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治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

神田橋先生、申し訳ありません!

2010-06-09 07:12:13 | 日記
私は先日、お電話で神田橋先生に謝ったんですよね。
「先生申し訳ありません。約束破っちゃいました」

診療の質を落としたくないから、患者さん増やさないでね、って言われたのに
あるところである保護者の方の悩みを聞いて
ぽろっとしゃべっちゃったんですよね。「行けば?」って。

その方、一大決心して、へそくりおろして、鹿児島に飛んだらしい。
でもその価値はあったみたい。
診療受けて、桜島見て、おいしいもの食べて。

何より感激してらしたのは先生に
「また時間があったらいらっしゃい。ぼくも勉強したいから」とおっしゃっていただいたんですって。
あれほどの方がまだ勉強なんですか? って驚かれていましたが。

そうなんですよ。
そこが本当にすごいと思います。
本の中でも、当事者の藤家さんから多くを学ぼうとされているのがわかるでしょ。

「臨床知の基底は理論図ではなく、さまざまなモデルである。それらが現場での発想を導く」

神田橋先生の言葉です。

「エピソードはソリューションにならない」なんてねぼけたこと言う人もいるけどね。

で、診察を受けた感想は以下のとおりです。

=====

今までの経緯とか、これこれこういうわけでなどの説明はなく、どんどんどんどんと具体的なことを言ってくれるので、もう面喰いました。メモ!!とあわててペンと手帳を取り出しました。
本を読んでいったのと、診察時間が5分・見てわかるからと浅見さんから伺っていたので、衝撃はすくなかったのですが、それでも、かなりびっくりだったので、予備知識ゼロでいったらどうだったのだろうかと思います。

あの雰囲気と、先生の様子をよくイラストと本に表わせたなとあらためて、すごい!と思いました。

先のメールに書きました通り、私のみていただいた結果は、ほぼ本の内容と重複していると思います。だから、先生に診ていただかなくても先生のいわんとするところは本を読めばわかると思いました。でも、正直をいえば、やはり、やはり、あの雰囲気や診察していただいたときのホッとした感じや、細かいことなどを教えていただいて、やっぱり「診察していただいてよかった。鹿児島までいった甲斐があった。また、必ずいきます。」という感想になります。行ける状況にあったことと、行けるタイミングが来たこと、出会いとすべてに感謝です。