スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

兵庫ジュニアグランプリ&論理性

2008-11-29 18:48:40 | 地方競馬
 地方馬の中では最も有力と思われたモエレエキスパートが直前で回避した兵庫ジュニアグランプリ(動画)は,27日に園田で行われました。
 先手を奪ったのは地元のミナミノヒリュウ。そのままハイペースで飛ばしていき,1400メートル戦としてはけっこうな差を後ろにつけました。完全に潰れましたが,このスピードは見どころがあったように思います。
 3番手にいたスーニは向正面では2番手のチョットゴメンナを交わし,3コーナーを回ると早くも先頭に。これをマークしていたのがアースリヴィングで,直線ではマッチレースになるのかと思いましたが,スーニに余裕があったようでむしろ突き放して快勝。アースリヴィングが2着で,出遅れながらも追い上げたナリタカービンが3着と,きわめて固い決着になりました。
 優勝したスーニはこれで3戦3勝。1200の新馬を勝った後,1300でレコード勝ち。今日の1400も強い勝ち方ではありましたが,どのくらいの距離延長に耐えられるのか,またどのくらいの成長力がありそうかは,外国産であまり馴染みのない血統ということもあり,よく分かりません。したがってあえて今後の課題をいえばそのあたりになるでしょう。
 鞍上は内田博幸騎手,管理するのは吉田直弘調教師で,このレースは共に初制覇です。
 
 明日はジャパンカップです。ここはディープスカイ◎から。ウオッカ○,メイショウサムソン▲,マツリダゴッホ△,オウケンブルースリ△,アサクサキングス△まで。

 花月園記念は決勝。並びは佐藤に兵藤,平原-広川の埼京,栗田-新田-白戸-松坂の南関東で,井上が単騎。これなら新田選手。

 スピノザは人間の精神による事物の表象の連結の論理性を,人間の身体の外部に存在する物体の本性を含む観念の連結といい,これが人間の身体の刺激状態の秩序と連結に平行して生じると説明しています。
 まず,人間の身体の外部に存在する物体の本性を含む観念の連結ということですが,これが,そうした物体の本性の観念の連結ではないということは,人間の身体がある外部の物体によって刺激されることによってこの人間の精神のうちに生じるその外部の物体の観念が,その外部の物体の本性だけではなくて,この人間の身体の本性も含んでいるということから明らかだといえるでしょう。これをスピノザは,外部の物体の本性を含む観念であって,外部の物体の本性を説明する観念ではないといういい方で表現しています。これはいい換えれば,外部の物体の混乱した観念であって,十全な観念ではない,ということも可能かもしれません。
 次に,身体の刺激状態の秩序と連結に平行して生じるというのは,部分的にはある否定的表現であって,ここには知性の秩序はないということが含意されていると思われます。知性の秩序というのは,簡単にいえば第二部定理四〇の,十全な観念から十全な観念へと移行していく秩序のことであって,これはどんな人間の知性のうちでも同一です。しかし身体の刺激状態の秩序というのは,最も単純にいえば第二部自然学②公理一を用いても,各人によって異なる,少なくとも異なり得るということを導くことができます。したがってこの秩序と連結が各人によって相違するのに平行して,各人の表象像の秩序と連結も異なるということが帰結します。そしてこれが,スピノザの哲学における,各人の表象像の連結はなぜ異なるのかということの,論理的な説明となるのです。
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