連休初日の今日、特に予定がないので、例によって散歩に出かけた。シルバー大学校のほうも６日まで休みなので何か気が抜けたようだ。授業があるときは何か負担を感じていたが、休みが続き授業から解放されると気持ちがフワフワして落ち着かない。卒業まであと４ヶ月、なんとか卒業できそうだ。一昨年の１０月入学したときは８１歳で、卒業前にあの世からのお迎えが先に来るのではないかと、心もとない気持ちでいたが、最近ではもう卒業かと時の経つのが早く感じている。連休中は特に予定もなく、旅行でもと思うが、乗り物に迷うことが心配で、つい家にいることになる。毎年旅行に出かけるが、娘の案内でなくては、乗り物、道案内が不安で出かけることが、老夫婦だけでは無理のようだ。この前も弟の病気見舞いに東京へ姉と行ったが、姉のうちの嫁の案内で行ってくる始末だ。定年退職の時は７５歳までの人生計画であったが、ちょっと長生きしすぎているようだ。
この前の散歩のとき新築された家の所を通った時、その家の玄関の高い所に電灯があり、その傘の上にツバメが巣作りをしていた。ツバメも今はなかなか見られなくなったが、こんなところに巣作りなどして、壊されなければいいなと思っていたが、やはり今日の散歩のとき見たら、壊されて巣作りができないようにしてあった。場所が場所だけ家主も困り果ててのことだろうと思ったが、何か他の方法はなかったのかと思いながら散歩をして帰ってきた。ツバメがよりによってそんなところに巣作りしたのが悪いのかもしれないが、ツバメの巣立ちを待ってあげる心のゆとりもあってもいいのかなーと思った。
散歩（健康のためのウヲーキング）の途中田んぼや畑の多いい所に出ると、いつの間にか黒々と耕されていた。最近は田植えや、畑の植え付けもだんだん早くなってきたようだ。今年の連休は10日とか言われているが、最近の農家は機械化が進み、かなり大きな農家でも兼業が多いいようだ。この大型連休は近所の田や畑は一斉に動き出すだろう。今の農家は自分が子供のころとは天地の違いがあって、農作業もかなり楽になってきたようだ。子供のころの田植えしながら田植え歌を歌っている姿はもう見られない。聞こえるのは田植機の音だけで、日本の農業も進歩したものだ。自分が子供のころの農作業は、多分今の小学校では、「昔はこんのような農作業をしていました」と教えているだろう。自分も昔の人間になってしまった。
今日は特にすることもないので、朝から読書。先日図書館で借りてきた半藤一利の昭和史を読んだ。自分も戦前生まれ、サイタ、サイタ、サクラガ、サイタ、の年代なので当時のことを思う出しながら一気に読んだ。兎に角毎日が空襲で、よく現在まで生き抜くことが出来たと思う。終戦の時は小学校（国民学校と言っていた）3年であった。毎日が戦時教育（修身が主だ）の中、いずれは特攻隊に志願して天皇陛下のために命をささげるつもりでいた。それが戦後ガラッと変わり、進駐軍の監視のもとの教育を受けて育った。今の世の中不況だの、なんだかんだ言っているが、やっぱり今の日本は平和であり、この平和な世の中をいつまでも続けていくことが、日本人全体の使命だと感じた。
今日新年号が発表された。待ちに待ったといいたいところだが、自分達にはどうでもいいことのようだ。あんなに大騒ぎしているのを見ると、まあ、世の中は（日本は）平和なのかもしれない。ニュースなどで保育園の問題、派遣労働者の問題、格差の問題という、いろいろあるが、総じて日本は幸せなのかもしれない。自分も昭和、平成、令和と生きることが出来るということだ。令和がとういう世の中になるかわからないが、昭和のような（戦中、戦後、）のような時代になってほしくない。願わくは読んで字のごとくおだやかな時代になってもらいたい。自分も８３歳、昭和、平成、令和の３代生きることが出来るようだ。
