シルバー大学我校の我がクラスでは、24.25と一泊で旅行に行ってきた。初めから自分は気が進まなかったが、これもお付き合いと思い行ってきた。なぜ気が進まないかといえば、自分は昭和11年生まれ、今の自分のクラスは自分が高校を卒業した年に生まれた人達あって、話がかみ合わないことが多々ある。夜、宴会でもいろいろ話をするが、なんか自分だけが蚊帳の外という感じである。戦中アメリカのグラマンという艦載機に学校帰りに何度も機銃を受けてきて生き残った自分であるが、生きていることに感謝しなければいけないのだが、夜の宴会でちょっと長生きしすぎた感じがした。82歳を過ぎたことでもあるし、もう何時お迎えが来てもいいと思っているが、毎日何もすることがないということは、結構つらいので、シルバー大学へ入学した。シルバー大学では、自分は最高齢のようだ。後、1年だから辞めずに卒業だけはしよう。大学といえば何か勉強をすることと思っていたが、入ってみたら勉強の時間はもちろんあるが、勉強は二の継で、いろいろな人との交流が主体のようだ。元論ボランテア活動もすることはするが、年に一、二回のようだ。60代ではまだまだ働けそうな気もするが、みなさんそれだけ豊かになっているのだろう。自分は80歳まで市のシルバーセンターで働いたが、80定年でやむなく現役を去った。今も時々思うことだが人間やはり働いているときが、一番幸せなのだ。働いているときはそれに気が付かなかったのだが・・・・
盆栽棚の棚の板が腐り始めたので、3日ほど前ホームセンターでパネルの板を買ってきたのを取り換えた。6年ほど前やはり取り換えたが、やはり板では5～6年しか持たないようだ。思えばこんなことをもう何回も繰り返してきた。コンクリートの棚にしたらという意見もあるが、コンクリートの棚では夏の暑さで植木鉢が熱くなり、盆栽に悪影響するので、木製の板にしている。思えばこんなことを約40年も続けている。最初はサツキの新芽の3センチほどのものをさし芽して今まで育て上げたので、40年もたつと盆栽としてみるべきものになってきた。しかし、８２歳にもなるとなかなか手入れも難儀である。盆栽棚の交換もこの次はできないかもしれない。盆栽の手入れも中々体が思うように動かないので、適当になってきた。自分の体の老化とともに盆栽も手入れが思うようにできないので、枝枯れしてきているところもあるようになってきた。自分の体の衰えが、盆栽の衰えと重なって見えてくる毎日である。
この間家族で旅行に行った。新幹線で東京駅に向かっていったとき、今から50年前東京から今のところへ住み着いたが、当時東京から今の住処に来るときの景色が今の景色とまるで違っていることに驚いた。思えば18才の時東京に住み込みの店員で就職したが、不況に会いやむなく、現在地に職を求めて汽車に揺られて来た。途中汽車の窓からこれからどうしたらよいか考えながら、景色を眺めていた。その時の景色は緑の森や田畑が連なってとてもきれいであったことを思い出した。汽車と新幹線の違いがはさることながら、行き先々の景色がまるで違っていた。思えばあれから半世紀以上もたっていた。景色の変わるのも当たり前だ。景色ばかりではない。汽車と新幹線の違いもある。現在のような車社会などは想像もできなかった。テレビ、洗濯機、等、電化製品などもなかった。82年も生きるといろいろなことが思い出され、ちょっと長生きしすぎたかな・・・と、思う日々である
