しても摂りません。



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貴重なご意見ありがとうございます (浅見淳子)
2014-07-19 11:04:26
だんご三兄弟の母゛さん、ようこそ。
先日は遠路お越しいただき、ありがとうございました。
またお待ちしておりますね。今度はお子さんにもお会いできるようでうれしいです。

さて、重ねて京都の田井さんから貴重な情報をいただきましたので、読者の皆様のためにここにリンクいたします。
ご参考になれば幸いです。

https://twitter.com/hug1202_rijityo/status/490310957885702146

https://twitter.com/hug1202_rijityo/status/490311561609613312
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