みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

ダビデ、王に

2019年07月17日 | サムエル記第二

サムエル記第二 5章

 二日続けてのお客様。「おいしい」と夕食を食べていただき、ありがとうございました。いつも二人で食事をしているので、一人が加わるととても賑やかになります。

 ヘブロンでの7年半を経て、30歳でダビデは全イスラエルの王となりました。「私たちはあなたの骨肉です」とのことばを、ダビデはどのような思いで聞いたのだろうかと想像を膨らませます。性急に王を奪い取ることなく、この時が必ず来るとしてとしてダビデは待ち続けたのです。

 いつかも書いたことですが、今はスピードの時代。すぐに結果を確認しないと不安になります。回顧癖のある老人の一人としては、手紙を出して返事が来るまでの間を首を長くして待った手紙時代のことを思い出します。ちょっとでもメールの返信が遅くなると、いや、メールどころではありません。SNSですぐに返信をしないと大変なことになるなどと、何かに追われている毎日を過ごす人も少なくありません。

 王になったダビデがまずしたのは、エルサレムを攻略すること。当時エルサレムはエブス人のものでした。かつてヨシュアの時代に、ユダヤ人がここを攻めたのですが、完全にエブス人を追い払うことができなかったのです。ダビデは堅固なシオンの要害を攻め取りました。歴代誌第一11章にはもう少し詳しく攻略の様子が描かれています。そして、攻略した場所を「ダビデの町」と呼びました。

 本章後半は、ペリシテ人を撃退するダビデの姿を描きます。この時ペリシテ人は、ダビデが攻略したダビデの町のすぐ近くまで攻め込みました。しかしダビデは、主からの答えを得てペリシテの軍隊を散らすことができました。

 待つこと、神に聴くことがどれほどの力になるのだろうかと、思うのです。


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