忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

また新しく

2007-12-03 | 共に
 病院が無くなる地域が増えている中、この町に新しく医院ができた。過去には病院、診療所、歯科医院があり利用していた。最後まで医療を続けた病院も数年前に閉じた。行く機会も無くなっていたが、地域に病院があることの安心感の重さを失って知る。
 古い大きな木造の病院は解体され、寂しい空地となった。しばらくして工事がはじまり、以前と比較すれば小さな可愛い医院ができた。
 良かった良かったの声を聞く。やっと今日になったが、家族で初めて行った。前の病院では建物内の床下だった地面を歩くのも不思議な気分。
 新しい医院の中に入る。明るい声で明るい待合室に案内された。先に来てソファーに座っていたのは顔見知りの人。挨拶がわりの「良かったね」の言葉は、昨夜からの小雨とこの医院ができたこと。
 診察室で問診する医師もこの町をよく知り身近に感じる人。注射が終わり部屋を出る時、「これからもよろしくお願いします」と言ったら「こちらこそ」と笑顔の返事があった。