さてさて、大地君はそらパパっていう人に手紙を書いた翌日、また手紙を送ってくれました。
今度はみのもんたさんへのお手紙。
へ? みのもんたさん?
そうです。大地君は毎日、学校へ行く用意をしながら「朝ズバ!」を見ているらしい。
そういえばときどき「ほっとけない!」とかいうメールをくれます。
どうも「朝ズバ!」ではパラリンピックをよく取り上げていたようですね。
それを見て、スペシャルオリンピックスについても取り上げてほしかったらしい。
それと、「アスペルガー症候群」について知ってもらいたかったようです。
お相撲が終わってメールチェックしたら、その手紙が届いていました。
読んで、私は泣きました。
白くま母さんに電話しました。
「母さん、私、大地君の気持ち全然わかっていなかった」
「親の私でもわかっていませんでした」
「こういうことだったんですね。やっぱり私たちには、障害のある人の気持ちが本当にはわからないね。わかるなんていうのは不遜ですね」
で、大地君に返事を書きました。
=====
浅見→大地君
ありがとう。
私は今泣いてます。稀勢の里が負けたからじゃありません。
大地君の手紙を見て泣いてます。私は大地君の気持ちをわかっているつもりでした。でもわかっていませんでした。
それは私が障害がないからだと思います。理解していたつもりで、本当には理解していなかったのが今わかりました。
私もそらパパに腹が立っています。でも違う理由でした。
大地君のほうが大切な理由です。みんなが知ったほうがいい理由です。
=====
それで、お仕事でかかわりのある方々にこの「大地君からみのもんたさんへのお手紙」を転送しました。
当事者のこの気持ちは、絶対知ってもらいたかったからです。
そのときにつけたメールがこれ。
=====
浅見→皆々様
大地君から、彼の本をこっぴどくこきおろし、かつ大大大博士の大ネガティブキャンペーンを行った「そらパパ」なる人物に手紙を書きました。
小暮さん、ちゅん平さんには読んでもらいました。
その手紙を読んでちゅん平さんが「同じ障害だからわかるつらさ」みたいなことをつぶやいていたので、どういうことかな、と一度ききたいな、と思っていましたが
今日大地君があらたにみのもんたさんあてに手紙を書きました。
朝ズバで、パラリンピックをかなり熱心に取り上げていたそうです。
それを見て、スペシャルオリンピックスのことも取り上げてもらいたいと思ったそうです。
そして、自分の障害のこと
同じ障害(でも違うタイプ)の保護者から本に対するバッシングを受けたことも書いてあります。
これを読んで私は涙が止まりませんでした。
私は障害のある方の気持ちが、本当にわかっていなかったと思いました。
私もそらパパには腹が立っていました。でも大地君とは一部しか理由がかぶっていませんでした。
大地君がいやだったのは「修行」を否定されたことだったのです。
修行が無駄なこと、修行をさせる周囲の人々が無理強いしているように言われたのがいやだったのです。
なぜならそれは差別だからです。
「修行をしなくていいというのは差別」だからです。
そして「修行修行と周囲に強制されていてかわいそう」というそらパパとそのシンパの見方こそ、彼にとっては耐え難いものだったのです。
「働ける大人になること」を否定されたように感じたようです。
「自閉症者は殺人者」「放火魔」と言われるのと同じように
「自閉症者に修行はいらない」というメッセージは彼にとって「差別」だったのです。
ちゅん平さんならこの気持ちがわかるのでしょうか?
私はそこまで深く理解していませんでした。みのもんたさんへの手紙ではじめてわかりました。
昨日今日と北海道は寒いようですが、大地君は顔を真っ赤にしながら雨の中通学しているそうです。「そらパパに負けるもんか。働ける大人になるんだ」と思いながら。
その場面をぜひ小暮さんにマンガにしていただければと思います。
=====
大地君がこの手紙を本当にみのさんに送るのかどうか、それはパパとママと相談するのでしょう。
すごく有名な方だから、いっぱいお手紙がくるから、取り上げてもらえるとは限らないし、お返事もこないかもしれない。
そういうことを納得してから出すのでしょう。
みのもんたさんには大地君のメッセージは届かないかもしれない。
でも私はなんとか、ご興味のある方には届けたいと思っています。
今度はみのもんたさんへのお手紙。
へ? みのもんたさん?
そうです。大地君は毎日、学校へ行く用意をしながら「朝ズバ!」を見ているらしい。
そういえばときどき「ほっとけない!」とかいうメールをくれます。
どうも「朝ズバ!」ではパラリンピックをよく取り上げていたようですね。
それを見て、スペシャルオリンピックスについても取り上げてほしかったらしい。
それと、「アスペルガー症候群」について知ってもらいたかったようです。
お相撲が終わってメールチェックしたら、その手紙が届いていました。
読んで、私は泣きました。
白くま母さんに電話しました。
「母さん、私、大地君の気持ち全然わかっていなかった」
「親の私でもわかっていませんでした」
「こういうことだったんですね。やっぱり私たちには、障害のある人の気持ちが本当にはわからないね。わかるなんていうのは不遜ですね」
で、大地君に返事を書きました。
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浅見→大地君
ありがとう。
私は今泣いてます。稀勢の里が負けたからじゃありません。
大地君の手紙を見て泣いてます。私は大地君の気持ちをわかっているつもりでした。でもわかっていませんでした。
それは私が障害がないからだと思います。理解していたつもりで、本当には理解していなかったのが今わかりました。
私もそらパパに腹が立っています。でも違う理由でした。
大地君のほうが大切な理由です。みんなが知ったほうがいい理由です。
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それで、お仕事でかかわりのある方々にこの「大地君からみのもんたさんへのお手紙」を転送しました。
当事者のこの気持ちは、絶対知ってもらいたかったからです。
そのときにつけたメールがこれ。
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浅見→皆々様
大地君から、彼の本をこっぴどくこきおろし、かつ大大大博士の大ネガティブキャンペーンを行った「そらパパ」なる人物に手紙を書きました。
小暮さん、ちゅん平さんには読んでもらいました。
その手紙を読んでちゅん平さんが「同じ障害だからわかるつらさ」みたいなことをつぶやいていたので、どういうことかな、と一度ききたいな、と思っていましたが
今日大地君があらたにみのもんたさんあてに手紙を書きました。
朝ズバで、パラリンピックをかなり熱心に取り上げていたそうです。
それを見て、スペシャルオリンピックスのことも取り上げてもらいたいと思ったそうです。
そして、自分の障害のこと
同じ障害(でも違うタイプ)の保護者から本に対するバッシングを受けたことも書いてあります。
これを読んで私は涙が止まりませんでした。
私は障害のある方の気持ちが、本当にわかっていなかったと思いました。
私もそらパパには腹が立っていました。でも大地君とは一部しか理由がかぶっていませんでした。
大地君がいやだったのは「修行」を否定されたことだったのです。
修行が無駄なこと、修行をさせる周囲の人々が無理強いしているように言われたのがいやだったのです。
なぜならそれは差別だからです。
「修行をしなくていいというのは差別」だからです。
そして「修行修行と周囲に強制されていてかわいそう」というそらパパとそのシンパの見方こそ、彼にとっては耐え難いものだったのです。
「働ける大人になること」を否定されたように感じたようです。
「自閉症者は殺人者」「放火魔」と言われるのと同じように
「自閉症者に修行はいらない」というメッセージは彼にとって「差別」だったのです。
ちゅん平さんならこの気持ちがわかるのでしょうか?
私はそこまで深く理解していませんでした。みのもんたさんへの手紙ではじめてわかりました。
昨日今日と北海道は寒いようですが、大地君は顔を真っ赤にしながら雨の中通学しているそうです。「そらパパに負けるもんか。働ける大人になるんだ」と思いながら。
その場面をぜひ小暮さんにマンガにしていただければと思います。
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大地君がこの手紙を本当にみのさんに送るのかどうか、それはパパとママと相談するのでしょう。
すごく有名な方だから、いっぱいお手紙がくるから、取り上げてもらえるとは限らないし、お返事もこないかもしれない。
そういうことを納得してから出すのでしょう。
みのもんたさんには大地君のメッセージは届かないかもしれない。
でも私はなんとか、ご興味のある方には届けたいと思っています。