50年も前、六畳一間の安アパートに住んでいたころ、高熱に一晩うなされていたことを思い出した。 酒も入ってフラフラ歩いているうちに足が止まって歩けなくなってしまった私をタクシーが家まで運んでくれた。熱っぽく感じたが意識はあった・・・家財らしいものは何もなかったのに不思議と体温計があった。測ってみると39度くらいあった。寒いのか暑いのか分からなかったけど這いながら洗面器に水を汲みタオルを浸した。タオルはすぐに熱を吸って熱くなる。絞る力もなかったからそのまま頭におくだけだった。そのうち五体の感覚がなく手も足も自分の意識で動かなくなった。一晩うなされるようにして翌日の昼ころ意識が戻った。体温を測るとまだ39度以上あったので、何も喰わずに寝ていた。月曜の朝、体温は37度くらいまで下がり、腹もへっていたので駅前で立ち食いソバを喰い会社に出た。つくづく「嫁がいたらなぁ」と思った。
二月ころ、PCR検査に辿りつくまでの流れをテレビ画面に思い起こすと ➀37.5度以上の発熱が4日以上続き ➁かかりつけ医から保健所に連絡してもらい ➂保健所が判断→検査(検査してもらえないケースもあった)、と理解していた。 昔の発熱が頭をよぎり「あんな苦しいのを4日も我慢しろ」という専門家会議に対する信頼は消えてしまった。
ところが最近になって、釜萢という専門家会議のメンバーが 「熱が出ても4日間自宅で我慢しろと言ったわけではなく、普段病院行かない人でも4日も熱が続くなら是非受診して下さいという意味で言ったのに、逆に受け取られた」 と言い直している。
押谷(東北大教授)も「PCR検査を抑えていることがクラスターの発生を抑えている」 と検査を抑制してきたことが正しかったように言っていた。
前から有名人が亡くなったときなど、厚生省や専門家会議が検査を抑えてきたせいだと思ってきたが、彼らは今までの方針をここにきて「そんなことは言っていない」と言う。
卑怯なヤツらだ。
安倍晋三のウソは本人の能力によるものだと最近は諦めてもいるが、国の方針を示す専門家会議の連中まで安倍に倣うようになってはおしまいだ