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※- 紛争地の子どもの死傷者・1年間で1万人超 2018年07月02日
7月02日、国連は、去年1年間に世界各地の紛争地で命を落としたり障害が残る大けがを負ったりした子どもたちが1万人を超える、とする報告書をまとめました。
国連本部では27日、紛争下の子どもの保護を担当するバージニア・ガンバ事務総長特別代表が記者会見を開いて、去年1年間の紛争地における子どもたちの実態をまとめた報告書を発表しました。
報告書によりますと、紛争が続く国などで=1万人を超える子どもたちが命を落としたり障害が残る大けがを負ったりしたということです。
内訳では、反政府武装勢力タリバンが攻勢を強め治安が悪化しているアフガニスタンが死者=861人を含む3179人と最も多く、次いで内戦が続くイエメンが=1316人、シリアが=1271人となっています。
またソマリアや南スーダン、シリアなどではおよそ8000人の子どもたちが兵士などとして強制的に利用されたということです。
このほかパレスチナ暫定自治区では、月に平均で312人のパレスチナ人の子どもがイスラエル当局に身柄を拘束されたとして、解放するよう求めています。
報告書について国連のグテーレス事務総長は「激しい怒りを覚える数であり、前の年より悪化している」として強い危機感を示し、すべての当事者に紛争の平和的解決と子どもの人権の擁護を強く求めるとする声明を発表しました
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