スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ハイセイコー記念&第二部定理一九の意味

2008-11-13 19:27:07 | 地方競馬
 大井の夜の開催も今年はこれが最後。この開催のメーンレースは昨日のハイセイコー記念でした。
 エスプリアースが好発でしたが外からノーステイオーが交わしてハナ。1コーナーのところでかなりごちゃつきましたが,スーパーヴィグラスが2番手に上がり,かなり外を回ったナイキハイグレードが3番手。エスプリアースを挟んでリッチアジュディとシュバレスクが並んで追走という隊列に。前半の800メートルは50秒4のミドルペース。
 ナイキハイグレードが抑えきれない手応えで3コーナー手前では2番手に上がっていき,スーパーヴィグラスは後退。代わってシュバレスクが上がっていき,この上位人気3頭が後続を離して直線に。
 手応え通りにナイキハイグレードがノーステイオーをあっさり交わすと,シュバレスクを寄せつけずに快勝。シュバレスクが2着。早めに交わされる逃げ馬には厳しい展開でしたが,ノーステイオーも3着には踏みとどまりました。
 優勝したナイキハイグレードは新馬を3着に負けた後,2着に1秒以上の差をつけて連勝。とくに前走は上がり36秒8での差し切りという圧巻のレースでした。ノーステイオーをマークできる展開は有利でしたが,現段階で南関東№1の座にあるのは間違いないでしょうし,今後もかなり楽しみな素材と思います。父はアグネスタキオン
 鞍上は大井の戸崎圭太騎手で,8月の黒潮盃以来となる南関東重賞制覇。ハイセイコー記念は初優勝。管理するのは船橋の川島正行調教師で,こちらも意外にもこのレース初制覇となっています。

 竜王戦渡辺明竜王の先手で一手損角換り1―Ⅱ。羽生善治名人が先手で負けた王位戦第七局と似たような展開になりました。これで後手が指せるというのはおかしいような気もするのですが,やっぱり先手も勝つとなると大変そうです。

 僕が思うに,第二部定理一九の中には,とても大事なふたつの意味が混在しています。
 まず第一の意味ですが,これは人間の精神が自分の身体が外部の物体によって刺激される観念を有するとき,このことは,第二部定理一七証明の過程から,人間の身体が外部の物体によって現実的に刺激を受けているとき,といい換えて構わないと思われますが,このときに,人間の精神というのは,自分の身体が現実的に存在すると観想するということです。
 第二の意味というのは,人間の精神が人間の身体を認識する方法は,いい換えれば,人間の精神のうちに自分の身体の観念が生じるあり方は,このあり方以外にはないということです。
 実際,これらふたつのことは,完全に別の事柄であるといっていいのではないかと僕には思えます。だからスピノザは,これらの事柄については,別の定理で別々に証明してもよかったのではないかとさえ考えています。これは,たとえばこの定理と第二部定理一七を比べた場合にはより明らかであるといえるのではないでしょうか。定理一七は,人間の精神が外部の物体を観想するということだけが証明されていたわけですが,もしもこれに定理一九と同じ大きさの意味をもたせようと思うならば,それが正しいことであるのかどうかということはまた別の話ですが,人間の精神が外部の物体を認識する方法はこれ以外にはないということもさらに含んでいなければならないからです。そういう意味では,この第二部定理一九は,やや複雑な面をもっているといえるのではないかと思いますので,証明の手続きにも慎重を期していくことにします。
コメント
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