スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

西武園記念&第三部定理一二証明

2010-04-27 19:05:44 | 競輪
 今年のゴールデンウィークの記念競輪第一弾は西武園記念で今日が決勝(動画)。
 並びは武田-神山の茨城栃木に高谷,藤田-平原の埼玉に岩津,稲垣-山田-山口の近畿中部。
 山田が出ていきましたが武田がこれを交わして前受け。中団が稲垣で後方から藤田の周回に。藤田は残り2周のホームから上昇,蓋をされた稲垣は引き,藤田はバックで武田を叩いて先頭に。打鐘から稲垣が発進してホームでは先行争いとなりましたが,わりと楽に稲垣が出きってかまし先行。バックから武田の捲り。山田が牽制しつつこれに合わせて出ると,さらに外から自力発進した平原の捲り。平原のスピードが圧巻で前を一飲みし,後ろにも付け入る隙を与えずに優勝。山田の番手から出た山口が2着で平原マークの岩津は3着が一杯。
 優勝した埼玉の平原康多選手は正月の大宮記念に続いて地元で優勝。記念競輪は5勝目で,当地は昨年も優勝していますので連覇。藤田が叩かれたのでホームでは8番手とかなり苦しい位置でしたが,自力に転じてのスピードは素晴らしかったです。直後にGⅠが控えていますが,地元記念ということで,あるいはここに向けて仕上げてきたのかもしれません。

 本当ならばここで第三部定理一二というのが,個々の尿意のうちに自分の身体に対して排尿という運動を肯定するような意志作用を含んでいるということと,どのような関係をもっていると僕が考えているのかということを説明しておくべきでしょう。しかしながらこの説明は,この定理を証明してからの方が理解を得やすいのではないかと思いますので,本来の筋道としてはおかしいかもしれませんが,先に証明に進むということにします。なお,こうした理由により,これ以下に示しますのは,後の説明を視野に入れた上での証明方法ということになります。
 まず第三部定理七により,現実に実在する人間の精神の現実的本性のうちには,その精神が自身の有に固執するという傾向が含まれています。
 次に第三部定理一一により,自分の身体の実在性を促進ないしは増大するものの観念は,その人間の精神の実在性を促進ないしは増大します。
 これらのことを合わせれば,現実的に存在する人間の精神は,自分の身体の完全性を増大しまた促進するものの観念を表象する傾向があるということが出てきます。
 そして現在の考察において重要なのは,人間の精神というのはいくつかの十全な観念と,大抵の場合はそれよりもずっと多くの混乱した観念とによって構成されているわけですが,第三部定理九が示していることにより,現実的に存在する人間の精神のこの傾向は,人間の精神が十全な観念を有する限りでも妥当するし,混乱した観念を有する場合でも完全に同じように妥当するということです。
 したがって人間の精神は,どんな観念を有する限りにおいても,自分の身体の実在性を促進あるいは増大するものの観念を表象しようとする傾向を有するということになります。
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