独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

保守層に見放される安倍晋三

2015年10月21日 15時15分46秒 | 日本
【政治】外国人を積極的に受け入れ、地方創生の加速化を図る自治体の先行的取組を後押ししていく-安倍首相 国家戦略会議★3 [転載禁止]2ch.net
2015/10/21(水)

平成27年10月20日国家戦略特別区域諮問会議
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/actions/201510/20senryaku_tokku.html

 平成27年10月20日、安倍総理は、総理大臣官邸で第16回国家戦略特別区域諮問会議を開催しました。
 会議では、「区域計画の認定」及び「規制改革事項の追加」について、それぞれ議論が行われました。
 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「『戦後最大の経済、GDP600兆円』の実現に向けて、生産性を抜本的に向上させてまいります。
 国家戦略特区は、規制改革の突破口です。人々の創意工夫が活かされ、地域が元気になるように、制度を変えていきます。
 日本を訪れる外国の方々の滞在経験を、より便利で快適なものとしていかなければなりません。このため、旅館でなくても短期に宿泊できる住居を広げていく。過疎地等での観光客の交通手段として、自家用自動車の活用を拡大する。
 外国人を積極的に受け入れ、地方創生の加速化を図る自治体の先行的取組を後押ししていかなければなりません。このため、入国管理の迅速化を進める。 
日本のアニメ、和食、デザイン、ファッションなどを学びに来た留学生が、日本で本格的な実務経験を積むための就業許可の基準が明確になるよう、総合的に在留資格を見直します。

 農林水産業の競争力を抜本的に強化し、輸出産業としても発展させていかなければなりません。
 あらゆる分野で、日本の潜在力を解き放っていかなければならないと考えます。石破担当大臣と民間有識者の皆様には、
引き続き、規制改革メニューの大胆な拡大と、指定区域の追加について、精力的な御議論をお願いしたいと思います。」


****以下、2ちゃんねるより

中国人や朝鮮人が犯罪犯し捲ってんのに更に滞在しやすくすんの?
流石売国奴安倍、やってる事が滅茶苦茶

移民政策はしないって言ってたよな!?

子供増やすことに全力上げろよ

明らかにご乱心だな

ほーら、また経団連の口車に乗って売国政策を進めようとしている。
さすがのネトウヨも、そろそろ安倍ちゃんの本性がわかってきたんじゃないか?

やっぱり経団連の目論み通りに移民を推進するのね
ただ隣国から大量に受け入れるのは移民じゃなくて内部侵略というのをよく考えて欲しい

外国人入れても職は地方にはほとんどないw

どこの大学出たらこんなバカが出来上がるんだろう

朝鮮人と中国人は不要。

何が戦後最大の600兆だよw
経済ってのはちょっとずつでも成長するのが当たり前なんだから
普通なら毎年最大のGDPなんだよw
そもそも2000年から毎年1.5%成長してれば
今年は630兆のはずだってのw
アベノミクスのスタート時の目標は
2013年から2022年まで毎年名目3%の成長を続けるって公約だ。
2022年には650兆になる公約だったんだよ。
2013~2015年を無かった事にして
新しく下方修正した目標値が600兆円。
何を偉そうに言ってんだ。ここまでの失敗をまず謝れよw

日本人だって仕事ないにの、外国人が生活できるだけ稼げるのかよ。
ナマポになるだけだろう(;´д`)

子供が居ない奴は駄目だな

国家戦略特区諮問会議で話した外国人積極受け入れと白タク解禁は
明らかに繋がってるよなー
外国人を白タク運転手にさせるという…

消費税増税をして内需を下げて外国人頼みw

外国人が来たところで地方に行きたがるわけねぇだろうが。
邦人ですら東京に出たがるやつばっかりなんだから。

安倍チョンって本当に売国馬鹿なんだなぁ。
オランダでもベルギーでも移民がとある地域に集中して地方自治体牛耳って国家分断の危機に直面して
エライ事になっているのに自ら危機を招き込むとは。
頭おかしいのにも程がある。

>安倍はバカなのか?
YES、安倍はバカだ。
こんな事、日本中誰でも知っている。

日本人は三世代同居(失笑)

安倍信者は日本のために安倍を支持してるわけじゃない、安倍のために安倍を支持してるカルトw

そのうち日本の法律が通用しない地域が出来るな

外国人を受け入れても問題解決にはならない。

そもそも安倍が保守派って何の冗談?
思想的に革新左翼じゃん

海外にばかり頼らず日本のことは日本人がよく考えて立て直した方が良い

****


安倍晋三の経済政策、アベノミクス、は失敗に終わる公算が大きい。今現在、8%への消費税増税の悪影響から脱することができず、日本経済は再びデフレスパイラルに陥っているとみられる。しかし、安倍晋三は経済政策の失敗を認めることをいさぎよしとせず、「新3本の矢」という空虚なスローガンを持ちだして国民の目をあざむこうとしている。

安倍晋三は保守政治家だと勘違いして支持した時期があったが、とんでもない誤解だった。安倍晋三の本質は急進的な革命家であり、日本を根底からぶち壊そうとしているのだ。岩盤規制にドリルで穴を開けると言っているが、それは要するに、日本の良き伝統を急激に破壊するということだ。
日本の悪い所、遅れた所を様子を見ながら少しずつ改善していくということなら大いに賛成だが、急激に何もかもぶち壊すのは革命に他ならない。

安倍晋三不支持への保守層の傾斜が次第に強まっているように思える。昨年の消費税上げをめぐって、代表的な保守論客の一人である三橋貴明氏は明確に反安倍晋三に舵を切った。三橋氏のブログは人気ブログランキングで不動の一位を占めており、反安倍晋三の有力な拠点になっている。安倍政権は「財政健全化と成長の二兎を追う」と馬鹿なことを恥ずかしげもなく公言しているが、結局は一兎をも得ずに失敗するだろう。今月19日に行われたカナダ総選挙で自由党が圧勝した。現在のカナダは「不況」というわけで、自由党は、
「公共投資によるインフラ整備」
「財政赤字拡大を三年間容認」
「富裕層増税と、中間層減税」

という、至極真っ当な政策を訴え、有権者の心をつかんだ(三橋氏)。これこそ安倍晋三が目指すべき方向を示唆しているが、愚かな安倍晋三が気づくことはないだろう。

外国人の受け入れについては、留学生であれ、短期労働者であれ、移民であれ、難民であれ、極めて慎重に検討されるべきだ。財界が外国人受け入れを望むのは低賃金の労働者を確保して目先の利益を最大化したいということにすぎないのであり、国家国民の安寧を考えているわけではない。
外国人を受け入れて、それが失敗だったとわかっても、元に戻すことはほぼ不可能だ。広く国民の声に耳を傾け、欧米の事例を研究し、100年後の日本はどうあるべきかを考えるべきなのだ。まさに国家存立の根幹に関わる問題であり、慎重の上にも慎重でなければならない。


<2015年11月16日>

Japan dips into recession in stumble for 'Abenomics'
アベノミクスのつまずきで日本がリセッションに転落した

2015.11.16
http://news.yahoo.com/japan-july-sept-gdp-shrinks-0-2-second-001026472.html
日本経済は、安倍晋三がおよそ3年前に首相になってから二回目のリセッションに転落したことが月曜日発表のデータで示された。(中略)
政府の発表によると、GDPが7-9月期に0.2%、年率で0.8%縮小し、2期連続の低下となり、リセッションに突入したとみなされた。

アホの甘利は賃金が上昇傾向にあることから、経済は回復過程にあるとホザき、補正予算は経済刺激のためではなく、社会保障とTPP対応のためだと強弁し、リセッション入りを認めようとしない。
アホはどこまでいってもアホであることが証明された。
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ネットフリックスとコタツ・ベッドで楽しみ倍増

2015年10月18日 21時49分45秒 | 生活
ネットフリックスを視聴できるようになって生活が一変した。
まだコタツ・ベッドが必要になるほど寒くないが、ベッドに寝転んで映画を鑑賞する時間はこの世の極楽だ。



ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える (講談社現代新書) 新書 – 2015/10/16
西田 宗千佳 (著)

内容紹介

放送・通信の黒船がやってきた! 2015年9月に上陸したネット配信の覇者ネットフリックスと、それを迎え撃つHulu、dTV 、アマゾンなどの巨人たち。
動画配信された作品を「イッキ見」するという新しい波は、テレビのビジネスモデルを、私たちの生活をいかに変えるか、最前線からの報告。

・「レコメンド機能」など、「ネットフリックス」の世界有数のデータ解析力。
・日本型動画配信を拓いたNTTドコモとエイベックス「dTV」。
・日本テレビ傘下「Hulu」のコンテンツ戦略。
・ネット配信を迎え撃つディスクの巨人「アマゾン」、「TSUTAYA」。
・民放キー局の「見逃し配信」サービス。

「テレビの前のお茶の間」という習慣が失われた時代の新しいコンテンツ消費の姿を、第一人者が描く!

登録情報

新書: 224ページ
出版社: 講談社 (2015/10/16)
言語: 日本語
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中国主流派に浸透する強硬路線

2015年10月03日 20時29分30秒 | 中国
中国の強硬派といえば、かっては「日本と米国を大量破壊兵器により全滅させるべき」と主張した遅浩田元中国国防長官や元中国国防大学院長の朱成虎少将がいた。おそらくはその流れを汲むと思われる若手強硬派が習近平の登場にともなって力を増しているようだ。以下に紹介する刘明福は若手(といっても64歳だが)強硬派の最右翼と見られる。その恐るべき好戦的な言動を聞いてもなお「憲法9条が日本を守ってくれる」と言いはる左翼は、ほとんど痴呆状態 idiot と見てもいいだろう。

Chinese Colonel’s Hard-Line Views Seep Into the Mainstream
OCT. 2, 2015 By EDWARD WONG (翻訳:stopchina)
http://www.nytimes.com/2015/10/03/world/asia/chinese-colonels-hard-line-views-seep-into-the-mainstream.html?_r=0

北京―先月の晴れ渡った日、退役大佐のLiu Mingfu (刘明福)は自宅のテレビで戦車、兵員輸送車、弾道ミサイルが天安門広場で習近平主席の前を行進する様子を見ていた。共産党は、党の歴史で最大とされる、70年前の対日戦争の勝利を記念する軍事パレードを実施した。
「私は心が奮い立ち誇らしく思った。パレードは平和への大国の決意と力を示すものだったから」と大佐はインタビューで話した。「日本の軍国主義、世界覇権国家および世界に蔓延するテロが平和を脅かしている」

世界覇権国家とは、いうまでもなく、米国を指しており、大佐が長年研究してきた対象だ。多くの中国人にとって、Liu大佐(64歳)は人民解放軍における最も著名な軍事専門家である。
彼の名声は2010年に出版されてベストセラーになった「中国夢 The China Dream」によるものだ。

****
The China Dream: Great Power Thinking and Strategic Posture in the Post-American Era
Hardcover – May 5, 2015
by Liu Mingfu (Author)

ポスト・アメリカ時代における米中の避けがたい争いと、世界における経済的、軍事的、文化的な「世紀の決闘」の到来について検証する。著者は中国軍の退役軍事専門家であり、国家の究極の目標は歴史上の栄光を回復するとともに、世界の指導者として米国にとって代わることであると規定する。2010年に北京で出版された本書は中国に支配される世界という視点が国際的な論争を巻き起こした。英語に翻訳された本書は、中国の国家目標に関するタカ派の見解と、21世紀における中国の戦略目標を理解する上で重要である。

****

その本では米国の世界覇権について分析し、地域だけでなく世界の平和を守るには
中国がそれを覆すことが必要であると主張した。「世界最強の国家になることが21世紀における中国の目標である」と大佐は書いた。

その当時、大佐や他の強硬派軍事専門家は、多くの海外専門家により、少数派として無視された。しかし、本の出版から2年後、習近平が権力の座に就き、偉大な国家を回復するという彼自身の「中国夢」を宣言したが、その要点はアジアにおける中国の軍事プレゼンスを拡大するというものだった。今では、軍事強硬派が主流派のように見える。

Liu大佐の著書「中国夢」の英語版の初版が5月に CN Times Booksから出版されたのはその点で適切だった。同出版社は北京市宣伝局の元職員により設立され、ニューヨークに拠点を置く。本の表紙にはキッシンジャーの著書 “On China” からの引用がある。同書にはLiu大佐の本を紹介する記述があり、「Liuの見解によれば、中国の平和的な勃興がどのようなものであれ、米中関係の対立は必然である」。

ある日の午後の北京の中心部に近いレストランでの記者との会見で、Liu大佐は今世紀最大の地政学的敵対関係について見解を述べた。

「アジアのいたるところで火の手が上がっており、どこであろうが戦場になる可能性がある」と彼は話した。「それらすべてが米国の見えざる手によってもたらされたものだ。米国の黒い手がなければ、アジアはもっと平和で安定しているはずだ」。

「ワシントンのアジア政策は”カニ政策”だ」と彼は付け加えた。「大きな竹カゴがあり、カゴの中のカニのように、すべての国々がたがいに噛み付き合うことを米国は望んでいるのだ」。

大佐の見解によれば、米国に逆らう大胆不敵な指導者を中国はついに獲得した。
「中国はかって東の眠れるライオンと呼ばれていた。しかし、今や我々は目覚めたのであり、習近平はライオンの群れの指導者であり、どんな時にも戦うことをためらわない」と大佐は言った。

「習主席が権力の座について以来、軍に厳格な規則を課した」と彼は付け加えた。「今では、兵士は毎日訓練にはげみ、戦争以外のことは何も考えない。私の同僚の将軍や大佐たちは、かっては肥満で青白かったが、今では強制的な訓練のおかげで日焼けして筋肉質になっている」。
大佐自身は筋肉質で、角ばった顔と短い髪の毛が特徴だ。彼が話している時、彼の妻は隣でスマホに文章を打ち込んでいた。彼は大きなスーツケースを持ち込んでおり、中には10冊の本が入っていた。彼はそれをテーブルの上に並べた。9冊は「中国夢」の様々な版であり、10冊目は “The Hundred-Year Marathon” だった。これはLiu大佐への米国の反撃であり、中国ウオッチャーでレーガン時代のペンタゴンの官僚だったMichael Pillsburyの著書である。この本でPillsburyは世界支配への中国の戦略について見解を述べている。

「今日、中国が直面している最大の脅威は軍事的危機だ」とLiu大佐は言う。「中国と米国の軍事力には大きな格差がある」。

その意見は、近年習氏が表明した見解と一致する。習氏は先月ワシントンを公式訪問してオバマ大統領と安全保障問題について議論した。習氏は、軍を近代化して戦闘可能な体制にすることが必要であり、軍を弱体化させている腐敗を一掃しなければならないと述べた。
「腐敗はかなりひどい状態でPLA(人民解放軍)を痛めつけている」とLiu大佐は言い、中でも、官職の売買が広く行われていることを指摘した。

Liu大佐は中国東部の山東省で育ち、1969年に入隊した。10年後に済南軍区の政治部門に配属され、後に同部門の長になった。1998年から2011年の退役まで、中国人民解放军国防大学で政治と軍事戦略を教え、同校の战略研究所所長になった。大佐は自分の知的関心はマルクス理論と毛沢東思想にあるが、同時に、中国軍の「政治工作political work」にもあると話した。

Liu大佐は今年の初夏に米国に渡り、12日間の出版関連の旅をした。ワシントンでは、Liu大佐を1990年台後半から知るPillsbury氏がジョージータウンの自宅での夕食会に招待した。120人の出席者の中には二人の国会議員、著名なネオコン知識人であるPaul D. Wolfowitz、および2003年のイラク侵攻を推進したブッシュ政権の国防当局者などがいた。Pillsbury氏は大佐をペンタゴンにも案内した。

「新時代のヒッピーという文脈で見ると、互いに知り合うことがますます大切になっている」とPillsbury氏は言う。同氏は保守系シンクタンクであるハドソン研究所において中国戦略センターを率いている。「強硬派に語らせることで、アメリカ人は彼らがどう考えるのか、どう主張するのかを知ることができる」。

Pillsbury氏は、Liu大佐は戦略を立案する50人の中国軍タカ派の一人だと指摘したうえで、「強硬派は習が彼らの仕事に興味を示したことに興奮しているようだ」と電話取材に答えた。

会話の中で、西側や他のアジア諸国を怒らせた習氏の政策をLiu大佐はやすやすと正当化した。
領有権が争われている南シナ海における中国の軍事力増強と人工島の造成について:「中国は主権の完全性を守るために滑走路を建設し、不法に中国の領土を占領しようとする国家を排除できるようにしなければならない。我々はそれらの国家による状況のさらなるエスカレーションを阻止しなければならない」。

米国と日本の軍事同盟について:「両国は近隣諸国を扇動して我々を挑発してきた」

中国における外国NGOの活動を制限するための法案について:「中国内の多くのNGOは、実際には、中国の安定を乱そうとする米国政府のために働いている。彼らは中国で活動する第五列*だ。共産党と政府に対する不満をかきたて、国家の安全を危険にさらしている」。
*第五列:本来味方であるはずの集団の中で敵方に味方する人々、つまり「スパイ」などの存在を指す。

宋国友Song Guoyou(上海の復旦大学の国際関係論教授)は“The China Dream”を見て、次のように語った。「彼が強硬なのは、「中国夢」および中国―米国関係を彼の職業上の立場から説明しようとしているからであり、理解できる」。しかし、宋教授は次のように付け加えた。「軍は非常に重要な勢力であり、他にも多様な勢力が中国には存在するが、どの勢力も最高責任者と話をすることができない」

Liu大佐は、彼の考えを今後出版する3冊の本でさらに詳しく説明するつもりだと語った。そのうちの2冊は中国主席にとっての未来展望に関するもので、習主席の「強力な軍事力の夢」についても触れる。3冊目は米国大統領のための教科書になるよう計画しているが、その本の仮題は「覇権のたそがれThe Twilight of Hegemony」。

「米国の中国政策は破綻しており、ワシントンは13億の人々を敵とみなしている。ワシントンは中国を敵国と見ており、それにより米国の敵になるように中国を押し出すことになるだろう」とLiu大佐は言う。



<2015年11月4日>


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)11月5日(木曜日)
       通算第4717号   <前日発行>
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 「いまさら遅すぎる」とも言いたいが
  親中ハト派のピルスベリー氏も「中国に騙された」と悔恨の書
******************************

 「わたしは中国に騙されていました。中国は本気でアメリカを打倒する夢に取り憑かれ次々と国際金融機関を騙し、アメリカから技術を盗み取り、日々、その百年の目標に向かって、実行しているのです」というのが、彼が書いた話題の書『百年マラソン』の骨子である。

 本が出版されたことは原書の段階で知っていたが、翻訳がでても読もうという気力がなかった。
 ある日、勉強会で多くの保守系論客が、この本を話題にしたのは意外だった。中国の野望に関しては百万言を費やしてもまだ足りないことを同時に痛感した。

 ピルスベリー氏が言っていることはこうである。
 『中国の軍事拡張は平和を目ざすゆえになされる』と中国は西側に信じ込ませることに成功した。

これに一役買った中国宣伝のラウドスピーカー役を演じたのが、キッシンジャー、ブレジンスキー、スコウクラフト、ディブ・シャンボー、エズラ・ヴォーゲルらの「パンダハガー」だった。

日本でもごろごろと名前を挙げるいとまもないくらいにいる、いる。
 政治論客はおおよその人は知っているだろうが、たちが悪いのは経済畑の論客等で、中国経済は破綻しない、崩壊論を言っている人たちはあまたがおかしいなどという言説を展開している。

 『アメリカの多数は中国の本当の狙いに気がつかず、貧しい中国を助けるのは良いことだ』と信じてきた。
貧困中国をなんとか救出しようと、日米欧は支援を尽くした。

 だが中国の指導者は本音をふせて、芝居を演じてきたのだ。
 しかし本当の中国の夢とは習近平のいう「愛国主義による中華民族の復興」の言葉の浦に隠されている。革命から百年後の2049年に、中国がアメリカを打倒し、世界の覇者となる」という野望を。これが中国の『百年マラソン』である。

 この発想の基本は中国春秋時代の古典の教訓にある、とピルスベリー氏は言う。
 「才能と野心を隠し旧体制を油断させて打倒し、復讐を果たす」(養光韜晦)。

 しかし西側は中国に民主主義を教え、資本主義メカニズムを教えれば、やがて中国は民主化すると無邪気にも信じてきた。
 
結果は西側から巨費を借金して軍拡を果たし、貿易では模造品と海賊版がGDPの8%をしめるほどの悪辣さをみせて外貨を稼ぎ、西側の経済を脅かすうえ、ついには覇権の野望を剥き出しにして、南シナ海の岩礁をつぎつぎと埋め立てて人口島を造成し、3000メートルの滑走路を参本もつくり、おおきな軍事的脅威としてアメリカの前に立ちはだかる。

 『騙したものが勝つ』というのは中国古来の諺、実践訓令だ。ピルスベリー氏も、気がつくのが遅かった。だが日本の左翼知識人等と異なって気がつくと悔恨するところは正直である。



<2015年12月17日>


China 2049 単行本 – 2015/9/3
マイケル・ピルズベリー (著), 森本 敏 (解説), 野中 香方子 (翻訳)

本書はCIAのエクセプショナル・パフォーマンス賞を受賞した
マイケル・ピルズベリーの経験に基づいて書かれたものだ。
「パンダハガー(親中派)」のひとりだった著者が、中国の軍事
戦略研究の第一人者となり、親中派と袂を分かち、世界の覇権
を目指す中国の長期的戦略に警鐘を鳴らすようになるまでの
驚くべき記録である。 本書が明かす中国の真の姿は、孫子の
教えを守って如才なく野心を隠し、アメリカのアキレス腱を射抜
く最善の方法を探しつづける極めて聡明な仮想敵国だ。
我々は早急に強い行動をとらなければならない。
──R・ジェームズ・ウールジー(元CIA長官、民主主義防衛財団会長)

ピルスベリーの当該書籍ですが、率直に言って読むに値しないと思います。パンダハガーの繰り言、日本にもごろごろといるじゃありませんか。親中派、転じて反中派。
(宮崎正弘氏コメント)
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