ここ３日ぐらい雨の日が続いている。一日中降っているわけではないが、毎日の日課の散歩も出来ず体調が思わしくない。１０日ぐらい前に我が家の庭木を手入れした時の体の痛みが、このうっとうしい天気で治りが遅い。予報では明日から2～３日雨は降らないようだ。この天気で精神的にも色々と悪いほうへと考えがいってしまう。読書とパソコンで何とか気をまぎわらしているが、自分の一生を顧みると情けなくなる。もっと冒険をして違う道を選べなかったのかと、今更ながら後悔している。ベルレーヌの「巷に雨の降るごとく」ではないが、何か物悲しい気持ちでいる。
朝の散歩のとき、いろいろ道を変えて散歩しているが、 シルバーの植木班で、長年松の手入れをしていたお得意さんの松が、頭、半分に切られていた。自分がいつも手掛けていた松なので、ショックだった。老夫婦二人の家であったし、お子さんたちは帰って来ることはないと、話されていた。したがって経済的にも、限界だったのかもしれない。年金だけで暮らしていると何時も話されていたから・・・。しかし、自分が丹精込めて毎年手入れをした松が、無残な姿になっていたのを見ると、たかが他人の松の木であるが、やはりやるせない気持ちだ・・・しかしそんなこと言っている場合ではない。自分の家の庭木がやはり頭をつめて短くしている。最近高い所が怖くなってきたのだ。
サツキ盆栽の花後の手入れがやっと終わった。年を重ねると共に反比例して、さつき盆栽の鉢の数が減っていく。なかなか手入れが行き届かず枯れていく。自分ではまだまだ若いつもりでいるが、盆栽だけでなく猫の額ほどの庭であるが、その庭木の手入れがままならなくなってきた。80歳まで、シルバーの植木班で庭木の手入れをしていたのが、嘘のように思われるようになってきた。自分ではまだまだ思っていたが、やはり83歳ともなれば体の動きも違ってきたのが自覚されるようになってきた。サツキ盆栽の手入れが終わって一息ついて、コーヒーを飲みながらCDをかけた。第３の男の曲が流れた。思えば自分が生れてはじめて買ったレコードが「第3の男」であった。学生のころ新聞配達のアルバイトで得た月給700円の中から、300円で買って、隣のいとこの家からプレーヤーを（当時は蓄音機）借りて楽しんでいたのを思い出した。あの頃は家が貧乏で、赤貧洗うが如くの生活であったが、若い頃であったから夢があり、希望にあふれていた。あの頃の自分に返りたいと・・・・・
昨日はシルバー大学校のクラスの仲間と森林公園でバーベキュウを楽しんだ。シルバー大学校もあと卒業まで残り３カ月になってしまった。バーベキュウを楽しむ中で、卒業後も定期的にこの仲間は、旅行、ウヲーキング、懇親会などで、親交を深めていこうという話になった。たしかに今60～７０では現役を去るには若すぎる。もっと働きたいが、現実はやはり６０歳定年が主流だ。政府は７０歳まで働ける世の中にしようと色々と施策は考えているようだが、現実はやはり６０歳定年が主流だ。シルバー大学校へ入学した理由は、退職後の孤独感を少しでも和らげる意味合いもある。大学校では盛んにボランテアなどを通じて地域に積極的に参加していって、地域交流を深めるようと授業で学習したが、その地域のほうも受け売れ体制が出来てない状況だ。したがって、卒業後はO,B会などを通じて旅行、懇親会等で楽しむことになる。現実はいろいろなことがあるかもしれないが、総じて年寄りは幸せな生活を送っているようだ。しかし、やはり人間は何時までも働けることが幸せなのだ。お金の問題でなく、仕事で汗を流すことの快感を味わいたいのだ。バーベキュウでの話もそこに落ち付く・・・・
