治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

芋本、発売です!

2015-02-19 11:26:09 | 日記
「芋づる式に治そう!」発刊のお知らせ

 お世話になっております。花風社の浅見です。
「自閉っ子、こういう風にできてます!」を世に送り出してから10年。花風社はずっとずっと「自閉っ子の身体がなんとかラクになる方法はないか」「季節の移り変わりに翻弄されがちなこの人たちがなんとかラクに季節を乗り切れないか」という問題意識を持ち続けてきました。その思いが岩永先生、神田橋先生、森嶋勉さんとの出会いを連れてきてくれました。
そして去年、栗本啓司さんと出会い、「自閉っ子の心身をラクにしよう!」を発刊いたしました。発達障害のある方は、姿勢や睡眠や排泄に問題を抱え、それが情緒に影響を与えていることも皆さんご承知のとおりです。身体に負担のないアプローチでその問題に解決方法を見いだしている栗本さんの実践に感心して、花風社主催でコンディショニング講座を何回か開き、その効果を皆さんと一緒に確かめました。

各季節ごとに開いたコンディショニング講座の合間に、栗本さんと浅見は会議を重ねました。なんとか季節に翻弄されないでいい身体が作れないか」というのが、浅見の持っていた問題意識でした。栗本さんは見事にこれに答えてくれました。そして各季節には「上手な乗り切り方」があるだけではなく「発達のチャンス」もあると教えてくださいました。ついったーの仲間で、この冬そのごく一部を実践し、効果を確かめることができました。

発達障害のある方は春に崩れることが多く、一方で春は進級・入学、就労等がある切り替わりの大事な季節です。昨今では花粉症に苦しむ人も多いようです。大事な春のつらさをなんとかしたい、なんとか春になる前に出したいと、ここ数ヶ月栗本さんと「芋づる式に治そう! 発達凸凹の人が今日からできること」(栗本啓司・浅見淳子著 1500円)を作ってきました。
ようやくそれをお届けできる運びとなりましたので、ここにお知らせする次第です。

前作「自閉っ子の心身をラクにしよう!」(通称黄色本)はその即効性から、学校の先生や支援者の方々におすすめとしてお渡しくださる方も多かったようです。今度の「芋づる式に治そう!」(通称芋本)もおそらく皆さんにとって衝撃的な内容だと思いますので、配布予定のある方はどうぞ複数お買い求めください。一冊より早く届きます。おまけに「発達障害は治りますか?」をテーマに浅見が書き下ろして講演会等で配っているレター(通称ニトロレター)を冊数分おつけいたします。内容に納得したらぜひ周囲に配ってください。これを読んだ方の間には、「治る」ことをあきらめない輪が広がると思います。

ここから芋本の目次、巻頭マンガ等をごらんになれます(購入もできます)。どうぞごらんください。


 
また新刊と同時に申し込めばすべて送料無料ですので、その他の本もご興味のある方はこの機会にお買い求めください。
浅見のブログに「この10年で出た本」というコーナーを作りました。
ご自分に役に立ちそうな本はどれか、ご参考になさってください。




メールでの購入ご希望の方は花風社(mail@kafusha.com)に

1 お名前
2 ご住所
3 お電話番号
4 メールアドレス
5 購入希望書籍名 冊数 

をお送りください。

書籍のご購入は、HPからお申し込みいただくこともできます。

新刊「芋づる式に治そう! 発達凸凹の人が今日からできること」コーナー





好評関連書





今後とも花風社の本をよろしくお願いいたします。

浅見淳子@花風社


*しばらくこの記事はトップに貼っておきます。日々の更新はこの下をごらんください。

身体アプローチの大先輩から

2015-02-19 11:10:53 | 日記
さて、芋本をお読みになった方からの感想をまた紹介させていただきます。
身体アプローチを採り入れた大先輩かもしれません。
二十年前から取り組んでいらっしゃるからです。
最近では黄色本に基づくコンディショニングを採り入れ「気持ちいい」を親子で体験していらっしゃるそうです。
その方の思い出話です。
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当時から「治る」という言葉に批判的な人はたくさんいらっしゃいましたが、私たちとて息子の持っている障害が魔法のようにすっかりと消え去って別人に生まれ変わるなんて思いもしていなかったわけで、ただただ親として息子のしんどさが少しでも軽減し、身体が楽になり、そしてさまざまなことを吸収できる心身の状態を少しでも作れればと思って続けていたことでした。
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当然の親心ですよね。
この親心を嗤うから、私は猿烏賊をいつまでも、いつまでも攻撃し続けるのです。

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運動を通じて息子の身体に有効に働きかけることも叶いましたが、ボランティアとして助けてくださったかたがたとの親交は現在まで続き、親である私たちも、そして息子自身も、人が助け合うことの有難さ・素晴らしさを肌で感じることができたことは、大きな宝物になっています。

ということで、以来、私は風評や勝手な思い込みだけであれこれ口出ししてくる人の言うことに心を惑わされないようになりました。
自分で行動し、自分で体感しないことには自分にとってのホンモノなど見つけることはできないと信じているからです。
逆に言うと、実際に自分で動いていくことでホンモノに対する鼻は効くようになってきたことを実感しています。それは息子も同様です。
「これはおかしい」「これは違う」と他の人がやっていることに意見している人って、案外、ご自身では何もトライ&チャレンジしていないことが多いもの。
「○○を信じて何年も継続してやって来ましたが、結果、何一つとしてプラスになることは見つけられませんでした。むしろ時間の無駄でしかありませんでした」という意見にはなかなかお目にかかることはありません。
チャレンジするチャンスを奪われているお子さんの様子を見聞きする方が、私にはつらいことだったりしますけれど、まあ、それもそのご両親の選んだ人生の在り方。
世の中にはいろいろな選択の形があるわけで、私は自分の信じた道を粛々と歩むのみ!と思っています。
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このご指摘にはたしかに! と思わされました。
まあ、あの人の療育には効果はないみたいだな、とブログを見て判断とかはできますけど、ご本人は認めてないケースが多いですよね。
そして「親として(権利擁護などを叫んで)名声を馳せている」けど「実際には子どもは治っていない」ブログ主はなぜか、圧倒的にABA信者ですね。
そういう意味で私はABAに固執する人のよりどころがさっぱりわかりません。
私はもともとABAは興味なかった。
ただその信者筋が発達しないわりにえらそうなんですよね。非常に攻撃的です。なので専守防衛することにしたのがイマココです。私がなぜABAをこれほど攻撃するか不思議がっていらっしゃる方は、先に喧嘩売ってきたのはあっちだという歴史があったことをご理解くださいませ。

でもまあ、ABAで効果上げている人もいるんでしょう。世の中には。私は聴いたことありませんが。

選べばいいんです。
それぞれが選べばいいんです。
この大先輩のおっしゃるように、自分の鼻でかぎ分ければいいんです。

そして

小さいお子さんを育てていらっしゃる方。
どんな先輩を見習いたいですか?
先輩親を見習うとき、どこに視点を置くべきか、皆さんご自分の頭で考えて結論を出されればいいですね。
皆さんが目指しているのは「障害児の親として有名になる」ことなのでしょうか?
それとも「子どもをラクにして少しでも発達を促す」なのでしょうか?
「カリスマ障害児親」になりたければ、その人たちがやっている方法を真似してみるのもいいかもしれません。そしていつまでも治らず「権利擁護!」を叫んで、そのわりに親の自分は子どもの人権など眼中になく我が子のかわいそうな姿をさらし、「こんなに弱い子達なんですわかってください」活動を、福祉利権の人たちとやっていればいいのかもしれません。治さない医療、伸ばさない療育、就労させない就労支援の人たちは、自分たちの無能さを子どもの障害の重さのせいにしてくれるカリスマ親が大好物です。

でも、効果のあきらかに見られないこれまでの方法に固執する人の心理としては

先日猫さんがコメント欄に書いていた「不正解と言われるのが強烈に怖い」が当たっているのかもしれません。
それに、ギョーカイが推す療育じゃないと納得できないのは
たんに「不正解だと言われる」のが怖くて仕方ないのかもしれません。
そこでリスクにかけてるのはお子さんの将来なんですが。

でも正解にこだわる人たちは、ギョーカイの産業としての構造とかあまり勉強していないんですよね~。
産業構造がわからないと、ギョーカイがどのような論理で動き「がち」であるかわからないと思うのですが。
そしてギョーカイと国が違う論理で動いていることも理解できないと思うのですが。

しかもその「ギョーカイ」って思った以上に狭いし実は支持されてないだろう
っていうのが私の最近の実感です。
実はギョーカイメジャーは、それほど支持されてないみたいです。
やっぱりお花畑は見てて変だし。

さて、では

=====
小学生の頃にはIQも判定不能~45と言われた息子。
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だったお子さんは今どうなっているでしょうか。

外資系企業で事務補助のお仕事につかれて、来年からは業務も広がるそうです。お住まいはグループホーム。グループホームでも黄色本のコンディショニングを採り入れてくださり、週末ご自宅に戻ったとき「お母さん、身体が気持ちいいよ」と報告してくださるんだそうです。

これは「治った」って言っていいんじゃないかなと思います。

それでも花風社の本をご愛読しつづけてくださるのは
お子さんの人生は、まだまだ続くからです。
まだまだ実り多いものになっていくだろうから。
それを見守りたい、手助けしたい親心、ですね。
私はそれを応援していくのです。

芋本、本日分にて手元在庫なくなりました。
明日からまた発送します。

初足の速さに
皆さんの「治りたい」気持ちをひしひしと感じています。
芋マンガもう一度アップしておきますね。