敬老会の招待状が届いた。今年で5回目でだ。一度も出席したこともない。出席しない人には後日お祝い品が届く。今、高齢化社会といはれ、今後もさらに高齢化が進み、福祉予算が心配されている中、敬老会などということなど続けていていいのだろうか？確かに自分が子供のころは、60歳過ぎの高齢者は少なかった。人生経験豊富であるということで、戦中、戦後を通して苦難を乗り越えてきた人で、60歳までにはなかなか命ある人は少なかった。そしてそれなりに世間から尊敬されていたように思う。でも、現在は高齢者が多くなって、福祉予算が足りなくなるとか、マスコミによる高齢者の報道には、肩身が狭くなる。自分は公務員を60歳で定年退職したときは、75歳まで生きれば良しとしていたのだが、80歳になる現在、まだお迎えが来る様子もない。いたって健康である。でも、毎日の高齢者のテレビ、新聞などのマスコミの報道を見るにつけ、今の若い人に対してうしろめたさを感じる。別に贅沢な生活をしているわけでもないが・・・・。でも今でもシルバーセンターの植木手入れの仕事をしていて、少しは社会に貢献しているつもりだが・・・。敬老の日（休日）あってもいいが、敬老会などと言って、各自体の予算など使わないほうがいいのだ。
今朝早くから雨風が激しく、一日テレビの台風の情報を見てしまった。オリンピックの閉会式の放映も落ち着いてみていられる状況ではなかった。一番の心配事は家の前の農業用水の川があふれて、我が家に流れ込んでくることだ。以前も多々あったことでも、やはり後始末のことを考えると、落ち着いていられなかった。市のほうへ何度かお願いをしたが、一向に話が進まない。某市会議員にお願いしてみたら、即見にきてくれて、まあ床下浸水になるようなことはなくなったが、やはり、雨の量ではいつ氾濫するかわからない。しかし、自分で市にお願いしてもダメで、市会議員にお願いするとすぐに来てくれるという、行政の在り方も如何がなものかな？安倍総理にでもおねがいしますかな・・・・
ここ数年、年のせいか朝早く目が覚めてしまう。今朝も4時ごろ目が覚めて、起きてしまうかどうか迷っていると、表の庭（庭というほどのものではないが・・）でコオロギが鳴いているのに気が付いた。自分は兄弟が多く、よく夏の間は祖母（父の母）の家に預けられた。そのとき祖母に聞かされたことは、コオロギは、トトカカ、トトカカ、サムサガクルカラ、スソトテ、カカトレ、と鳴いているのだとよく聞かされた。なるほど良く聞いているとそのように聞こえる。床に寝たまま考えると、トトとは父、カカとは母、すそとは裾、かかとは収穫物のように思われた。今日は盂蘭盆のせいかふと祖母のことが思い出された。今日は台風が接近していて夜には雨風がはげしくなるという予報だ。この台風が過ぎれば、一気に秋らしくなるのだろう。ふと、「秋きぬと、目にはさやかに見えねども、風の音のぞ驚かされる。」という古今和歌集の一句を思い出す。
今日は山の日で休日なので、家内と近くの道の駅へ出かけてみた。案の定家内の買い物につき合わされ、うんざりであった。店内はエアコンが効いていてすずしいのはいいのだが、自分にはあまりエアコンは好まないので、外の大きな欅の木の下にベンチがあったので、そこで買い物が終わって出てくる家内を待っていた。改めて気が付いたが意外や意外欅の下はかなり涼しいのに気が付いた。また近くの欅の木から吹いてくる風が、非常に心地よく感じられた。その時ふと思い出したことがあった。今から50年ぐらい前に某国立病院に就職していたとき、看護学生が、やはり、大きな欅のふもとで何やら楽しく会話していることを思い出した。当時はエアコンなどはない時代で、真夏の暑さをしのぐには、絶好のところらしかった。真夏の緑が濃い中で大きな欅の下で、真っ白な白衣を着た看護学生の姿は、今でも時々思い出す。あの頃の看護学生は、もう現役ではないだろうが、欅の下で家内を待っている間、フト思い出した。
ぐずついた天気も８月に入って、晴れの良い天気が続いている。雨のことが気になって仕事の進み具合が心配であったことは過去のものになった。それはそれでいいのだが、今度は作業中暑さで閉口している。テレビで毎日熱中症に注意して下さいと放映されているが、正に毎日が熱中症との戦いだ。この間１０時休みの時、縁側によしずが張ってあり、かすかな夏風で風鈴がなっているところで、自家製の麦茶と梅干をご馳走になった。風鈴の音を聞くのも何年ぶりだろう？。最近のうちは夏は窓から何から締め切って、エアコンをかけているうちが大半で、風鈴など下げているうちなどは全くと言っていいほど見られない。最近はお茶の時間はペットボトルを出して、何か味気ない気がしていたが、まだ、こういう家も残っているのだなと思い、懐かしく感じられた。幼稚園、保育園、の子供たちの元気な遊び声が騒音に聞こえ苦情が出る世の中だ。風鈴など楽しむことなどもってのほかなのかも・・・。でも、風鈴も秋の終わりごろまで取り込まないで、秋風にゆられて音を鳴らしているのも、何かもの悲しく聞こえることもあるが・・・
