斎藤健治氏の『土俵』274号が届いた。今号の主な掲載文は次の通り。
◯国技大相撲を救った稀勢の里(斎藤健治氏)
◯相撲界に喝!№1(牛場靖彦氏)
◯次郎長を取り巻く力士達(杉浦弘)
お問い合わせは斎藤健治氏まで。
電話 03-3614-2349
なお、購読料は年6回分で送料とも820円
(82円切手10枚)
ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!
まもなく平成も終わりとなる。平成の角界を振り返ると、後半は
これでもかと角界を揺るがす事件の連続である。これらを記してみる。
◯時津風部屋の力士殴打致死事件
◯横綱朝青龍のサッカー・暴力などの一連の事件
◯露鵬などの大麻事件
◯千代白鵬などの八百長事件
◯大関琴光喜などの野球賭博事件
◯芝田山(大乃国)の弟子への殴打事件
◯春日野(栃乃和歌)の弟子への暴力事件
◯横綱白鵬の一連の厳重注意
◯横綱日馬富士の暴力事件
◯貴乃花の一連の問題
こうして、ついには本場所の休止にまで追い込まれた。
そして、館内の入場者もガラガラという状態となった。
外国人がらみが多いのも、気にかかる。
玉鷲数日前では、まさかの優勝である。次の星いかんでは
大関も望める。数年前には、すぐにでも大関と期待させた
が、その後、中だるみであった。以前白鵬に汗をしっかり
拭くように声を出したのもよかった。片男波部屋としては、
半世紀ぶりの優勝である。地下の横綱玉の海も喜んでいる
事であろう。玉の海の資料を持っている私も、快哉である。
一方、貴景勝は星数を挙げているのに、大関を見送られた。
これから横綱を目指すなら、突きだけでなく、若羽黒のよ
うな押しも取り組む必要がある。
いよいよ玉鷲の優勝が近づいた。全くノーマークで
あった。来場所いかんでは、大関もありうる。一方
の貴景勝は、一時は脱落かと思われたが、大関は当
確で、優勝の可能性もわずかながらある。これで優
勝者が栃ノ心・御嶽海・貴景勝・(玉鷲)など、戦国
時代となった。両横綱と3大関の不振で、これからも
関脇以下の優勝も望める。果たして、これから抜け
出して1年後、2年後の番付がどうなっているのか目
が離せない。
これまで怪我が多いのは、稽古不足で食べすぎ、土俵の形体
を書いた。もう一つ指摘したいのが、本場所の過多である。
年6場所のうえに、最近は相撲人気が持ち直しで、地方巡業
も多い。これでは怪我をしても、ゆっくり癒す間もない。元
大関照ノ富士をみればよく分かる。年6場所となった当時から
比べると、力士の体は巨大になった。それをそのまま当てはめ
て年6場所のままにするのは無理である。取り口も、うっちゃり
が消えて、突いて叩くつまらない相撲となってしまった。
フォロー中フォローするフォローする