忘却への扉

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行き当たりばったり

2012-08-02 | 追憶
 ラジオで行き当たりばったりのドライブの話題を聴いて、無性にどこかに出かけたくなった。歩いて山に来るまでに、ツバメやトンボの飛び交う様子を見たり山から眺める景色のせいもあったのかも知れない。
 山田洋次監督作品の映画「男はつらいよ」の香具師(やし)車寅次郎の真似はできないが、気ままにふらりと出かけられたらとそんな願望は若い頃からある。
 1人で汽車や電車に船にも乗って、あとはバスか市電かもっぱら歩き。結婚して子供たちが大きくなり家を離れると、2人で行き当たりばったりのドライブを楽しんだ。妻が友だちや趣味仲間とたくさんの時間と自動車を使うぶん、私は遠くは数少ないが市内はバイクでよく行った。
 それが自動車は妻専用となりバイクの無いのが5年ほど続いた。近年50㏄原付を買ってもらっが、まだわが家で町内限定の規制付きとは利用範囲は狭すぎる。
 私的にも仕事としてもバイクや自動車を運転する日々が長かっただけに、後部座席や助手席に座り家族ではよく出かけるのだけれどやはり自分の自由な時間はほとんどないような気分になることが多い。
 鳥たちのように空は飛べなくても、制限速度30キロ未満の原付で走ることはできる。毎月の小遣いをゼロにされているのはきついが、幸いにガソリンは満タンにできる。
 昔のようにパンク修理の工具までは必要ないだろう。予備のガソリンタンクを後ろに積んでと考えるだけで楽しくなる。
 空を飛んででも行きたい。帰りたいと思っていたままになった人を想いだす。あの人の望みをかなえるためにも走れる間に走りたい。だったら目的地は決まってしまうがそれもいい。