独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

北朝鮮問題解決には駐韓米軍の撤退が必要

2017年07月05日 09時47分14秒 | 北朝鮮
北朝鮮問題とは何かというと、核兵器などの大量破壊兵器とその運搬手段であるミサイルの開発が急速に進んでいることである。それに対して、日本が何もできないのは言うまでもないが、米国でさえ対応に苦しんでいるのだ。
米国の悩みとは、
(1)経済制裁などの手段では北朝鮮を押さえ込むことができない。
(2)北から飛来する弾道ミサイルを撃ち落とすことが技術的に困難。
(3)北の核兵器・ミサイル施設を先制爆撃すれば、韓国への反撃により大量の犠牲が見込まれる。その場合、米国の責任が厳しく追求されるのは必至。

これにより、米国は今のところ有効な対北政策を持ち合わせていない。
一方で、米韓関係に興味深い進展が見られる。言うまでもなく、親北政権の誕生である。それにともなって、
(1)THAADの配備および費用負担問題が今後どうなるか?
   韓国は中国からの圧力に耐えられるか?
(2)戦時作戦統制権がいつ韓国軍に返還されるか?
返還が実現した場合、駐韓米軍は撤退するか?

このような2つの不確定要素が今後の北朝鮮問題の行方に大きく関わってくるだろう。

韓米首脳会談:戦時作戦統制権の早期移管に合意=共同声明
2017/07/03
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/07/03/2017070300815.html

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が中国の圧力に耐えかねてTHAADの配備を中止するとか、費用負担を拒否した場合、トランプ大統領は怒り心頭で、戦時作戦統制権を直ちに返還して、駐韓米軍の撤退に踏み切る可能性がある。
そして、それは米国から見て、唯一の北朝鮮問題の解決策になるだろう。

(1)駐韓米軍が撤退すれば、北朝鮮が核・ミサイル開発に狂奔する表向きの理由がなくなる。裏の理由は、核・ミサイルのイランなどへの輸出による外貨稼ぎだが、公言することはできない。
(2)共産主義の退潮により、米軍が韓国に駐留する理由(赤化防止)が消失した。
(3)韓国は、経済発展により、自力での防衛力を保有するに至った。

これらは、いずれも米軍の韓国からの撤退を正当化するものだ。
米軍地上部隊が撤退すれば、現実問題として韓国軍の士気は低く、北が本格的攻勢に出た場合、敗走する可能性が高い。北のカリアゲ将軍サマはそれを見越して、南進を決意すると予想するのが合理的だろう。

駐韓米軍が撤退しても、米韓同盟は維持され、米軍はグアムと日本の基地からの空爆により韓国を防衛することになるだろう。
北が南進に踏み切れば、まさに、米国にとってチャンス到来である。
北の核施設、ミサイル基地などを空爆により徹底的に叩くことができる。つまり、米国から見た北朝鮮問題を解決することができるのだ。韓国側に多大の犠牲がでても、米国の責任ではない。
その場合、北主導での朝鮮半島統一が実現する可能性を排除できないが、核・ミサイルが破壊され、関連技術者の多くが殺害されていれば、再び核武装を実現することは困難だろう。戦争で荒廃した朝鮮半島が国連統治になる可能性もある。それは日米から見て、最も好ましい結末である。
これにより、米国から見た北朝鮮の脅威は消失する。
日本は難民流入という大変な問題を抱え込むことになるが、総理大臣が有能であれば、それに備えることは可能であろう。
有能な総理大臣候補が見当たらないことは大問題だが・・・

本テーマについて、これまでに2回取り上げた。米軍の韓国撤退という考えに変化はない。「韓国に愛情はないのか」と韓国人から怒鳴られそうだが「はい、愛情はありません」wwwww

米軍の韓国撤収が北朝鮮問題解決の第一歩(2017年04月15日)

小説「第二次朝鮮動乱」(2017年03月12日)


<2017年9月25日>

Let U.S. Deterrence Fail on the Korean Peninsula
朝鮮半島への米国の関与をやめよう

September 24, 2017 by Stefan Soesanto
http://nationalinterest.org/feature/let-us-deterrence-fail-the-korean-peninsula-22441
On deterrence: Rather than strengthening deterrence, Washington should lower the U.S. deterrence posture on the peninsula to the extent that it might fail. This approach would entail withdrawing almost all U.S. forces and military assets from South Korea, and stopping all annual U.S.-ROK exercises. While United States and allied military planners will decry this approach as irresponsible and dangerous, the strategy’s underlying motivations are threefold: (1) providing a last goodwill gesture for diplomacy to work, (2) putting pressure on both Koreas to negotiate a feasible agreement on the future of the peninsula, and (3) potentially baiting Pyongyang into crossing the thirty-eighth parallel in search of a military solution.

赤字部分の訳:
このアプローチにおいては、ほとんどすべての駐韓米軍の撤収と、すべての米韓軍事演習の停止を伴う。

緑字部分の訳:
(3)軍事的解決を目指して、平壌が38度線を超えて攻め込むように誘いだす。


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