治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

食養生

2015-01-23 10:07:36 | 日記
月曜日 ラムとトマトのスープ
火曜日 干しエビでダシを取ったチキンと野菜の中華風スープ(ショウガ風味)
水曜日 ビーフシチュー
木曜日 合鴨鍋

そして今日金曜日。オイスターチャウダーを作ってスープジャーに入れて夫に持たせました。ランチです。今週の我が家のスープラインナップはこんな感じ。

ずっとずっと「自閉っ子が季節に翻弄されること」が気になっていた私。栗本さんに「日本語が下手」とかさんざんかわいがりしながら、それでも健康面では栗本さんの言うことを実に素直に聴くのはきっと、栗本さんの言うとおりの夏を送っていたら、秋に入るのにすっと入っていけたあの体験からです。

季節はうまく乗り切れるんだなあ、と思いました。
そうしたら栗本さんは
季節はうまく乗り切れるだけじゃない、というのです。
それぞれの季節に発達課題があるのだと。
季節をうまく利用すればいいのだと。

それぞれの季節を上手に乗り切るだけじゃなく
それぞれの季節の発達課題をこなしていく。
それが「芋本」のテーマです。

その中に「水収支」という考え方が出てくるのですが
それに従って、私はこの冬スープ養生をやっています。
ついったーで事前に情報を知った方は実行していて
やはり皆さん親子そろってふだんの冬より調子がよさそうですね。
芋本が出たら、いったいなぜなのか、それが次の、そしてその次の季節に、いやそれどころか内臓の発達にどうかかわっていくかおわかりになって感動するでしょう。

食育をトンデモと呼ぶ人がいるのは知っています。
ベムとか。

もっとも猿烏賊の卑怯なところは、GFCF的な極端な食餌療法と食育を一緒くたにしてまとめてトンデモがっているところなんですが。

でもね、ベムは毎日のランチがカロリーメイトとダイエットペプシだったんです。そして鬱がずっと治らなかった。

鬱が治らないのはかわいそう。でもその八つ当たり的に萎縮した脳みそを暴走させて食養生に励んでいるおうちをトンデモ扱いするのは百万年早いですね。

毎日(非常時ではなくて毎日ね)カロリーメイトとダイエットペプシでランチを済ませる夫も、夫にそういうランチをとらせて平気な妻も療育がうまいわけがない。
いくら曲芸的に仕込もうとしても、有機体としての子どもを見るセンスがないのだから。

そういう人にトンデモ扱いされても、少しでもお子さんをラクにしたい人は手抜きつつ食養生を心がけると確実に効果はあると思います。この冬がそれを証明しつつあるのではないでしょうか。

マクロビ的な極端なことをしなくてもいいんですよ。

「発達の遅れのある子には内臓の発達の遅れもあるかも」

ということを勘案して毎日のメニューをちょっとだけ変えるだけでいいんです。

だって当たり前だと思いませんか?
発達の遅れ、っていうのは別に認知面に限らない。

それで調子よくなるのなら本当に安上がりですよ。

私がここでベムの例を出したのは
質問会とかの質問を見ていても、皆さん「他者」のアセスメントをあまりしないでたとえダメな相手にでさえ何か言われるとへこみやすいんだな、と思ったからなんですが

誰かに何か言われたら、「その人が実績を上げているかどうか」「尊敬に値するかどうか」を見極めればいいと思います。

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