止まらず一歩

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太閤(背割)下水を見学

2013-12-10 09:45:05 | Weblog
 太閤(背割)下水は、平成17年に大阪市の文化財に指定されている。
 電話で見学を申し込むと
 「今日の午後はいかがですか」 と言われて出かけることにした。
 施設は、谷町4丁目駅から徒歩5分のところ。南大江小学校西側入口の敷地
 内にある。地上の覘き窓からは、いつでも自由に覘き見ることができるが、
 (財)都市技術センターに申し込むと入口(施錠)を開けて地下に入ることがで
 きる。
 ガイドの小南さんが、おもむろに検知器を取り出し「何時でも入れるわけではな
 いんです」。酸素濃度が低いと人が死ぬこともあるという。
 『太閤下水は』
 豊臣秀吉による大阪城築城の際に原型が造られた(と、いわれている) "石積
 の下水溝" である。
 町づくりに当って、大阪が「淀川」と「大和川」のデルタ地帯にできた低湿な土地
 だったので、道路整備と同時に町屋から出る下水を排水するための下水溝が
 建設された。
      註=そのころ、人糞は田畑の貴重な肥料になったので、下水に流され
        ることはなかったから、今より綺麗な水が流れていた
 東西の横堀川に囲まれた城下町は、大阪城に向かう東西道を軸に碁盤の目
 に区切られ、その道路に面した建物の背中どうしのところ(裏口)に下水溝が掘
 られたところから『背割下水』とも呼ばれている。 当時の大阪は、この太閤(背
 割)下水に挟まれた約40間(72m)四方の区画が町割りの基本になっていた。
 そして今でも約7Kmの区間が残って下水道として使われている。
  「見学者はどれくらい来ますか?」
  「年間400人くらいです」と小南さん。
 ここには大阪の都市史がある。
 《地下施設見学申し込み》
 (財)都市技術センター(06-4963-2092) 事前の申し込みが必要

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