忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

柿の木のてっぺん

2007-12-27 | 追憶
 平らな果樹園は、奥の一部分が斜面になっている。その端に高さ5~6メートルの大きな古い渋柿の木がある。
 祖父が柿の実を採って帰って、祖母が皮を剥き干し柿を作っていた。甘いお菓子など食べるのが珍しい時代、とても美味しかった。
 それを覚えているということは、その柿の木の樹齢は私より古い。何年ぶりかで柿の木に登った。1ヶ月ほど前に一度、その時は途中までがやっと。
 以前はなかった幹の下方に小枝ができて登りやすい筈なのに、手をかける場所によっては怖いと思う。何とか千切って放り投げた。
 その時の干し柿が食べれるようになった年末、また渋柿の追加をたのまれる。前回とは登りかたも微妙に違い、この体調だと落ちるかなとでも不思議と不安はない。
 今回はてっぺんまで登れた。遠くの景色を見る暇などなく、伸び過ぎた枝を切り柿を採る。次第になれるが、危険を意識しないのを危ないと思う。無事に下りて柿を持って帰れたが、食べるのは私一人。
コメント
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