治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

鯵のタタキに思う想像力の障害

2009-10-23 08:00:15 | 日記

22日は魔の日付である。
私はスポーツクラブに二つ入っているのに、どっちも毎月22日が定休日なのだ。
同業者の寄り合いでもあるのだろうか。
というわけで昨日22日、「今日は運動なし」と決めていた。
朝から仕事。脳みそが煮えて、気づくと夕方。
食糧の買出しに行ったらすでに鮮魚のセール時間帯が始まっていて
静岡県産の鯵のタタキを半額で買えた。
ここで私は考えた。

鯵のタタキをビール抜きでいただくわけにはいかない。
そんなの鯵に失礼すぎる。
この鯵は朝静岡の漁港に上がり、新幹線(但し「こだま」)に乗ってやってきたのだ。
いわゆる「築地飛ばし」の鮮魚である。築地を通らない産地直送。
このお店はそれが売り物なんだから。

それに
せっかく鯵として生まれてきたからには、やはり最後はビールに見取ってもらいたいというのが人情ならぬ鯵情というものだろう。
ビールを飲むとなるとやはり汗をかいたほうが断然おいしい。
でもジムは休み。
そうだ。外をジョギングしよう。

というわけで、運動休みのはずだったけど、30分ほどちんたらジョギングした。
おいしいビールを飲みたいばっかりに(意地汚いねえ。でも酒飲みってこんなもんですよ)。
結果としてビールはタイヘンおいしかったのである。

さて、『自閉っ子におけるモンダイな想像力』(写真)の中でニキさんは
自閉っ子にとっては「順行想像力」より「逆行想像力」がとりわけ難しいと解説してくれている。
順行想像力っていうのは

 こうだから→こうなる

 のことである。逆行想像力っていうのは

 こうだってことは→こうかな

 のことである(詳しくは買って読んでね。本当にいい本だから)。

今ある現象を見て、それを逆行でたどっていくのが難しいらしい。

なるほど。

もしかしたら、鯵を買ってジョギングにたどりついたのは
順行もしくは逆行の「想像力」のおかげなのかもしれない。
(ただ意地汚いだけかもしれないが。)

まあとにかくビールはおいしいのです。


最新の画像もっと見る