2日目の正代と宇良戦により、大相撲の土俵の危険性の声が
上がっている。私も以前からこの問題の危険性を指摘してき
た。大相撲の土俵は丸い俵から、外側にかけての部分が狭い。
アマチュアの土俵はこの部分が広く取ってあり、転落を防い
でいる。私も国技館で副審を務めて、改めてその狭さを実感
した。それと同時にアマチュアの土俵に比べて、土俵が高く、
危険性を増している。また、土俵周りの審判員や観客が余り
にも土俵の近くにいて、転落してくる力士との危険性を増し
ている。かって審判員が入院したこともあった。もう一回り
人を下げるべきである。この土俵は、わんぱく相撲でも使用
するのでなおさらである。土俵周りにマットを敷くのも一案
である。宇良の相撲の危険性を指摘する声がある。最後の最
後に相手力士にしがみつくと、両者が危険である。これは現
在の審判が、体(たい)が無いのを取らずに、少しでも早く土
に付いたかを取る方向になってしまったのも原因がある。
(参考 先代琴ノ若対朝青龍戦)